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[3992] 新刊>『幼魚ガイドブック』 
2002/12/26 (木) 07:12:34 小西英人HomePage
◆画像拡大
????■この幼魚の名前分かりますか?

 『幼魚ガイドブック』(瀬能宏・吉野雄輔著・TBSブリタニカ・2400円+税)

 幼魚が親とまったく違う斑紋や色や形をしているものは多いですよね。

 この会議室でも、よく話題になります。しかし、会議室の議論でもやりましたが、「幼魚」の定義ってありません。人によって、ばらばらであるし、若魚、未成魚なんて言葉も、とびかいますが、すべて定義はありません。

 発生して、鰭が定数に達するまでというのは、初期発生学という学問分野があって、いろいろ研究もされ、論文もあり、稚魚図鑑などもでています。

 しかし、実際に眼にすることの多い「幼魚」とうのは、ほとんど研究もされていなくて、本になっていることもありません。

 そういう意味で、このガイドブックは、はじめて「幼魚」に焦点をあてた本だといえます。

 水中写真家の吉野さんが撮影した生態写真に、ダイバーにはカリスマ的な研究者の瀬能博士が解説をしています。

 サザナミトサカハギの幼魚かどうか、忠さんのアップした写真で話題になりましたけど、これの同定も、じつは瀬能博士にお願いしました。

 とにかく南の魚に関しては、彼はトップだと思います。琉球大学に南の魚の伝説的な研究者、吉野哲夫さんという人がいますが、瀬能さんは、彼のところで学生時代を過ごしています。

 そういう意味で、魚を凄く見ていて、古今東西の文献や論文が、ほとんど頭に入っている瀬能博士ほど、幼魚と成魚の見分けを解説するのに適した人はいないのです。

 ただ、釣り人から見ると、水中写真なので、魚も、解説もダイバー向けなのが、ちょっと寂しいところではあります。また、とりあえず136ページほどの本で、約100種の収録しかないのも寂しいところではあります。

 しかし、幼魚にスポットをあてて、これから、この分野を進めるには画期的な本だと思います。

 おふたりとも、まだまだ、この幼魚の仕事を続けていきはるそうなので、楽しみにもしています。

                            英人
ps
 表紙の魚は、ミナミハコフグの幼魚です。

[3993] Re:新刊>『幼魚ガイドブック』 
2002/12/26 (木) 11:08:23 西潟正人
◆画像拡大
▼ 小西英人さん
こりゃぁ、画期的ですね。価格もイイです!
絶対に買い本です。
ところで来春の生命の星地球博物館会議では、サメ類の講義があるとか。昨日のことですが、逗子マリーナ内の消波ブロックに、2bはあるホオジロザメとおぼしきが頭から入り込んでしまい、苦しんでおりました。
少年たちが、助け出そうとしていましたが、強い南風で・・・ちょっとムリだったようです。

[3994] サメ>生命の星・地球博物館の特別展 
2002/12/26 (木) 19:37:33 小西英人HomePage
▼ 西潟正人さん

 サメ、可哀想だけど、もともと病気かなんかで弱っていたのかもしれませんね。

 瀬能博士のいてはる、神奈川県立生命の星・地球博物館では、特別展「ザ・シャーク〜サメの進化と適応・ケースコレクションより〜」を3月2日(日)まで開催しています。

 その間、展示はもちろん、シンポジウムや講演会なども企画してはります。 案内のURLをいれておきますね。

http://nh.kanagawa-museum.jp/faq/tokuten/shark/index.html

                           英人

[3996] Re:新刊>『幼魚ガイドブック』 
2002/12/26 (木) 23:47:57
▼ 小西英人さん
おもしろそうな本ですね
友人が幼魚など水槽で飼っていますが
さっぱりわかりません
この本100種のうち南方系は何種ぐらいあるのですか?


[3997] Re2:新刊>『幼魚ガイドブック』 
2002/12/27 (金) 06:28:41 小西英人HomePage
▼ 忠さん

 すべて南方系の魚です。ダイバー向けとか、生態写真で、北方系というのは、やはりわざわざことわらなければならないほど、珍しいですもんね。

 けど、100種というのは、ちょっと微妙な線で、非常に参考になり、面白い本ではありますけど、いざ同定に使うとなれば、ちょっと少なく、使えないことも多いです。知識を増やすための本と考えた方がいいでしょう。

 たとえば、忠さんのサザナミトサカハギの幼魚を調べようと、ニザダイ科を見ましたら…。

●ヒレナガハギ
●ゴマハギ
●クログチニザ
●テングハギ

 の4種です。少ないし、釣り人向けというより、やはりダイバー向けの魚種構成になっています。

 でも、解説は詳しく、楽しめますよ。

 アマゾンのURLをいれておきましょう。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484024160/ref=sr_aps_b_/250-5324274-5150658

                        英人

[4001] Re3:新刊>『幼魚ガイドブック』 
2002/12/27 (金) 10:54:13 渡辺謙司
▼ 小西英人さん
▼ 忠さん


私はコラムに釘付けでした。すばらしい本です!


[4006] Re4:新刊>『幼魚ガイドブック』 
2002/12/27 (金) 20:56:12
▼ 渡辺謙司さん
> ▼ 小西英人さん

みなさん絶賛ですね、買ってみよう。

[4004] Re:新刊>『幼魚ガイドブック』 
2002/12/27 (金) 14:36:07 さとう
小西さん、BBSの皆さん、こんにちは。

『幼魚ガイドブック』、購入しました。
常々、幼魚の図鑑があればなぁと思っていたところでした。

成長によって、形、色ともに様々に変化する魚は結構多いですよね。
時折、えぇっっっ!と思うような(自分が知らないだけですけど)種類を見つけるとなんだか楽しくなります。

> しかし、実際に眼にすることの多い「幼魚」というのは、ほとんど研究もされて>いなくて、本になっていることもありません。
ほんとに、そうですよね。みんなが、こういう本があればいいなぁと思っていた待望の本だと思います。

最後のコラムに瀬能先生が、「ダイバーは魚類学に貢献できるか」を書かれています。これは、釣り人にもいえることだと思います。ダイバー、釣り人、漁業関係者、研究者と、ともに魚の不思議を解明できたらいいですね。

[4005] Re2:新刊>『幼魚ガイドブック』 
2002/12/27 (金) 20:40:02 小西英人HomePage
▼ さとうさん

 おひさしぶりです。

 ほんと、釣り人と研究者で楽しく謎を解明していけるようなシステムをつくりたいなあと願っています。

                         英人

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