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[2636] 野池でボラを釣る 
  【魚図鑑参照】
2002/9/26 (木) 21:50:21 じゅん坊
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昨日は東京地方はスンゴク良い天気。秋晴れと言いたいんだけど、気温は夏日。でも、湿度が低くて快適。

仕事も暇だったんで、近所の多摩川辺の野池へとヘラブナ釣りに出掛けました。この野池、多摩川と繋がっているもんだから汽水になってる。ハゼやらボラの稚魚も居れば、テナガエビやヘラブナにコイも居る。

不幸な事に、ヘラは釣れなかったけど、ボラの稚魚は入れ食い状態。野池で釣れたボラなんてのも珍しいだろうから投稿しますね。(^_^;)

[2637] 図鑑>ボラ幼魚>登録しました 
2002/9/26 (木) 22:04:44 小西英人
▼ じゅん坊さん

 ボラの幼魚のアップ、ありおがとうございました。

 登録しておきました。

 胸鰭基底は青くなって、体に暗色縦線もあり、もう親と同じ特徴を持っていますね。

                             英人

[2640] Re:野池でボラを釣る 
2002/9/27 (金) 01:30:15 西潟正人
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▼ じゅん坊さん
ボラって、正直言ってどんな繁殖形態をしているのでしょう。
屋久島に釣行したときの、安房川から見下ろしたトドの姿は忘れもしません。
カラスミとは、南九州のボラでしか作られないものと思っていたら、最近は相模湾沿いでも作っています。
体長50センチほどでも、しっかり卵を持っているのですね。しかも、相模湾で。
まぁ日本全国、新潟でもボラの幼魚が泳いでいましたから、どこでも産卵孵化はするのでしょうが、屋久島ほどのトドは見たことがありません。
カラスミ文化が、南地方だけにあったということも、不思議です。

[2641] ボラ>とど>とどのつまり… 
2002/9/27 (金) 07:18:31 小西英人
▼ 西潟正人さん

 写真は相模湾のボラですよね。安房川の「とど」ではないですよね。

 とどのつまり…という慣用句になるくらい、有名な「とど」ですが、最後の意味で使われるのですから、ぼくの語感ではメーターオーバー、少なくともメーター近いのが「とど」だと思っています。みなさんは、どうでしょうか?

 そういや、昔は、信じられないくらいでかいボラが、川にはいましたね。徳島の吉野川など、川の中に、大きな流木で、でっかい三脚を組んであって、無茶苦茶長くて太い竿をセットして、それに乗っかって、思いっきり振り回したところに、ボラを放りこむ、でっかい囲いが流木で作ってあって、それこそ、「とど」を釣っていましたっけ。いまは、知りませんが、むかし、九州の堤防に釣りに行くと、大きな石が、ごろごろ置いてあって、みんな名前が書いてありました。ぶっとい孟宗竹の剛竿で、ボラ掛けをするために、竿尻に「おもし」の石がいるのです。九州も、大きなボラを掛けていたけど、あんなのいなくなったかな?

 ボラは、いつも、その辺にいて、見えますから、その辺の魚だと思われ勝ちですが、ほとんど全世界の温帯と熱帯にいます。熱帯西アフリカからモロッコ沿岸はのぞく全世界に分布するとなっていますが、この熱帯西アフリカからモロッコ沿岸にボラがいないのではなくて、ここのボラが亜種だとする論文がでているから、そこを外しているのです。細かいことをいわなければ、汎世界分布なのです。

 それで、冷たい川の中に平気でいますから、温帯の魚だと思われ勝ちですが、どちらかといえば南方系の魚、熱帯に多い魚なのです。小笠原のような太平洋の真ん中の火山島、海洋島といいますが、そんなところでもいます。

 産卵場は全世界にあるのですが、日本でいえば黒潮や対馬暖流の影響を直接受ける外海に面した沿岸域にあります。知られているのは、三重の志摩半島、高知の須崎湾、鹿児島の薩南諸島海域、長崎県の樺島などです。

 卵巣は成熟が始まると2ヶ月ほどの短時間で完熟卵になります。体に比べて大きくなります。よく成熟した卵巣は体長43〜50cmで、320〜470gになるそうです。精巣は卵巣にくらべると著しく小さくよく成熟しても15g前後だそうです。

 成熟最小体長は、日本の雌で32cm、雄で27cmです。

 産卵期は10月〜1月、1地域では短くて一ヶ月ほど、産卵期の雌雄性比が地域によってまったく変わっていて、日本では雄が70〜80%とかたよってしまうことが知られています。これは一年を通して雌雄が分離して行動しているのではないかといわれています。

 産卵前になると、日本では群れを組んで南に向かいます。

 唐墨が南の文化なのは、以上のようなことだと思います。

                        英人

[2648] Re:ボラ>とど>とどのつまり… 
2002/9/27 (金) 11:50:15 西潟正人
▼ 小西英人さん
ありがとうございました。
写真は、相模湾の定置網に入ったモノです。私もこの程度ではトドとは呼びません。安房川のトドを知ってしまったからです。
ところで、産卵場が私らから見ると、かなり南方になっていますね。しかしです、春先の川(汽水)には5センチほどの”いなっこ”がいつも群れています。これって、南方から流れてきたのでしょうか・・。こっちでっも、どこかで産卵しているものと思っていましたが・・・。

[2649] Re2:ボラ>とど>とどのつまり… 
2002/9/27 (金) 11:56:17 小西英人
▼ 西潟正人さん

 もちろん、研究者が研究している主な産卵場だけあげているので、もっとたくさんあると思います。

 しかし基本的には産卵の時は南に移動するようです。相模湾のボラの産卵場所が、どこか、ぼくは知りません。ちょっと南にあるのでしょうね。しかし、沿岸の、どこででもやっているのではないと思います。雌雄が別に行動していると思われると書きましたよね。落ち合う場所がいるはずです。

 沿岸魚の産卵生態は、ほとんど知られていないのが実情です。

                       英人

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