| 朝6時28分から釣り始めた。4本のうち、最後に投入した三本継ぎの投げ竿を少々さびいて待っていたところ、鈴の大きな音ががはっきりと聞こえた。竿を見ると、最も硬い竿がぶれていた。鈴を外して一発合わせをかますと、尋常ではない重みが竿から全身に伝わる。こいつは久々の大物の予感。それが証拠に、巻き始めると、鰈特有の縦引き。しかも強烈な。強靭な竿が緩やかなカーブを描き、相手の風格を予測させる。リールが一回転するたびに強烈な縦引き。おのずと巻き手も慎重になる。3号の道糸から赤色の力糸に変わった時、奴は姿を現した。これまでに見たこともないような大物だった。すかさずたもを用意するが、執拗な抵抗にあい、上手に取り込めない。隣の人に助けられ、ついに奴は網に収まった。伸びきったタモが弧を描き、持ち上げるのに苦労した。海面までは6m。奴の重さは1.1kg。本日最初で最後の魚信を捉えた会心の釣果だった。 |