2008年3月23日

クサフグ

kusahugu.jpg
標準和名:クサフグ
学名:Takifugu niphobles (Jordan and Snyder,1901 )
属:フグ目フグ科トラフグ属
宮崎地方名:?

特徴など:
浜の投げ釣りでキス釣りの外道として釣れる。浅海の磯際などでも釣れる。河口の釣りでも姿を見せる。ときにはこの魚ばかり。とにかくもっとも馴染みがあるフグだ。

宮崎県北の浜で5月初旬からクサフグの産卵が始まる。波打際で満潮の夕刻に無数のクサフグが産卵する光景を7月下旬まで観察できるらしい。
魚の産卵ってすごい。以前、ヘラブナの産卵を見た事があるが、それはそれは凄い数の魚が集まる。
とにかく数万という魚が一斉に波打ち際に押し寄せるので新聞沙汰となる。一度見に行きたいもんだ。

成長してもだいたい15Cmぐらい。
内臓のキモや卵巣などには猛毒があるのはフグ科の魚の常識だし、この魚も例外ではない。しかしフグ調理師に頼めるなら、食べてみるととても美味しいらしい。
随分前の話だが、この魚を釣っては食べてみるというサイトがあった。チャレンジャーというか真似はするべきでもないのだが、そのサイトの紹介では、毒は水には弱くて充分に洗い流すといいとの記載があった。
だけど、フグが持つ毒はテトロドトキシンといい、300℃以上に加熱しても、分解されないので注意が必要。人の経口摂取による致死量は2-3mgで、経口摂取では青酸カリの850倍の毒性を持つ。とのことだから、簡単に食べてはいけない。
ちなみに早いうちなら毒を口から吐き出させるなどの処置で助かることもあるが、解毒方法は見つかってないらしく、処置が遅れた場合には舌や唇がしびれ、指先のしびれに繋がる。頭痛・腹痛・嘔吐などを起こし、歩行や発声が困難になる。重度の場合、血圧の低下などが起き、呼吸困難・意識障害になり死亡に至る。まれに仮死状態に陥ることがあるとのこと。

小さくても怖い魚だとも言えるなぁ。とても馴染みもあるのに。

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