シイラ
標準和名:シイラ
学名:Coryphaena hippurus Linnaeus,1758
属:スズキ目シイラ科シイラ属
宮崎地方名:マンタ・マンビキ
特徴など:
この写真もあまり綺麗でなく、また綺麗にとれるチャンスもない。とても水中で美しい色なのに空気に触れたとたんに色が変わるし、傷が目立つ。
シイラとは沖の釣りシーンではとても楽しませてくれる魚で、世界中の暖海に広く分布しているそうだ。沖の表層を複数の群れで泳いでいるが、時には岸近くに押し寄せてくる。
釣りをしていて撒餌に呼び寄せられて表面に数匹姿が見えるということもあるが、この魚は食欲旺盛で船のまわりを離れることもなく警戒もしない。
だから目の前に餌をちらつかせて簡単に釣れる。釣れるけど釣ってしまうと大変だ。それからはジャンプして応戦してくれるので複数の仕掛がある場所では危険だし迷惑をかける。
大きなものは2mにもなる。
それほどだとジギングでも釣れるのだが、金属のジグを折り曲げてしまうほど。迫力満点だ。
私も船下を悠々と泳ぎ回る巨大なシイラを見たことがある。自分が持つ仕掛ではとても太刀打ちできないと一瞬に悟った。
大型のカンパチなどを狙うジギングだと外道扱いにされるが、この魚を対象とした大会もあるようだ。南の地域ほど食材として重宝されるし、ハワイなどで「マヒマヒ」料理という名で通っているので馴染みはあるかと思う。新鮮なら刺身で充分に美味しい。
1mを超す成魚ともなれば、雄は頭が張り出して迫力ある姿となる。写真の魚は60Cmほどだが、まだ雄・雌の区別は付かない。