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新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

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[625] パリトキシン 
2002/5/2 (木) 01:38:33 西潟正人
魚あれこれを、読み返しています。
パリトキシンは、はからずも映画「千と千尋」の、「お腐れ様」ですね。
渦鞭毛藻の不気味な動きが気になります。私たちは、一匹の魚の旨いまずいを語ってる場合じゃないのかもしれません。
いや、だからこそ自然の豊かさを伝えたいのですが・・。
謙虚に海と共生するより、海を忘れた漁師が多くなったような気がします。海のことは漁師にまかせておく時代は終わりました。
魚の得体の知れぬ毒素が、私たちの生き様の表れかもしれません。シガテラ・・言葉じゃないんだよな、わけがわからんのが怖い。パリトキシンン、南方の対岸の火ではないような気がする。

[628] Re:パリトキシン 
2002/5/2 (木) 06:30:43 小西英人
▼ 西潟正人さん

 渦鞭毛藻(うずべんもうそう)って、ほんと変な生物です。そして、とても恐ろしい。

 それなのに、ややこしくって、なかなか知られていない。一般への呼び方さえ、ないんですもんね。研究者も日本語では、渦鞭毛虫とか、鞭毛藻、鞭毛虫とか、いったい虫なんか藻なんか、はっきりせいよ…といいたくなるような言葉を使っています。

 『川が死で満ちるとき−環境汚染が生んだ猛毒プランクトン』(ロドニー・パーカー著、草思社)

 これは、科学ドキュメントとして秀逸ですよ。渦鞭毛藻の仕業とわからなくて、原因不明の奇病に悩まされているのを、推理小説のように追いつめていきます。

 また、研究者の生態もいきいきと描き、研究者の情熱と、それをとりまく妨害、社会の無理解なども生き生きと描いて、ふうん、日本もアメリカも一緒だなあ…なんて思います。

 『奪われし未来』がでたとき、これは凄いし、怖いと思ったけど、社会は受け入れないだろうと思いました。しかし、あっという間に「内分泌攪乱化学物質」というのが問題になり、キーワードになり、研究費がでて、一時はマスコミに、この言葉が出ないことがないほどのブームになりました。

 『川が死で満ちるとき』が、あとででて、これも、対岸の火事ではなくて、いま、日本でも進行しているから、あっという間に、ダイノ、もしくは渦鞭毛藻がキーワードになると思ったのに、ほとんど話題になりませんでした。

 困ったものです。                 英人

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