ヒメゴンベ

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標準和名:ヒメゴンベ
学名:Cirrhitichthys oxycephalus (Bleeker,1855 )
属:スズキ目ゴンベ科オキゴンベ属
宮崎地方名:?

撮影者:あらら
撮影場所:串間市
撮影日:2009年1月
写真の魚のサイズ:約8Cm

磯釣りでこんな魚が釣れたら普通の釣人なら「なんやこれ?」ってなもんで、微妙に毒など気にして即リリースって事になろうが、私の場合はメジナの40Cm級に値するほど嬉しいわけだ。
磯の瀬際にて釣れた魚で、何年も見たことがないことから個体数は少ないんだろうと推測する。

何年も釣りをしていて、初お目見えの魚。

ミナミゴンベも似ているが尾鰭の斑点模様が有る・無しで区別ができる。ヒメゴンベは有る方。
雄は縄張りを持っていて、ハーレムを形成するそうだ。

オキゴンベ

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標準和名:オキゴンベ
学名:Cirrhitichthys aureus (Temminck and Schlegel,1843 )
属:スズキ目ゴンベ科オキゴンベ属
宮崎地方名:?

特徴など:
うなじに少しだけ毛を残して剃髪する髪型を権兵衛というのだそうだ。大正期まで幼児がそのような髪型をしていたらしい。
このゴンベ科の名の由来は、その髪型からのようだ。背鰭の棘の先が写真では判りにくいけど、タンポポの種が飛び立つ前のような毛のようなものがある。これが名前と結びつく。

オキゴンベは私も2~3度釣っている。磯釣りでの足元というか瀬際にいるようだ。
初めて釣れた印象は、変な形のカサゴが釣れたという感じ。ハオコゼのような印象もあったので毒持ちなのかなと触る事もできなかった。その後調べてオキゴンベという名を知るが、これまたゴンベって何ぞや?という感じだった。

ある磯釣り大会にて、メジナの部と他魚の部で審査されたのだが、釣人の1人が「イソゴンベ」を差し出しだされた。割と大きく25Cmほどのサイズだ。
皆、変な魚だとざわめいていたので、私は自信もなかったけど「ゴンベの仲間ですね~」と伝えた。気持ちとしては「イソゴンベです」って言いたかったんだけど。
すると皆「ゴンベ??」
大会に出るツワモノ釣人の誰もがゴンベという名前は意識した事がないのだ。それほどこの和名はマイナーであり、そして魚に触れる機会も少ないのだと思われる。

種類もそこそこに多いけど、小型(大きくても15Cmほど)で釣場でも簡単に釣れるわけでもなく出会う事は難しいかもしれない。この魚種を確認するのは水中に潜ることが必須だろうと思う。
ただしこのオキゴンベだけはたまに釣れるので、仲間で釣っていて見かけたら、その名を断定できればヒーローかもしれない。(ヲタクって言われるかも)

ちなみにイソゴンベは写真募集!(宮崎に生息していることは間違いなし)