コンゴウフグ

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標準和名:コンゴウフグ
学名:Lactoria cornuta (Linnaeus,1758 )
属:フグ目ハコフグ科コンゴウフグ属
宮崎地方名:?

撮影者:Umizaru
撮影場所:門川町
撮影日:2007年2月
写真の魚のサイズ:13Cm

特徴など:
静岡県以南。インド・西太平洋域。内湾の浅所にすむ。45Cmになるそうで、写真の魚はまだ若魚と言える。

写真の通り愛らしい姿形で水族館などでは人気があるが、自宅で養うには、狭い水槽だと、他のハコフグ科の魚同様に皮膚に粘液毒があり、他の魚をだめにしてしまうので注意が必要だ。

幼魚のうちは写真のごとく、黄色の体に多数の黒斑点があるが、成魚だと、その成長の段階により個体によって色彩の変異があるようだ。

ミナミハコフグ

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標準和名:ミナミハコフグ
学名:Ostracion cubicus Linnaeus,1758
属:フグ目ハコフグ科ハコフグ属
宮崎地方名:?

撮影者:H.Tanaka
撮影場所:宮崎市・宮崎サン・マリーナ
撮影日:2007年8月
写真の魚のサイズ:3Cm

特徴など:
40cmになります。写真は幼魚で、からだについている斑点はハコフグの幼魚のそれと比べると細かです。
サン・マリーナではやや珍しい魚で2度しか見ていませんが、小さくて見つけにくく、意外に逃げ足も速いのです。人気があってよく飼育されますが皮膚から粘液毒を出すので、死ぬ直前から他の魚に悪影響を与えます。
小型の甲殻類、ゴカイ、貝類などを食べています。房総半島から南の西部太平洋やインド洋に広く分布します。(H.Tanaka)

ウミスズメ

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標準和名:ウミスズメ
学名:Lactoria diaphana (Bloch and Schneider,1801 )
属:フグ目ハコフグ科コンゴウフグ属
宮崎地方名:?

特徴など:
「ウミスズメ」をgoogle検索すると間際らしい。ウミスズメ科という鳥のグループがある。
私もこの名で、魚はピンとこなかった。
スズメの由来を調べてみると、「スズ」=鈴 か、小さいものを指す「細小」ささ→スズとなったそうで、「メ」は群れと言う事ではないかという説があるようだ。
もちろんスズメという鳥は馴染みだと思うが、まあ海にいるスズメなんだろうな。違うのかな?

正面から見てみると、ハコフグは四角く見えるのに対して、このウミスズメは三角なんだそうだ。写したときはその事を知らなかったので残念ながら写真は残せていない。

ウミスズメもハコフグ同様の食べ方ができるようだけど、食品衛生法ではこの魚の販売を禁止しているそうだ。ハコフグと同じく皮膚に粘液毒をもっている。

サイズは25Cmほどになるようだが、写真の魚は15Cm程度。もっと小さければ腹面が丸いようで、成長するにつれて平坦となる。

ハコフグ

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標準和名:ハコフグ
学名:Ostracion immaculatus Temminck and Schlegel,1850
属:フグ目ハコフグ科ハコフグ属
宮崎地方名:?

特徴など:
潮が止まっている時間帯に瀬際にぷかぷかと浮いてくる愛嬌ある魚である。
手に持った事がある方なら、この魚の独特なスタイルにびっくりだろう。四角い・固い甲羅に覆われているという感じ。(亀のイメージ)

鰭もこの甲羅から飛び出してピコピコと動く姿が可愛い。めったに釣れないが網で掬うのは簡単かもしれない。
写真の魚はまだ「若魚」であるらしい。模様の白い部分から判断できるようだ。

ハコフグ類は皮膚にパフトキシンという粘液毒をもっていて、可愛いからと水槽に別魚と一緒に育てると、その毒で全滅する危険があるそうだ。死んでも毒が出るらしい。
だけど食べると美味だという。(私は食べた事はない)
身や内臓には毒はなく、姿のまま焼いて、割れた部分から味噌を入れてさらに焼くのが定番料理。

話がずれちゃうのだが、以前「WEB魚図鑑」の掲示版の中で討議されていた「若魚」の呼びかたがどうも曖昧であるらしい。私は勝手に「わかぎょ」と読んでしまったが、研究者は「じゃくぎょ」でありエッセイで表記されるものには「わかうお」とも。ようは定めがある訳でないが、「じゃくぎょ」と言うとかっこいいかもね。

フグ目ハコフグ科には日本産だと属が「コンゴウフグ属」「ハコフグ属」「ラクダハコフグ」の3つに別れ、中でも「コンゴウフグ属」にはウミスズメなとがあり、これは正面から見たら三角なんだそうだ。ハコフグは四角である。
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