2008年3月 9日

ハマトビウオ

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標準和名:ハマトビウオ
学名:Cypselurus pinnatibarbatus japonicus (Franz,1910 )
属:ダツ目トビウオ科ハマトビウオ属
宮崎地方名:?

30~45Cmにもなる大型のトビウオだ。宮崎の人が見ているトビウオとは、だいたいこの種ではなかろうか?
だから長崎・福岡あたりで「アゴ」として乾燥したトビウオが土産で売っていて、その小ささが気になった事がある。昔はトビウオって1種類だと思っていた。でも宮崎のトビウオが特別に大きいのだと思った。

日本産トビウオって6属29種もあるようで、判断は難しい。

しかし写真の魚の別のアングルでの判断だけど、不分枝軟条が頭に近い方から上1本で、2本目から分かれている。分かれ方が2本目は大きく2つに分かれているだけで、3本目から細かく(2×2×2)に分かれている。
それと背鰭前方鱗だが、かなり判りずらいものの41~42枚のよう。
他に
・胸鰭が長く背鰭基部後端をこえている。
・腹鰭は長くなく、臀鰭基部後端に達していない。
・尾鰭の、とくに下葉が黒くなっている。

などという何とも難解な判断をしてハマトビウオと断定。
(この上の写真だけだと判断は難しい)

一時期はこの魚も激減したようだが最近はまた増えてきているようだ。
春先から沖の釣りに出かけると、船脇を避けるように飛び出して、結構な距離を滑空している姿は見ていて気持ちいい。宮崎南部の都井岬では、夜のトビウオすくいが観光名物だ。光に向かって飛んでくるので、かってに船にトビウオが乗り上げてくる。

その油っ気がない、あっさりした刺身は夏の季節によく合う。焼いても美味しい魚だ。

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