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2009年6月28日現在 314 種登録

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(参考WEBサイト)
「WEB魚図鑑」「ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑」

2009年6月28日

ヒメテングハギ

ヒメテングハギ.jpg
標準和名:ヒメテングハギ
学名:Naso annulatus (Quoy and Gaimard,1824 )
属:スズキ目ニザダイ科テングハギ属
宮崎地方名:?

撮影者:あらら
撮影場所:日南市大島
撮影日:2009年5月
写真の魚のサイズ:約22Cm

成魚だと目の前の突起が伸びている魚だが、写真はまだ若魚。大きさは60Cmほどに成長するよう。テングハギの仲間は、その名の通り目の前に突起(角みたいな)があるのが特徴だが、中でも長い印象。見分けとしては尾鰭後縁が白く縁取られている。

この魚も珍しく、同じ場所で時々テングハギも釣れるのだが、宮崎だとこの手の魚は新聞で話題になるほど。
時々釣れるという印象だけど、初めて見た人は形状にびっくりして新聞社に持ち込んだりするのかも知れない。

ヒメゴンベ

ヒメゴンベ.jpg
標準和名:ヒメゴンベ
学名:Cirrhitichthys oxycephalus (Bleeker,1855 )
属:スズキ目ゴンベ科オキゴンベ属
宮崎地方名:?

撮影者:あらら
撮影場所:串間市
撮影日:2009年1月
写真の魚のサイズ:約8Cm

磯釣りでこんな魚が釣れたら普通の釣人なら「なんやこれ?」ってなもんで、微妙に毒など気にして即リリースって事になろうが、私の場合はメジナの40Cm級に値するほど嬉しいわけだ。
磯の瀬際にて釣れた魚で、何年も見たことがないことから個体数は少ないんだろうと推測する。

何年も釣りをしていて、初お目見えの魚。

ミナミゴンベも似ているが尾鰭の斑点模様が有る・無しで区別ができる。ヒメゴンベは有る方。
雄は縄張りを持っていて、ハーレムを形成するそうだ。

イズカサゴ

イズカサゴ.gif
標準和名:イズカサゴ
学名:Scorpaena neglecta Temminck and Schlegel,1843
属:カサゴ目フサカサゴ科フサカサゴ属
宮崎地方名:?

撮影者:あらら
撮影場所:門川町
撮影日:2008年7月
写真の魚のサイズ:約30Cm

禁断の鮮魚店購入物なんだけど、まあ宮崎獲れというのは間違いない店なので、とりあえず魚種を増やすというか、宮崎にいる魚ということで記録したいと思う。

実は同定にあまり自身がない。この種の同定はとても難しい。

写真を見て、一発で判断できるとすれば、尾鰭・背鰭・胸鰭部分に中心が黒い赤色円班があること。細かく見たら背鰭12棘(きょく)8~9の軟条、臀鰭(しりびれ)3棘5~6軟条、胸鰭17~20軟条、頭と体に多くの皮弁があること。胸鰭の上腋部に1枚の皮弁があること。などで判る。写真を見て数を数えてみるけど、まあだいたいそんなもん。

世間でオニカサゴと言われるのが一般的にこの魚だけど、標準和名の「オニカサゴ」は極めて判断が難しく、さほど大きくならない。(20~25Cm程度)

このイズカサゴはよくフサカサゴとも混同されがちのようだが、慣れてくれば、最初の判断基準の赤色円班で区別できるようだ。フサカサゴの尾鰭にはこの斑点がほとんど無い。

鮮魚店で見たカサゴ類だが、標準和名「カサゴ」や「アヤメカサゴ」と共に陳列棚に並んでいた。並べてあると容易に別魚だと判るのだが、このイズカサゴは特に大物が多い。4~5匹はいたんだけど購入した30Cm程度の魚が一番小さくて、あとは35~40Cm程度。かなり高いだろうと、最も小さいのを手にした。
ちなみにこの魚は深場(水深100~150m)に生息し、成長も遅くこのぐらいのサイズになるには数十年かかるようだ。調査された35Cm程度の魚が推定年齢42歳という記事も見つけた。購入した30Cm程度のものでも10年ぐらいのものだと思われる。そう思うと大事に食べなきゃと思う。

購入した魚は重量にして500gちょっと。そして価格も500円ほどだったんだけど、この価格が高いかというと、とんでもなく安いよう。WEBで相場を調べてみたら、ストアー価格だと500gで1500円程度という記事を見つけた。
そしてとても美味な魚だと至るところで見かける。実際美味しかったけど、これはお得な買い物だったと思う。

タコベラ

IMG_2999d.jpg
標準和名:タコベラ
学名:Oxycheilinus bimaculatus (Valenciennes,1840 )
属:スズキ目ベラ科ホホスジモチノウオ属
宮崎地方名:?

撮影者:あらら※釣り人マリトコ氏
撮影場所:日南市大島
撮影日:2009年6月
写真の魚のサイズ:11Cm

釣れた時、不思議な魚だと釣人と会話した。模様で言えばブダイようで、尾鰭が変わっている。お互いにモチノウオという名が浮かんだようだが見たことはない。ブダイの幼魚も見た事はあるがたぶん違う。写真持ち帰りとなり調べた結果タコベラに落ち着いた。

決め手は尾鰭の後縁の形状で、中央部の軟条が伸びて三つ又になっていること。地域的な色彩変異が多いようで、「日本の海水魚」で見ると色んな色彩があるのが判るのだが、その多くに、中心に小さい黒斑がある。しかし写真の魚では見えないというか目立たない。
逆に背鰭最前部に青と赤の模様がある。これまた不思議な模様だ。

モチノウオ科の代表としてはナポレオンフィッシュと言われる「メガネモチノウオ」が有名で、体長2mにもなるのだが、この魚の場合は約12Cmで成魚のようだ。
ただ、なんとなくベラ科なんだけど品格を感じてしまう。

最初に見た事がないと記載したが、仲間としては石垣島の釣行の際に「ヤシャベラ」は見た。これも同じグループのよう。

ホオアカクチビ

ホオアカクチビ2.jpg
標準和名:ホオアカクチビ
学名:Lethrinus rubrioperculatus Sato,1978
属:スズキ目フエフキダイ科フエフキダイ属
宮崎地方名:?

撮影者:あらら
撮影場所:日南市大島
撮影日:2009年6月
写真の魚のサイズ:22Cm

自分で釣りあげたものではないが、近くで釣っていたご婦人が、この魚は食べられますか?って聞かれるもので、見たらイトフエフキかとも思ったんだけどちょっと感じが違う。
とちらかと言えば、石垣島で釣ったアミフエフキに似ているように感じ、許可をもらって撮影した。

自宅にて図鑑を見ながら考えて、結論として「ホオアカクチビ」に至る。
その名の通りで鰓(えら)の中央※ちょうど人間の顔ならほっぺたぐらいの部分が赤い。ただこの魚は興奮班模様がくっきりと出ていて判りにくい。写真によってはくっきりと赤い。

宮崎でもフエフキダイ科の魚で大型のものを「クチビ」というが、これは口の中が真赤なものが多いから。そしてこの魚に至っては唇部分まで赤がにじんでいるので、これが魚名の由来だと思われる。つまり見た目そのままの魚なので覚えやすい。

分布としては和歌山県以南、小笠原。インド・西太平洋域。砂礫、岩礁域にすむとのことなので、宮崎で釣れてもおかしくはないのだが、私は初めて意識した。WEB魚図鑑で投稿されている藻を見ても、東京都では父島、そして鹿児島でも奄美大島のデータしかないので簡単に本土では釣れないのではと思っている。

ギンユゴイ

ギンユゴイd.jpg
標準和名:ギンユゴイ
学名:Kuhlia mugil (Forster,1801 )
属:スズキ目ユゴイ科ユゴイ属
宮崎地方名:?

撮影者:あらら
撮影場所:日南市大島
撮影日:2009年6月
写真の魚のサイズ:18Cm

いつでもすぐにでも釣れるし、何処でもいると思っていたけど、それから10年近くも経過して、なかなか写真撮影できなかった魚だが、久しぶりに出会い、やっと撮影できた。
ちなみに自分で釣ったものではなく、WEB魚図鑑にて交流があるマリトコさんが、なんと近畿から遠道はるばる来られ、釣り上げられたものだ。

磯釣り場の外道で撒餌に群がっているのを見る事ができるしタイトプールでも幼魚を見かける。
30Cmにもなるようだが、私が見たサイズはせいぜい20Cm弱の群れがほとんどだ。
生息域は南日本からインド・太平洋域。

ストライプの尾鰭が特徴ですぐにこの魚だと判断できるのだが、釣れても鰓(えら)の中心部分が尖っていて握りにくく、ハリを外すのも苦労する魚で嫌われる。持ち帰りの対象魚でもない。
見た目にはスマートで綺麗だけどこのサイズで持ち帰っても鱗など処理しにくいのではと思っている。一度食べてみたいとも思うのだが。

2008年6月22日

メガネウオ

meganeuo.jpg
標準和名:メガネウオ
学名:Uranoscopus bicinctus Temminck and Schlegel,1843
属:スズキ目ミシマオコゼ科ミシマオコゼ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年6月
写真の魚のサイズ:11.7Cm

特徴など:
南日本。~東インド諸島。水深100m以浅の砂礫底にすむ。30Cm程度。
普段は砂に潜り眼だけ出しているが、小魚が近づくと少し空いた口から下顎の突起物を出し入れさせゴカイの様に見せる。
眼玉が飛び出していて動くが、その為に眼の周りに窪みができ、それが眼鏡をかけているように見えるので、それが和名の由来ということだ。

刺身で美味しいが身が少ないよう。

ツバメウオ

tubameuo45.jpg
標準和名:ツバメウオ
学名:Platax teira (Forsskål,1775 )
属:スズキ目マンジュウダイ科ツバメウオ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年6月
写真の魚のサイズ:45Cm

特徴など:
釧路以南。インド・西太平洋域、紅海。沿岸の中層に群れてすむ。1mになる。
幼魚は本土では珍しいが成魚になると九州では100匹を越すほどの群れを浅海の中層で見かけることができるようだ。大きくなるにつれて形が変わる。幼魚のうちはブーメランのような姿で背鰭・腹鰭?部分が伸びているが成長するにつれ短く、丸くなるようだ。

人に慣れるようで、自然界での餌付けができるよう。

私は以前、磯釣りでこの魚が釣れた様子を見たことがある。大きく60~70Cmほどのものだったが随分手こずって、やっと上がりがっかりされていた。あまり美味しくないと言われていた。
しかし、夏場は臭みがある場合があるものの、新鮮で時期が良ければかなり美味しいようだ。

イトヒキサギ

itohikisagi17.jpg
標準和名:イトヒキサギ
学名:Gerres filamentosus Cuvier,1829
属:スズキ目クロサギ科クロサギ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年6月
写真の魚のサイズ:17Cm

特徴など:
南日本。~インド・西太平洋域。沿岸の砂底域、河口域にすむ。糸を引いているように長く伸びた背鰭第2棘が名の由来のよう。
体には楕円形の斑紋があることで、似ているホソイトヒキサギとの区別可能。

ヤマトイトヒキサギとの違いが微妙で、簡単には眼が小さいのがヤマト・・・。なんだとか。
きちんと区別できる記事を見つけたら、修正、もしくは紹介したい。

ヤセオコゼ

yaseokoze75.jpg
標準和名:ヤセオコゼ
学名:Minous pusillus Temminck and Schlegel,1844
属:カサゴ目オニオコゼ科ヒメオコゼ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年6月
写真の魚のサイズ:7.5Cm

特徴など:
駿河湾以南。~南シナ海。浅海の砂泥底にすむ。大きくても7~8Cm程度の小型の魚のよう。
背鰭の棘は柔らかく、また水中写真などを見たら体全体から毛のようなものに覆われて、ネズミのような雰囲気で底を動き回るのが可愛らしく、ダイバーやアクアリストには人気のよう。しかし動きまわるのは夜で、昼間は砂に潜っているそうだ。

鰭には毒があるようだ。