2008年3月 1日

クロメジナ

kuromejina.jpg
標準和名:クロメジナ
学名:Girella leonina (Richardson,1846 )
属:スズキ目メジナ科メジナ属
宮崎地方名:オナガ

写真のお魚のサイズ:約40Cm
釣場:宮崎市イルカ岬沖

特徴など:
クロメジナと呼ぶより「尾長(オナガ)」で親しまれるこの魚は、磯上物釣りでも「ヒラマサ」と並ぶ憧れの魚かも知れない。
大きなものは50Cmを超えるが、日本記録魚ともなれば80Cmオーバー。

メジナと比べて何が違うかといえば、その引き込みの強さだが、九州南部では「ワカナ」と呼ばれ瀬際に居ついたどっぷりと太ったクロメジナがとても美味しく釣り人を魅了する。

50Cmを超えると体表面の色が茶色になり「茶グレ」と呼ばれたりもするが、沖目の瀬の際で大型が散見できる。(時期次第)

メジナと区別してもそっくりだが、鰓蓋後縁は黒い事で容易に見分けられるんだけど、これがすぐに見分けられるようになるにはちょっと経験が必要かも。中にはほとんど区別できないような個体もある。
この魚は個体差が激しく、痩せ型・中間型・デブ型などその様子は様々で、色も痩せ型の沖を走りまわるタイプは鮮やかなブルー色だったりする。
以前この魚を別種ではないかと疑い遺伝子的に研究した方もいらっしゃるようだが、すべて同じ遺伝子だったそうだ。考えるに固体により色んな生活習慣があり、その生き様で様子が変わるんだろう。

尾長は釣りがなかなか難しい。
なんとかハリ掛かりさせて、瀬際に突っ込もうとする動作をやっとかわし、どうにか浮かす事ができたと思って油断すると、そこからの抵抗も強い。反転してしまうと勢いよく水中に潜り、吻の根元がハリスを切ってしまう。私もすでに3回ほど大物を逃している。反転してハリ元が切れてしまう魚はこの尾長かイスズミが代表種で、姿も見えず切れてしまったときは、「残念!尾長だったな!」「いやイスズミでしょ?」などと会話する。

宮崎だと、冬のメジナに対し、5月以降は尾長狙いだ。潮が通す沖磯でしか大物には出くわさないが30Cm弱ぐらいまでは近場にもいる。
離島の釣りでは夜中に尾長を狙い、昼は底(イシダイ)狙いという方もいるが、夜でも釣れるのは目が良いからか。昼狙わないのは瀬際にいるので餌取りが多すぎで厳しいからか。基本的には朝まずめ・夕まずめが良いよう。

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