ノトイスズミ
標準和名:ノトイスズミ
学名:Kyphosus bigibbus Lacepède,1802
属:スズキ目イスズミ科イスズミ属
宮崎地方名:シツオ・ヒツオ
特徴など:
恐らく磯釣りの常連者で、この魚を「ノトイスズミ」だっ!って呼ぶ人は100人に1人いるかどうか・・・・
普通に釣れる魚なのに、標準和名では呼ばれない魚なのだ。これも私にとっては釣り人の七不思議の1つである。まず覚えようとしないのだ。
宮崎ではイスズミ科を「シツオ」と呼ぶのだが、シツオはシツオって言われ、嫌われる。
この魚が美味しいと知る人は少ないだろう。
話は脱線するけど、より魚に触れ親しむ人の方が魚を大切に食べる。瀬渡しの船長とか漁師の事だが、どんな魚でも持ち帰って、食べる努力をする。最近の釣りの傾向として、格好だけは一流で、対象魚だけが目的であって、他の魚の名なんて見向きもしないから、いずれは飽きちゃうじゃないかなって思う。景色も、魚の事も、釣法も、料理も、楽しいのにね。
ノトイスズミの身体的な特徴は、まず見た目が汚れた感じだ。
イスズミは海の中で白っぽく見えるが、この魚はメジナのような雰囲気がある。(区別できるのは、メジナは尾部が白っぽいのに対し、イスズミ科はいずれも黒い)
縦筋が目立たない。吻(くちさき)が短い。
※イスズミ科の魚は吻(くちさき)が鳥のオウムのような形状だ。
イスズミ科の魚としては鱗が小さく目立たない。
写真の魚には白い斑点模様が見えるが、これは興奮班で、釣れてすぐには見えていないのだが、写真を写す、わずか1~2分の間に現れる。5分も経つと消えていくのだが、イスズミ科の魚はこの興奮班を出すのも特徴でこれはノトイスズミに限らず。
釣れる「シツオ」の中でも、最近は3割以上がこの魚だろうと思っている。(私が行く釣り場では)
シツオの大型でどっぷりと太ったものを釣り写真などで見ると、そのほとんどがノトイスズミであるような気がしている。5~10Kgという大型になるはこの魚ではないのかと思う。
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