さかなBBSトップ
魚のことならおまかせ。WEBさかな図鑑
釣具の通販・Gear-Lab
HOME 似たもの検索  携帯版  | Gear-Lab

新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

WEB魚図鑑では、2013/7/25より新しいコミュニティをオープンしました。 「このお魚何?」というQ&A専用のページもあります。是非新しいコミュニティを使ってみてください。新コミュへの投稿はズカンドットコムへのアカウント登録が必要です。2013年1月以前にWEB魚図鑑へ投稿したことのある方はアカウントの引き継ぎを行うことができます。


[▲前のスレッド]

[3870] 乱麻>来週発売の新年合併号に… 
2002/12/16 (月) 11:47:58 小西英人HomePage
◆画像拡大
アイナメ■2002年2月8日 兵庫県淡路島、灘海岸 全長34cm

※写真は…
■白バックできっちり写真を撮る
その画像は世界の共通語になる■

 新年合併号なので、ちょっと、この【さかなBBS】のことなど、書いてみました。ご笑覧ください。そして、ご意見をくださいね。2003年は、魚の画像をよくすることを、みんなで考えてみたいな…なんて思っています。


■怪投乱麻■No.85週刊釣りサンデー2003年1月5/12日号より
====================================================================
IT革命。魚類図鑑も変わるんだ


謹賀新年
ふてえ野郎と自戒しつつ進むぞの巻


■あけましておめでとうございます。めでたさも中くらいなりおらが春…なんてしみじみいいたくなるけど、中くらいならば上出来だよね、このごろは。ともあれ二〇〇三年があけた。
■恐怖の大王が落ちてくる…なんとなくの終末感のまま終わった一九九九年。2KY問題で正月も何もなくなだれこんだ世紀末の二〇〇〇年。景気をのぞいて思ったほど悪くもないわいと呑気に過ごしていた新世紀を、九月十一日、ニューヨークの衝撃的な映像が走り抜け暗澹としてしまった二〇〇一年。その新世紀を、ずるずるとひきずったまま二〇〇二年も終わっちゃった。世相が暗くても不景気でも戦争が始まっても、変わらないのが釣りの世界といわれていたけど、さすがに釣り人の大きな動きは消えてしまった。それでも日本全国どこの水辺に行っても、いつも大勢の釣り人が竿をだしているのに感心しちゃう。釣り人は亀のように首をすっこめつつも燃えている。なかなか強かなもんだわい…なんて、ぼくも、その一員だけど思ってしまう。今年も、ゆっくり強かに釣りを楽しもうぜ。魚もね。
       ■
■去年、ぼくは二六目、一〇九科、三五八魚種、八四七の写真データを持つ「魚類図鑑」を書き、公開した。いや正確な表現ではないな。釣り好き、魚好きが集まり、みんなで【WEBさかな図鑑】というデータベースをインターネットに構築した。グーグル検索で「さかな図鑑」と入力し検索してくれたらトップにでてくる。これは、どういう運営なのかと、よく聴かれるが、Niftyの釣りフォーラム主宰者、JUNさんが、個人的にプロデュースし、場を提供し、同じく釣りフォーラムの、じゅん坊さんがシステム設計をし、ぼくが管理をしている。この三人、それぞれの道でプロなんだけど、そのプロが「遊び」で呼びかけ、創りあげたシステムが【さかなBBS】と【WEBさかな図鑑】なのである。
■二〇〇二年一月二四日十一時三三分四〇秒に「ごちそうを持ち寄って…」と題した、ぼくの一文から【さかなBBS】は始まった。みんなで魚の写真を持ち寄り、わいわいやりながら図鑑を創る「ごちそう持ち寄り魚類図鑑」の提案だった。オープンな場で、オープンに人が集まって、オープンに創る魚類図鑑である。それから一年たたぬまに、三五八種、八四七点の写真データを持つ図鑑に育った。
■四〇〇種足らずの魚類図鑑というのは、プロの図鑑編集者からいわせてもらうと、まあまあの釣魚図鑑である。主要対象魚は入っているが、ちょっと外れた魚は入っていない可能性がある。八〇〇〜一〇〇〇種になると、釣魚としては外道まで網羅された大図鑑になり、一般向けにしても立派な中図鑑になる。二千種を超えると凄い図鑑だ。三八六三種の日本産全種が収められている魚類図鑑になると中坊徹次博士が創った『日本産魚類検索・第二版』(東海大学出版会・二〇〇〇年)だけだ。
■WEBには凄いものがある。世界中の二六九四五種の魚の記載、一三五七〇〇のコモンネーム(通称)を集め、三二六五五点の写真を収めている『フィッシュベース』という英語データベースを筆頭に、日本も学術、一般を含めかなりの魚類図鑑データベースが百花繚乱、妍を競っている。データベースという性格が魚類図鑑と、ぴったり合う。またブロードバンドの普及や、デジカメなど画像技術の普及で一気に世界は変わりつつある。玉石混淆ではあるけど。
■なんてこと書くと、ばりばりのデジタル急進派だと思われそうだが、紙の編集屋なんて保守的でなければやってられず、ぼくは、ごちごちのアンチデジタル派である。デジカメは駄目で銀塩写真にしがみつく。去年のいまごろ【さかなBBS】の立ち上げを真剣に議論していたとき、ぼくは、コミュニケーションの基礎は「言葉」である、インターネットは認めるけれど、言葉だけでやるのが純粋だ。画像などは邪道だ…と論陣をはり最後の最後まで反対した。押し切られ、しぶしぶ、ごちそう持ち寄り宣言をした。いまや、画像はインターネットのコミュニケーションツールであって最低限の知識くらいなけりゃ言葉を持たないのとおんなじだぜ…とほざいて、あきれられている。君子豹変ス、なんだもんね。
       ■
■あなたが変な魚を釣った。なんだか、まったくわからない。手がかりもない。写真を撮って【さかなBBS】にアップするわいわい議論する。魚種がわかれば画像をそのまま【WEBさかな図鑑】に持っていく。ぼくが和名を書き、学名を書き、記載を書いて登録すると図鑑データベースとして世界中に公開される。写真同定というのは、かなり難しく、写真で同定することに意味などないという研究者もいる。しかし、種の違いは外形にでるはずであり、写真を見て同定できないのは、単に情報不足であってわれらの怠慢に過ぎないという研究者もいる。
■ちょっと前までデジタルでやりとりする画像は悪かった。このごろ圧縮技術も進み、かなり良い画像がやりとりできる。特に白バックの画像は圧縮もしやすく、きちんと撮ると鰭や鱗まで数えられる。デジカメだと撮影は簡単だし、そのうち携帯電話の画像もよくなるだろう。どこでも誰でも写真を撮り、その画像をどこでも誰でも発信できる時代が目の前に来ている。
■ぼくが同定できない魚は画像を専門の研究者に送り、同定をお願いする。こういう形で巻きこんだ研究者はかなりの数になった。ぼくとしては釣り人と研究者の情報の橋渡しをしたいとも思う。【さかなBBS】の議論だけで一年で四〇〇〇発言にもなった。夜な夜な議論している。ぼくは夜な夜な図鑑や文献に埋もれ、パソコン相手に一喜一憂し、いろいろ調べ、四〇〇種の記載を書いた。しんどいでしょうといわれるがしんどくない。それどころか、ぼくは人の褌で相撲を取らせてもらいながら偉そうにいう、ふてえ野郎だと思う。大人しくしよっと。
       ■
■みんなで創った【WEBさかな図鑑】まだまだ一歳、よちよち歩きである。しかし釣り人が創る「社会の資産」にしたいと思う。釣り人が集まり、研究者が集まり、にぎやかな議論が続く。研究者が、この標本が欲しいと書くと全国から即座に標本が集まりデータもとれる。みんなが楽しみながらデータベースの魚が育っていく。そんな夢がいま、現実になりつつある。
■今年こそ五〇〇種、いやいや一〇〇〇種のデータベースを、みんなで目指したいと思う。

[4000] ●多謝●おかげさまで4000発言! 
2002/12/27 (金) 09:46:47 小西英人HomePage
 みなさん。ありがとうございます!

 ぼくが、いままで魚類図鑑の仕事をしていて、いつも批判されてきたことがあります。いわく「難しすぎる」「釣り人はそこまで考えない」「あまりにもマニアックだ」「外道などどうでもいいんだ」などなどです。ぼくは、そうじゃない、釣り人も、きちんとした情報に餓えているんだと、いつも、反論していました。

 でも、いわゆる釣り名人と呼ばれる人たちのほとんどは、魚に興味を持ちません。対象魚に興味を持っても、外道はどうでもいい人が多いのです。魚が好きで魚に情熱を傾けていると一所懸命いう名人がいても、ほとんどがそうです。魚など、ほんと、どうでもいい人が多いのです。いま、悲しいことに、釣り名人たちが釣り界のオピニオンリーダーになっています。大きな声を持っています。このリーダーたちの声を聴くと、釣り人にとって、魚など、どうでもいいだなと、社会からは見えるのかもしれません。いや、はっきり、そう見えます。魚など、どうでもよければ、それは釣りではなく、殺戮になってしまいます。

 そうではないよと呼びかけても、なかなか聴いてはもらえなかったのです。社会からはね。

 それが、『新さかな大図鑑』など編むと、とてもたくさんの人が支持してくれます。「ほら釣り人は魚を知りたいんだ」と胸を張って反論できました。

 しかし、どういう人たちが、魚を好きなのか、ぼくには見えませんでした。しかし、それは確かに存在すると、ぼくは思ったのです。

 この【さかなBBS】を立ち上げて、そういう人たちを集めようと思いました。かならず仲間はいると思いました。

 しかし、一年足らずで4000発言にもなるとは思ってもみませんでした。

 ぼくにとって、これらの発言のひとつひとつは、とても大事な物です。みなさんと積みあげてきた議論に、間違えたものも、稚拙なものも、あったでしょう。しかし、魚を好きだという情熱だけはすべてにあると思うのです。

 その情熱さえあれば、われわれ釣り人は間違えないと思うのです。社会に対して、われわれの水辺の、われわれの魚の、現状を訴える声が持てると思うのです。

 まだまだ少ない人数ですし、まだまだ小さな一歩でしょう。

 しかし、みなさんと、その小さな一歩を踏みだせたことを、ぼくは、とても誇りに思います。

 ありがとうございました。               英人


■【さかなBBS】の記念すべき立ち上げ発言です。以下転載します。
==============================================================
[1] ごちそうを持ち寄って…
■2002/1/24 (木) 11:33:40 ■小西英人

 はじめまして。

 @Niftyの釣りフォーラムで、サブシスをやらせてもらっている小西英人といいます。ハンドルは英人(ひでと)です。よろしくお願いいたします。

 ぼく。ただの釣り好きであり、ただのアマチュアだと思っているのですが、釣りでメシも食っています。プロですね。ただし、たくさん釣るわけでも、かっこよく釣るわけでもありません。どちらかといえば、かっこわるく下手で、なかなか釣れません。

 親父が、全日本サーフの会長をしていたこともあって、物心ついたときから、投げ釣りに日本全国を引っ張りまわされ、気がついたら、釣りにどっぷりはまって、気がついたら、親父が週刊釣りサンデーを創刊するといいだし、そのころ大学生だったぼくは、釣りのカメラマンとしてスタートしたのです。

 気がついたら、もう47歳、さまざまな釣りを経験してきました。釣って、撮して、書いて、釣り三昧の人生を送ってきています。

 1985年に『さかな大図鑑』をつくり、12万部を超えるベストセラーになり、釣り人のみなさんの圧倒的な支持をいただいて、ただただ編集者冥利に尽きました。

 それから、魚のことを真剣に考えるようになりました。海は荒廃し、魚も減り、それを実感できる釣り人として、なにか社会の役に立ちたいとも考えたのです。釣り人ほど海の危機を実感している人はいないのに、あまり社会に声を持っていなかったのです。その危機感を、うまく伝えるための第一歩は釣り人が魚の名を知ることだと思ったのです。

 1995年に『新さかな大図鑑』をつくりました。これをつくるために、悩みに悩みました。その悩みを、@Niftyの釣りフォーラムの【さかな会議室】にぶつけたのです。ここに、いろいろな魚好きの釣り人が集まりました。いろいろ議論しました。そのころ「謎の点々すずき」だったタイリクスズキの情報もそこで集め、標本も全国から京都大学に送っていただきました。釣り人と、研究者をつなぐことに成功したのです。

 謎のスズキは中国大陸から養殖のための移入されたスズキであって、日本のスズキとは違うことが京都大学の研究でわかりました。京都大学の中坊徹次博士に『新さかな大図鑑』で記載していただき、タイリクスズキという標準和名も提唱していただけました。このとき、釣りフォーラムで、みんなでやった「魚類研究」というものを、ぼくは忘れません。おかげさまで『新さかな大図鑑』も七万部を突破しました。

 ただし、この『新さかな大図鑑』で、あまりにも魚に熱中し、数年間、無理に無理を重ね、結核になり、療養所に放り込まれ、自宅療養とあわせて一年間の闘病生活を余儀なくされてしまいました。

 1998年、そのリハビリのために『釣魚検索』という図鑑をつくりました。釣り人が絵合わせだけで、魚の同定をするのは難しいということで、検索図で魚を同定することの専門家である中坊徹次博士と組んで、その魚の部分の写真を見て選んでいくと、知りたい魚が同定できるという、世界でも初めての写真検索図鑑をつくったのです。ちなみに、中坊博士は、『日本産魚類検索 第二版』東海大学出版会,2000という、図による日本産全種の検索図鑑の決定版を出版されています。

 2000年には『釣魚図鑑』というのをつくりました。いろいろ釣りフォーラムで議論しているなかで、釣り人が疑問に思うことを、ぼくなりに集めておいて、それをできるだけ解説するようにしたベーシックな図鑑です。

 このように、釣りはへたなくせに、また、魚類研究者でもないのに、釣り人と研究者を結んで、魚のことを考えるプロになったのです。ぼくは、ネットの釣り師たちに育てられた、魚のプロだと、みなさまに感謝しております。

 【さかな会議室】は、活発な議論の場であり、ぼくはここで育てられ、ここから魚に興味を持つ釣り人たちもたくさん輩出できたと自負していますが、TTY会議室に限界がでてきたのがひとつ、また、画像をやりとりできないという欠陥がありました。それをおぎなうために、釣りフォーラムシスオペのJUNさんは、@Niftyの会員向けに、パレット『しおかぜ亭』をつくり、みんなで釣った魚を写真にとって持ち寄る魚類図鑑をつくりました。しかし、@Niftyの会員だけのものでした。

 これをインターネット上でオープンにして、魚に興味のある人みんなのものにしたいとはじめるのが、この『さかなBBS』です。同時に開設された『WEBさかな図鑑』は、『しおかぜ亭』で、@Nifty会員のみなさんがつくりあげたものを、収録しています。これをベースに、また、みんなで積みあげていきたいと思います。

 アメリカでよくやる「ポットラック・パーティー」って知っていますか?

■potluck
1ありあわせの食物:take 〜(客が)ありあわせの料理をごちそうになる;《比喩的》でたとこ勝負で選ぶ.
2《形容詞的》参加者各自がごちそうを持ち寄る〈パーティーなど〉:a 〜 picnic ごちそう持ち寄り形式のピクニック / a 〜 approach to the problem 問題への無定見な取り組み方.
■プログレッシブ英和中辞典 第2版 小学館 1987.より

 ぼくは、この『さかなBBS』を、基本的にポットラック・パーティー的な魚類図鑑をつくる場にしたいと考えています。

 『ごちそう持ち寄り魚類図鑑』ですね。

 ただし、できあがったものが偉いとか、収録数が多い方が偉いというような、ふつうの図鑑ではありません。持ち寄ったごちそうを、わいわいがやがや料理する「過程」が偉いという「変な魚類図鑑」なのです。

 魚の同定を写真でやるのは無理です。きちんとした「キーポイント」が撮影されていない限り、半分も同定できないでしょう。しかし「キーポイント」が撮影されていると、ほとんど同定することができます。

 知らない魚を釣ったら、ともかく写真に写して、このBBSにアップしてください。

 同定できたらいいし、できなければ、どこが見分けになるか議論して、みんなで勉強してしまうのです。その議論を集約して、みんなで育てていくような魚類図鑑をつくっていきましょう。

 それらの議論を通して、魚の名がわかり、魚の分布がわかり、魚の産卵期がわかり、魚の問題点がわかり、魚の危機も見えてきて、釣り人の魚を釣り人が守れるようになるというのが理想です。

 むずかしく考えることはありません。

 この魚は何だろう?

 小さくて素朴な疑問から、なんでも始まるのです。

 さあ、みんなで、小さな一歩を踏みだしましょう。

                         英人

[4003] 祝! 
2002/12/27 (金) 14:09:29 西潟正人
▼ 小西英人さん
>  みなさん。ありがとうございます!
>

すごい!いやぁ、頼りになる管理人と参加者すべてが力強いサポーターであったからでしょう。こんなBBSほかにないぜ!来年も楽しみですよ。こちらこそ、ヨロシクです。

[4013] ☆祝★ 
  【魚図鑑参照】
2002/12/28 (土) 01:49:37 ぷいぷいユッケHomePage
◆画像拡大
▼ 小西英人さん

> いわゆる釣り名人と呼ばれる人たちのほとんどは、魚に興味を持ちません。
> 釣り名人たちが釣り界のオピニオンリーダーになっています。大きな声を持っています。
> 魚など、どうでもよければ、それは釣りではなく、殺戮になってしまいます。

これは残念ながら言えていますね、、。
TVや雑誌を見ていてムカッと来る事も結構あります。
外道が干物になってたり、釣った魚がおもちゃにされている現場があるのは否めません。
その都度、見かけると非常に怒りが込み上げてきますが、どうにかならないものなんでしょうかね?

魚は生命体であり、ヒトと同じく管状神経系という発達した神経を持っているので、
魚が釣られるという事は痛みや苦しみを味わう事に繋がります。

ちょっと勘違いしているヒトなのか、釣りをする事自体がお門違いになっているヒトが増えているのは悲しいことです。
もともと狩猟の一つであった釣りを完全な遊びの一つとして受け取るのはどうかなと。
命相手という事の重さがイマイチ理解出来ていないんだよなぁ。。。


> 魚を好きだという情熱だけはすべてにあると思うのです。
> その情熱さえあれば、われわれ釣り人は間違えないと思うのです。
> 社会に対して、われわれの水辺の、われわれの魚の、現状を訴える声が持てると思うのです。

ちょっと、語らせて下さい。(^_^;;

元来、ヒトは他の動物を駆逐していく事でヒトの"楽園"を築いた生き物で、
遺伝子にも強暴な性格という情報が入っているらしいのですが、
それを抑制出来得る「理性」が備わっている事も事実です。

現代のヒトはこの「理性」をちゃんと活用出来ていないのではないでしょうかね?
ヒトが「理性」とは逆の「本能」に分類される様な欲に流されたからこそ、
今、地球上に住む殆どの生物にとって住み辛く、汚い地球になっちゃったワケですよ。

もっと冷静になって、そしてヒトの持っている「理性」を活用しなきゃならないし、
生命、、、というか自然科学に対する正しい知識を持たなければならない時代になってきてますよね?

という事は、学校の教育や政治の在り方にまで話が広がっちゃいますが、
ちょっとずつでも、社会に対して現状を訴える声が持てるヒトが増えてくれる様にしなくてはなりませんね。
一緒に頑張らなくっちゃ!!!!!


っと、さっと済ますつもりが熱くなって時間を忘れて書いてしまった、、。イカンイカン(^^;;

写真は、幼魚の本の話が別スレであったので、カタクチイワシの大きさ別の写真を合成してみました。
こんな感じで、色々な魚の生活環を追ってみるのも楽しいですよね♪

それでは、ついでみたくなってしまいましたが、
4,000発言、、、凄い数ですが、今以上に発言者が増えていったらいいですね♪

[4014] 一瞬の色>責任を持って魚を見つめたい 
2002/12/28 (土) 06:32:51 小西英人HomePage
▼ ぷいぷいユッケさん

 君と出逢えたことは、ぼくにとって大きかったです。

 若い人たちが、魚から命に興味を持ってくれて、いろいろ考えてくれることがいちばん嬉しいし、そこから、話が進んでいくのです。

 ぼく、必死になって夜も寝ないで釣りの週刊誌を創っていましたが、あるとき、本質的な疑問にぶつかり悩んでいたのです。

 ぼくらの仕事は、社会的に意味がなく、社会の谷間に咲く徒花(あだばな)ではないのかと…。

 そのとき、京都大学の中坊教授が言ってくれたのです。英さん、このごろなあ、魚を純粋に学問として考えようという雰囲気が社会になくなってなあ。だいたい大学に行くときに魚を研究したいと思う子はいないんや。けどなあ、釣り人だけは別や。釣りが好きで、魚が好きで、やりたいという意志があれば、大学でも院でも、どんどん勉強がすすむんや。若い子が魚に興味を持つのは釣りしかないやろなあ…。英さんとこが、科学的に正確な魚の情報を流してくれたら、それだけで、どんなに違ってくるかわかるか…と。

 それからです。ぼくの仕事に、誇りがほんとうに持てるようになったのは。

 それを実現しようと思うと、ほんとうにきちんと仕事しなければならないから、それから苦労はしていますが、ほんとぼくの目標、ぼくのライフワークになるものができました。

 それから、ほんと、魚類学会などに顔をだしても、いろいろなところの学生さんが、ぼくも釣り好きで、とか、釣りサンデーを読んで、魚類学を志しましたなどと、声をかけてくれて嬉しいです。

 子供たちの教育のために、キャッチ&リリースこそが最高で、これは命の大切さを教えて、これは文化である…などと、こんな論理が釣り人の論理として、まかり通っていますが、食べもしない魚を、絶対に逃がすのが前提で、ハリにかけて引っ張り回して、よしよしするだけなら、それは偽善だし、生命を弄ぶ行為に他ならないと思うのです。

 細いラインで、魚がへろへろになるまで引っ張り回して、それから逃がして、これこそが崇高な行為であって、ゲームだなんて声高に言う連中も信用できません。生命を弄ぶゲームの、どこが崇高なのでしょう。

 食べることを前提にしない限り、釣りは陰惨なものになるでしょう。命をいただいて生きている…ということを前提に、魚と遊び、魚を見つめて、それで逃がすものは逃がし、いただく物はいただくという「生命相手の作法」を身につけられるのは、いまの日本では釣りだけになっているのです。

 大昔に書いていた、【波のまにまに】というエッセイから、「一瞬の色」というのを、前にも転載しましたが、また転載しておきましょう。このころ、ぼくは、魚類学にほとんど興味を持たず、生きている魚の複写撮影をきちんとしようとも思っていませんでした。

 けど、こういう感覚から発展して、魚の生きている姿、断末魔の命の輝きを記録しようという思いに発展したのだろうなと、いまになって思います。

                            英人

====================================================================
【一瞬の色】


 釣り人は、魚の、光輝くほんとうの色を知っている。
 それは、どす黒い色でもないし、青ざめた色でもないし、ラップされ蛍光灯の光の中で放たれる怪しい色でもない。
 太陽の光と、水によってのみ醸しだされるめくるめく色なのだ。
 それは、自然の色ではない。
 水中の魚たちの、生態写真を見るとき、思いのほかおとなしい色であるのに釣り人は驚く、釣り人でなければ感動的な色、ときにはけばけばしいとさえ感じる極彩色なのだろうけれど、釣り人の見る色は、あんなものではない。そのおとなしい色でさえ、人工太陽のストロボに照らしだされた色であって、水中の自然光の色ではないのだ。
 浅い海でも水の中は青一色のモノトーンの世界、水の住人たちは、そういう色の中にとけこんで生きている。
 それでは、釣り人は、いったいどんな色を見ているというのだ。虚飾を見ているというのか。
 違う。
 それは、断末魔の色、生が、その輝きを閉じるにあたって、ひときわ燃え上がる一瞬の炎の色。
 怒り、興奮し、生に向かって逸走しようとし、力の限り闘争し、その途中で、未知の空中に放りだされた水の命たちの、あきらめない最後のきらめきなのだ。
 彼の大きな瞳は、空を映し、雲を映し、太陽を映し、海を映し、岸を映し、森羅万象を映し、彼の命を奪う殺し屋を映しつつ、輝きを消していく。
 平和な空の下で堂々と行われる殺し。
 釣りなのだ。
 いま人は、生をあやめなくても生きていける。どこかで大量につくられたり、大量にあやめられたり、生は工場化されつつある。ぱっと冷凍して、ぱっと生き返らせて、便利になったという。そういう生を体に受け入れて生きているのだ。それは平和に見えて、生を陰惨なものにしている。
 人が生きるとき、ほかの生をあやめなくては生きていけない。その闘争本能を忘れてしまいたくはない。
 だから、釣りなのだ。
 平和な空の下、魚たちが放つ一瞬の色をいつも網膜に焼きつけたい。彼の最後を見届けてやりたい。せめて、すっぱりとナイフをつきたて断末魔の苦しみを短くしてやりたい。彼の生の終焉に責任をもちたい。
 釣り人の魚、太陽の下で、誰からも見捨てられた野垂れ死にはさせない。
 死をよく知るものは、生をよく知る。手が鬼ならば、心は優しい。
 日本の岸辺に、点々と散っている小さき魚たちの死骸はなんだろう。
 釣り人、いまだその死を知らず、いずくんぞ生を知らん。光輝く色を知らないのか。

1991年 4月 4日 (木) 午前 2時24分

[4053] 釣り人の常識を! 
2002/12/28 (土) 23:06:13 ぷいぷいユッケHomePage
▼ 小西英人さん

いくら購読者が釣り人に限られる釣り雑誌でも、釣り人の世論を動かす事は可能なハズですし、
人格形成の只中の感化され易い、特に小中学生辺りへの影響力は大きいものであると思います。

現に、私も小学生の頃から小西さんの所の釣りサンデーを始めとする数々の雑誌や、釣りキチ三平の様なマンガ、そして釣り魚を対象にした図鑑の影響は少なからずとも受けてます。
そのメディアを通じて、絶滅危惧種・絶滅危急種の話や、護岸整備、違法放流の話などが出てきて、小さい脳みそを働かせて考えたりしたものです。(今もですけど)

そして釣りの最中にも、空中に舞う魚だけでなく、エサとなるイソメ達が鍼に刺されて暴れる時にもふと考えちゃったり、、。


釣り人のマス・コミニケーションとなり得る釣り雑誌。
社会へ良い影響を与えていけるといいですね♪♪

[4052] 図鑑>カタクチイワシ>登録しました 
2002/12/28 (土) 22:59:51 小西英人HomePage
▼ ぷいぷいユッケさん

 カタクチイワシのアップ、ありがとうございました。登録しておきました。

 晴れて大学生になったら、魚の写真の撮し方を練習して、うまくなろうね!

                            英人

[4015] RE: ●多謝●おかげさまで4000発言!  
2002/12/28 (土) 11:55:31 じゅん坊
 う〜ん。ついに4000ですか。最初に立ち上げたのが今年の1月末だったはずだから、約一年。それで4000ってのは、かなり活発なBBSだったって事でしょうね。

 図鑑の方も876データが既に登録されています。最初の200件近くは、前身になる釣りフォーラムの図鑑からの移行分ですから、600件以上がBBSを通じての登録になります。

 色々と、バグ等でご迷惑を掛けた事も多かったのに、特段の苦情もなく嫌われる事もなく、よく続いたもんです。これも、英人さんと参加者の皆さんの努力の賜物です。

 英人さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。これからも宜しくお願いします。

[4025] Re2: ●多謝●おかげさまで4000発言!  
2002/12/28 (土) 20:06:46 小西英人HomePage
▼ じゅん坊さん

 いえいえ、ああしたいなあ、こうしたいなあと、ぼくが注文をつけるたびに、すぐに、じゅん坊さんが対応してくれたのも、ほんと大きかったと思います。

 すぐ対応すると言うより、こちらの考えることくらいお見通しで、初めから手をうってはったのには驚きました。

 プロと組むと、ほんと楽です。ありがとうございます。   英人

[4016] Re:●多謝●おかげさまで4000発言! 
2002/12/28 (土) 16:05:10 さとう
英人さん、スタッフの皆さん、参加者の皆さん、
4000発言本当におめでとうございます。

いつも、興味深い写真を拝見させていただいて感謝感謝です。
これからも、いろいろ勉強させていただきます。
皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

さとう

[4026] Re2:●多謝●おかげさまで4000発言! 
2002/12/28 (土) 20:09:46 小西英人HomePage
▼ さとうさん

 ぼくは、研究者ではないですし、いろいろミスもすると思います。気になったら、びしびし指摘してくださいね。

 さとうさんたちが見てくれているという緊張感で、きちんと調べているつもりではありますが、それでも甘いかもしれません。

 よろしく…。               英人

[4074] Re:●多謝●おかげさまで4000発言! 
2002/12/29 (日) 21:30:24
4000発言おめでとうございます
小西英人様、みな様
今年はBBSへ参加させていただき感謝いたします
普段は南方系の魚しか見る事の出来ない私が本土の魚を見られる
素晴らしいです、自分で釣った気持ちになりました
特に管理人様には図鑑投稿も出来ない写真の雑談につき合っていただき
感謝をどう表現したらいいかわかりません
KOUJIさんにはデジカメ入門までしていただきました
皆様今後もご指導下さいネ
それでは皆様よいお年を
来年も参加させて下さい。


ps
本土のメッキ類幼魚の体高がこちらより高く見えるのはビックリ

[4077] Re2:●多謝●おかげさまで4000発言! 
2002/12/29 (日) 22:16:34 小西英人HomePage
▼ 忠さん

 図鑑に投稿していただくのが目的ではなくて、魚の写真を見て、わいわいと議論するのが、ぼくの目的ですから、ほんとうに忠さんの南の魚情報は楽しませてもらっています。

 ぼくのほうこそ、感謝です。             英人

[4078] Re:●多謝●おかげさまで4000発言! 
2002/12/30 (月) 00:02:52 KOUJI
▼ 小西英人さん

 わたしの場合、論議と言う程の事には参加出来てませんが、こう言う「何か判らん魚」を、BBSという割りとお手軽な方法で聞けて、判る物はちゃんと何なのか教えてもらえる場を提供して下さった皆様に感謝しています。
 そして書き込みしている皆様が、わたしの知らない魚とかも一杯見せて下さって、楽しませて頂いて感謝々々です。

 しかし、ここもまだ1年経ってないんですね。
 金星キスの一件で大騒ぎしたのが、何だかもう随分昔の話な気がするのは、皆さんがせっせと発言して新しい話題を提供して下さって居るからでしょうかね?

 たかが外道、されど外道。
 しかし、「外道」と言う名前の魚は居ません。
 それぞれが今その一瞬を精一杯生きているのだから、ちゃんと見て、名前を呼んでやりましょう。

P.S.正月休みは殆ど無いかと思ってたけど、人並みに休みが有るみたいです。
  まあそれはそれで後々問題も有るのだけど・・・(ーー;)
  取り敢えず明日の夕方から福山方面へ50cmのゲタを釣りに行って来ます。
  って、明言しちゃうと釣れないってのがわたしの常なんですがね。( ̄▽ ̄*)ゞ

[4079] Re2:●多謝●おかげさまで4000発言! 
2002/12/30 (月) 06:32:14 小西英人HomePage
▼ KOUJIさん

 ゲタ、いいなあ!

 ぼくゲタ、撮したくて、何度か行くけど、まったく釣れない。困った。

 よく釣れたら教えてね!!

 みなさん、ゲタって瀬戸内で呼ぶのは、ウシノシタ科の魚のことで、コウライアカシタビラメ、アカシタビラメ、クロウシノシタ、イヌノシタなどが瀬戸内では釣れていると思います。あとササウシノシタ科の魚もいますけど。

 KOUJIさんは、撮影法や、画像処理法で、ボードを引っ張ってくれたし、金星きすでは、ぼくが慌てるくらい、素早く行動を起こしてくれて、どんどん情報が集まり、インターネットのBBSのひとつの方向を見せていただきました。

 ほんとうに感謝しております。

 しかし、ほんと、一年もたっていないなんて思えませんね。もう、何年も何年もやっているような気もします。まあ【さかな会議室】【しおかぜ亭】と続いた、もう十年にはなる歴史もありますが、とにかく「走りながら考えて」これたのは、KOUJIさんや、みなさんのおかげです。

 ぼくだけの同定では弱いので、来年は、同定して記載するスタッフが増えてくれて、ほんとうに、釣り人、研究者の交差点になってくれたらいいのですが…。

                              英人

[4097] Re:●多謝●おかげさまで4000発言! 
2002/12/30 (月) 11:39:20 渡辺謙司
▼ 小西英人さん

さかなBBSに出会い、ますます「さかな」大好きになりました。
ありがとうございます!
これからも、よろしくお願いします。

PS 大型のマハゼが釣れ始めたとの情報が入りましたので、ちょいと行ってきます。

[4099] Re2:●多謝●おかげさまで4000発言! 
2002/12/30 (月) 11:43:14 小西英人HomePage
▼ 渡辺謙司さん

 ぼくは、物心ついたときから投げ釣りと育ってきました。いろいろ魚のことをやっているときに、案外、投げ釣り系の協力が得られず、寂しい思いをしていましたが、渡辺さんは、ぼくにとって心強い身内のような気がします。

 これからも、よろしくね。           英人

[▼次のスレッド]