タイワンシログチ

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標準和名:タイワンシログチ
学名:Pennahia macrocephalus (Tang,1937 )
属:スズキ目ニベ科シログチ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年4月
写真の魚のサイズ:20.5Cm

特徴など:
東シナ海。~南シナ海。水深90m以浅にすむ。下顎先端部の内側に暗色斑を持つことでシログチと区別できるようだが、正直見ただけでの区別は難しそうだ。

臀鰭第2棘が長くて、胸鰭基部上部に黒斑があることで区別できるようだが、普段釣れるシログチの類を見て、この魚を言い当てれられたら、もう学者の域かも。

オオニベ

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標準和名:オオニベ
学名:Argyrosomus japonicus (Temminck and Schlegel,1844 )
属:スズキ目ニベ科オオニベ属
宮崎地方名:?

特徴など:
宮崎では釣り人(船釣)にとっては結構馴染み深い魚で、アジ狙いのサビキ仕掛で時々釣れたアジに喰らいついてくる大型の魚だ。
宮崎県では、はじめてオオニベの種苗生産に成功して、養殖や、放流事業が盛んに行われるという事で、相当増えているようだし実際よく見かける。
その大きさたるや、体長150Cmに達し、重量も20Kgオーバーとなる。私が釣った最大は3Kgオーバーだが、体調はきちんと図ってないけど70~80Cmだったと思う。
写真の魚は67Cm。
ニベ科最大の魚で、浜の釣り(キス狙い)などで外道として釣れる「シログチ」などと同じ種類である。

身体的特徴としては尾鰭後縁がゆるい二重湾入型であること。背中というとふさわしくないかもしれないけど、背鰭の手前下の部分が微妙に虹色というか真珠のような輝きが目立つ。

50Cm以上だと、オオニベだと判断できると思うが、それ以下のサイズだとニベ・コイチと違いが判るか自信がない。というか小さいオオニベって見た事ないな。

魚の代表みたいなスタイリッシュな姿が綺麗な魚だが、大型になるほど勇猛な顔だと思う。
食べては宮崎だと名物のモツ鍋がもっとも美味いとされるが、新鮮なうちは刺身も充分美味い。
年中狙われる魚だけど、これを狙って釣りに行ってもその群れがないと釣れない。
アジを狙っていて、そのアジに食らいつく大物を感じたら狙いを切り替えるというスタイルが良いと思う。

この魚は大きくなるがスピード感はいまいちだし、砂地などのアジポイントで出没するので、岩根などに潜ることもなく、大型でも釣り上げる事ができる。
大型の青物(ブリ・ヒラマサ・カンパチ)などと比べると上げやすいようだ。

最近は浜でもルアーに時々かかるようだ。専門に狙っている方もいる。宮崎なら県の中央の長い浜が続く新富から都農の間の浜である。

気楽に釣れるというほどではないけど、1m以上の大型の魚ってそんなに釣っていてお目にかかれるものでもない。釣り人の夢とロマンを叶えてくれる魚の1つだ。