標準和名:クロダイ
学名:Acanthopagrus schlegelii (Bleeker,1854 )
属:スズキ目タイ科クロダイ属
宮崎地方名:チヌ・チン(小型はメイタ)
写真の魚のサイズ:37Cm
特徴など:
宮崎でも全海域(海岸線)で釣れる魚で、テトラ・磯・砂浜のどこでも狙えるみんなに馴染み深い大型魚だ。
日本を代表する釣対象魚である。ルアーでブラックバスを対象に釣る人口は多いのかも知れないが、ほんとに数えたらクロダイ狙いの人口のほうが多いかも知れない。クロダイでプロの世界を作ってもいいぐらいだがトーナメントなどは開催されている。
一般的には「チヌ」と呼ばれる。小型はメイタとも呼ぶ。私がメイタと呼ぶサイズは30Cm程度までで、それ以上だと「チヌだっ」て無意識に叫ぶだろう。
クロダイが釣対象魚として人気がある理由の1つが、割とどんな場所にでも居付き、また釣れる魚の中でも大型魚ともいえるので、老若男女どんな方でも狙える魚であること。どんな仕掛けでも釣れるしルアーでも釣れる。
雑食性でいろんな餌が使えるし攻略本もたくさん出ている。
さてこのクロダイだが、実際にはとても臆病でデリケートな性格の持ち主らしい。
人の気配ですぐに散らばってしまうし餌をくわえてもなかなか引き込んでくれなかったりで仕掛もとてもデリケートなものである。
そうかと思いきや、とても大胆な魚であり、どんな餌でも喰ってくるという。特に動くものには反応がいいし、コーンとかスイカでも釣れるようだが、これは環境に馴染むということで、たとえば海水浴場でスイカの残りが海に廃られるような場所の場合、それを食べる習性が芽生えるという訳だ。
防波堤の壁などに居ついているが、底に近い場所がポイントである!という定説に反し、撒餌に反応して浮いてくることも多いし、ようは考えても思い通りに釣れないけどなにも考えて無くても釣れたり。
大きなクロダイが釣れる事がチヌ釣り師の醍醐味だろう。50Cmオーバーなら「魚拓」サイズで60Cmオーバーだと記録物。40Cmオーバーで嬉しいし30Cmを越せば楽しい。20Cm台でも喜べる。
そんなチヌの私の記録は47Cmだ。正直嬉しかった。狙って1年は1匹も釣れなかったがその後1日に10匹以上釣れるようにもなった。ようは場所が良くて仕掛がマッチしたら釣れるのだ。
条件はゴロタ岩が点在するような砂地の場所もがもっとも良さそうだ。浅くても深くても関係なし。防波堤などより磯場のほうが簡単であまり棚を意識しなくてもよい。それよりも撒餌を切らさず魚を寄せる事が大事。
最近はほとんどチヌは狙ってない。あまり美味しい魚と思わないからだ。刺身は可もなく不可もない味。焼き物が良いだろう。料理が上手な方ならいかようにも美味しく食べられる魚かもしれない。
チヌについては語ることが多すぎるので、また釣れた時にでも紹介したい。