オオモンハタ

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標準和名:オオモンハタ
学名:Epinephelus areolatus (Forsskål,1775 )
属:スズキ目ハタ科マハタ属
宮崎地方名:?

撮影者:あらら
撮影場所:宮崎市
撮影日:2008年6月
写真の魚のサイズ:約30Cm

特徴など:
写真の魚は、宮崎市内の、ある魚料理店にて写させてもらったものだ。数日前に宮崎市の沖合で釣られたもの。この料理店は昼間は遊魚船・漁もされていて、活かされて店の水槽に持ち込まれている。

料理店のマスターも珍しい魚には興味があるようで、最近ではこの「ヌメリコ」が珍しく釣れたと言われていた。宮崎だと一般的にハタの幼魚の類を「ヌメリコ」と呼ぶが、マスターはきちんと図鑑で調べて「ホウセキハタ」ではないかと言われていた。
私も見てすぐに何とは答えられるほどの知識はないが、写真を撮らせて頂き、自宅に戻り調べた結果、「オオモンハタ」だと思われる。

写真から見てとれる特徴の1つに尾鰭の後縁に白い縁取りがあること。似ているホウセキハタはこれが無く、また尾鰭先の形が丸い。この魚ははっきりしないがほぼ直線だ。いずれも体には黄褐色~褐色の斑点が体全体に散りばめられているが、オオモンハタのほうが大柄な模様。
またホウセキハタは鰭全体がちょっと黄色っぽいという特徴もあるようだ。

オオモンハタは30Cm程度の大きさで一般的というか成魚のようなので、写真の魚が成魚と言えるのかも知れない。ただWeb検索すると40Cmほどのサイズもあるようだ。
oomonhata213.jpg撮影者:Umizaru  撮影場所:門川町
撮影日:2007年9月 写真の魚のサイズ:約21.3Cm

クエ

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標準和名:クエ
学名:Epinephelus bruneus Bloch,1790
属:スズキ目ハタ科マハタ属
宮崎地方名:?

撮影者:H.Tanaka
撮影場所:宮崎市・宮崎サン・マリーナ
撮影日:2006年8月
写真の魚のサイズ:12~13Cm

特徴など:
130cmになる大物です。サン・マリーナで最初に見た12~13cmの個体は岸壁をゆっくりと移動していたので撮影は割合楽でした。しかし2尾目の7cmの個体は岩陰からなかなか出てこようとせず大変苦労しています。しかも一度隠れてしまうとなかなか姿を見せようとしないので用心深いのでしょう。
縞模様があるのは若いうちだけで、大きく成長すればこの模様は消え去り、全体に黒っぽい色になります。15cmの若魚はここで見つけた時には驚いてシャッターを2回押しました。岸壁に沿って悠々と泳いでいましたが1度しか見ていません。その個体は当初マハタではないかと思っていましたが、WEB魚図鑑の方に指摘されました。
からだに付いた縞模様は斜めに走っているので、これらがまっすぐなマハタと区別できます。他所ではこれら2種の交配個体が採集された事があるそうです。
サン・マリーナでは30cmほどの個体も1度目の前で見ましたが撮影できませんでした。美味で特に冬が旬の高級魚です。南日本から東シナ海にかけて棲息しています。(H.Tanaka)

アカハタ

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標準和名:アカハタ
学名:Epinephelus fasciatus (Forsskål,1775 )
属:スズキ目ハタ科マハタ属
宮崎地方名:?

特徴など:
写真の魚は若魚で、宮崎で釣れた魚でもない。ないのだが、宮崎にこの魚は居るので紹介しておこうと思う。
初夏のフエダイ(シブダイ)釣りで、外道として釣れる夜の魚だ。

大きさは成魚で30Cm程度のようだが、成魚ならそれなりの風格だ。写真の魚はちょっと眼が飛び出していて品祖な感じでもある。

知人が釣って食べたときの話だが、フエダイより美味いと感じたそうだ。情報では、味評価としてはまあまあと言う程度だった。時期もあるのだろうか?
基本的にはハタ科の魚は全般、美味しいものが揃っている。

ヤミハタ

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標準和名:ヤミハタ
学名:Cephalopholis boenak (Bloch,1790 )
属:スズキ目ハタ科ユカタハタ属
宮崎地方名:?

特徴など:
大きくても20Cmほどの小型のハタ科の魚だ。
マハタやクエの幼魚のような風貌を持ち合わせているが、期待はずれのハタだ。

宮崎市内海地区の防波堤で釣れた。外洋向きではなく内側で釣っていて釣れたが、ちょっと興奮した。その分調べて正体がわかりがっかり。

サンゴ礁域の浅所に溜まっているそうで、場所によってはこの魚ばかりが釣れるらしい。南の離島の話だ。
宮崎ではそれほど見かける魚でもないと思われる。

イシガキハタ

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標準和名:イシガキハタ
学名:Epinephelus hexagonatus (Forster,1801 )
属:スズキ目ハタ科マハタ属
宮崎地方名:?

特徴など:
ハタ科の魚は大きくて勇ましい。けどこの魚は写真のサイズが15Cmほどでハタ科?って感じの頼りない風貌。だけどハタ科なんだろうなという印象。
「はた」とは鰭(ひれ)の古名で、つまりハタの仲間は立派な鰭を持つグループだ。

山渓発刊「日本の海水魚」によると、分布としては琉球列島以南で波当たりの強いサンゴ礁外縁部に生息しているということだ。ちなみに基準の大きさは21Cm。

つまり宮崎では珍しいかもしれない。
私が釣ったのは沖の船釣りで、何度か記載しているが、「黄金の瀬」という宮崎市の沖5海里程度の沈島だ。陸はないがほとんど磯の条件を満たしている場所で、しっかり沖の条件もある。
そして釣れた時期は夏なので琉球列島ほどに水温も高い時期。
これこそ海はつながっていると言えることを証明する魚かもしれない。

マハタ

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標準和名:マハタ
学名:Epinephelus septemfasciatus (Thunberg,1793 )
属:スズキ目ハタ科マハタ属
宮崎地方名:大型はアラ・小型はヌメリコ

特徴など:
ある休みの日に暇を持て余して「釣りビジョン」を見ていると、時々とんでもない映像があり頭にこびりついて離れなくなる。

最近はこの魚「マハタ」なんだけど、写真のようなお子ちゃまではなく愛称「カンナギ」と呼ばれる1m~2mもある巨魚である。(写真の魚は35Cm程度)

「釣りビジョン」ではカンパチの生餌釣りで、かなりの大型カンパチを釣り上げた後に、潮がいいから「カンナギ」狙いましょうか?って事で、水深300mもある深場に移動し釣っていた。場所はきちんと聞いてなかったがトカラ列島である。テレビの撮影で、狙ってもなかなか難しい魚なので釣れた事に興奮されていた。動画が残せたことにも興奮されていた。
釣れた「カンナギ」は体長が人の大きさほどあり(推定150~160)、重量は100Kg弱。

とにかくでかい!

釣りって大物が上がるシーンは楽しいもんだ。自分で釣っても人が釣れたものでもだ。

マハタはスズキ目ハタ科の魚である。「マ」がつく魚はその科の代表種のようなイメージもある。マダイ・マアジ・マイワシなど。でもこれらの魚名がどのように定義されたのか定かではない。でもとにかくハタ科の代表だとかってに思っている。

しかしこの魚、さほどメジャではない。市場に並ぶほど漁獲量があるわけでもない。釣り人もそんなに狙って釣らない。私の感覚では陸からは釣れない。小型でも水深20~30m以上の岩礁地帯であり、成魚ともなると相当の深場になる(200m以上)

だけど、かっこいい魚だ・・・と思う。写真の姿、惚れ惚れしない?
子供でも迫力がある。ハタ科の魚って、総じてこのような鰭がビシッと迫力ある姿なんだけど、時々これもハタ科?っていう魚もある。(これは次回紹介したい)

マハタモドキという魚もいる。大型の「カンナギ」サイズでは見分けられてるようだが、尾鰭の淵が白いか否かで見分けるようだ。しかしマハタモドキの小型っていうのがなかなか居ないらしい。
まだ研究が進んでない魚なんだそうだ。実はマハタモドキもマハタも同じ種なのかも知れない。

この魚、釣れてしばらくすると体表が異様に粘りだす。料理もしっかり塩もみしないと大変だろう。そんな食味は、小型の場合淡白な白身という感じだ。まずくはないが旨味もいまいちという感じ。
大きいのは美味いんだろうな。

サクラダイ

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標準和名:サクラダイ(上が雄・下が雌)
学名:Sacura margaritacea (Hilgendorf,1879 )
属:スズキ目ハタ科サクラダイ属
宮崎地方名:?

特徴など:
ハタ科の魚は大きな口とごつい体が特徴の魚が多いけど、この魚は小さくてカラフル。雌から雄に性転換する魚だ。サビキ釣りなどの餌取として釣れるがやはり岩場が点在する場所なのかもしれない。尾鰭先まで入れても長寸約15~20Cm程度の魚だ。学名にも「サクラ」の名がつく可愛らしくて綺麗なさかなだ。
雄と雌は群れで混在しているようで一緒にまとまって釣れる。

春先のマダイをサクラダイと呼び流通しているが、ほんとのサクラダイはこの魚なのだ。

小さいし大きな群れでもないようで流通はしてないが、食べた人の記事だと刺身もそれなりに美味しいらしい。模様があるとちょっと抵抗があるけど、基本的に赤い魚って美味しいと思うのは私だけだろうか。