標準和名:ボラ
学名:Mugil cephalus cephalus Linnaeus,1758
属:ボラ目ボラ科ボラ属
宮崎地方名:?
特徴など:
この記事を書くにあたり、初めて知った事実だが、ボラってスズキ目ではなくボラ目なんだ。(衝撃)そして更に調べてみたら、ボラ目に属する科はボラ科のみ。なぜそうなのかはよく判らない。
図鑑にはスズキ系魚類の中の原始的1派生群とある。これまたよく判らない。
冬の磯釣りだと、特に波の穏やかな日にそんな傾向があると思うけど、とにかくボラ・ボラ・ボラ・・
右も左も前も後ろもボラ・・・という時がある。
こんなときは釣りにはならないけど、その地帯がすべてボラ。
冬の時期なら1匹でも釣れてくれればそれなりの食材だけど、夏の防波堤なら逃がす。食べられるもんじゃない。とにかく匂いがきつい。
この魚は味に個体差があると思う。
生息地・環境で身に蓄えるものが違うのだろう。とにかく釣れたら体表の匂いを嗅いでみるといい。あまり匂わなければ、まあ食べられる。
更には、冬の磯場で、眼に白い膜があるような個体なら絶対持ち帰るべきだ。これは刺身でも絶品だ。何度か試したけど外れはない。
大きくなるにつれ呼び名が変わる「出世魚」でもあるが、その呼び名は地域によって変わる。
ハク→オボコ→イナッコ→イナ→ボラ→トド(約80Cm程度)が割りと一般的と聞いたけど、そんなに宮崎では分けてないと思う。私が子供の頃に聞いた20Cmほどのサイズの魚は、親父は「ツクラ」と呼んでいたので私もそう呼んでいる。小さいのはツクラで大きくなればボラ。トドも呼ばれているのを聞いたことはない。
ボラを見て、この魚に種類があると意識した事はないが、結構メナダも多いよう。
ボラと見分けるには、胸鰭基底上半部に青色斑を持つのでそこを見たら区別可能。青くなかったら写真を残して調べる価値もあると思う。