2008年3月15日

アカヤガラ

010710akayagara.jpg
標準和名:アカヤガラ
学名:Fistularia petimba Lacepède,1805
属:トゲウオ目ヤガラ科ヤガラ属
宮崎地方名:?

特徴など:
トゲウオ目っていうのも、昔の図鑑を見たら「ヨウジウオ目」となっている。これも変わったんだろうな。このグループは10科71属267種なんだそうだ。※「日本の海水魚」より。
トゲウオ目で面白いのは「イトヨ」という魚は淡水魚だし、ヨウジウオ科にタツノオトシゴなどが居るが、おおよそ魚とは思えぬ体型。そして写真のヤガラ科とも同じグループっていうのが不思議だ。
このグループについては、スズキ目とかいろいろ分けて残ったものという感じだし独特な進化を遂げておおよそ変な魚となったグループとも感じる。

さて前置きが長くなったが、残念ながらしっかりした写真が残せておらず、暴れるのを足で踏みつけたような画で申し訳ないんだけど、この釣れた魚は体長140Cmほどもあり、この時は全体を写す術を知らなかった。今だったら構想もあるけど、これが釣れる釣りを最近はしてない。
釣った場所は宮崎の沖だけど、アジ狙いだったが結構遠方(深場)で水深60mほどの場所。
自分が持つ船舶免許では行けないポイントだ。

その独特の体型は、体の3分の1ほどを占める吻(ふん)があり、これがストローのような機能を果たし、小魚を吸い込いこむように捕食する。釣れたときは15~20Cm程度の小アジが群れていて入れ食いという中で、ときどきこの魚とマトウダイが同じぐらいの数釣れた。そのアジを捕食してるとすれば、ちょっとびっくりだ。

変な形だけど味はよいと見聞きして知っていたので、その時は吻(ふん)を切り落として身の部分だけ持ち帰って刺身で食べてみた。刺身だと微妙に淡白な感じだったし、臭みなどはまったく感じない。だけど吸い物ダシとしては絶妙で、また京料理だとカツラ剥きで身を取ると聞いた。宮崎だと流通しても、多分需要がなくて安値だと思われる。アマダイなども同じ扱いだ。まあこのあたりの魚も買い得品である。

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