アカメ
標準和名:アカメ
学名:Lates japonicus Katayama and Taki,1984
属:スズキ目アカメ科アカメ属
宮崎地方名:マルカ
特徴など:
自分の撮影写真を整理する目的がもっともだったけど、だんだん面白くなって、宮崎の魚を出来るだけ集めたいと思っている。
そんな中で、やはり宮崎の魚の代表という魚を紹介したい。それがこのアカメだ。
とはいえ、写真の魚は近くにある大淀川学習館という県が運営している淡水魚水族館を含む施設で写したもので、それ以外で釣ったことも見たこともない。
ちなみにこの大淀川学習館には、約10匹ほどのアカメが養われていて、特に1匹は1mほどのサイズだ。また捕獲されたアカメの魚拓も展示されているが1.2mほどのものがある。とても見応えがある。
まず紹介したいのは、宮崎大学の岩槻教授が書かれているWEB上の文書だ。
「知られざる宮崎県の巨大魚アカメ(マルカ)」
南日本太平洋岸の宮崎県の日向灘と高知県の限られた水域にのみ分布する魚だということだが、宮崎県の複数の河川河口で捕獲されていて、その大きさも記録では2mを超えるということで、なんともロマン性がある魚なのだ。宮崎県人にとっては宮崎の魚という認識。
岩槻教授の文書によると、2006年宮崎県の条例で捕獲及び売買が禁止になったという事だし環境省の絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)(2007年)に絶滅の恐れのある希少種に指定されている魚である。
つまりこれからも簡単に見ることができないし、釣れたら新聞沙汰にもなるほど少ないのだろうけど、どの程度残っているのかとても気掛かりだ。
魚の印象としては、その名の通り目が赤い。
その眼球を眺めているだけでも吸い込まれそうな美しさだ。透明でルビーのような印象。
とても勇猛な顔立ちで大きな口だけど、体の割りに目・鼻・口の部分がグッと凝縮されている。変なのにかっこいい。
アフリカのナイルパーチとオーストラリアのバラマンディがアカメ科(Latidae)に属するが、日本だとこのアカメとアカメモドキの2種。
アカメモドキを調べてみても情報が少なく、宮古島や沖縄などで時々出るぐらいの感じだ。
まぐれでも、自然な環境で出合ってみたいものだ。もちろん写真を写したらリリースするけどね。