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[5125] 写真のサイズは? 
2003/3/7 (金) 23:00:15 野村 智之
◆画像拡大
こちらのBBSに投稿するさかなの写真は、やはりつり上げた物の方が
よいのでしょうか?

私は、つりはしない(チャンスがないだけで、子供の頃はよくやりました)
ため、網ですくったりした物や水中写真ならあるのですが・・・・

したのスレッドで話題になっていた、アイナメの婚姻色の話でも
卵を保護する雄の写真などもありますので、話の足しにはなると思います。

投稿する際の画像解像度や、サイズはどのくらいにすればよいのでしょうか?

ご教授くださいませ。

試しにボラの写真をアップしてみます。


[5126] ボラデータ 
2003/3/7 (金) 23:04:08 野村 智之
先の発言で、データつけるの忘れていました。

ボラ
TL 30mm
採取地 神奈川県小田原市早川漁港内
採取日 2001.02

灯火採取にて

[5129] Re:写真のサイズは? 
2003/3/7 (金) 23:22:03 小西英人HomePage
▼ 野村 智之さん

 ぼくデジタルはまったく駄目なので、どうしたらいいのか、分かりません。誰かからコメントがあるでしょう。

 それにしても、ボラの幼魚って、こんなんですか!

 ぼくはこれくらいの魚を見ることはないので驚きます。

 なるほどなあ!                英人

[5132] Re2:写真のサイズは? 
2003/3/7 (金) 23:37:13 西潟正人
▼ 小西英人さん
> ▼ 野村 智之さん
これが、ボラですかぁ・・・。孵化して、どのくらいなんでしょう。

[5181] Re3:写真のサイズは? 
2003/3/12 (水) 22:11:48 野村 智之
▼ 西潟正人さん
あらかたは英人さんが解説してくれているので、あまり書き足すことは
なくなってしまっていますけれど、分かる範囲で。

相模湾(二宮沖あたりの話になりますが)で抱卵したボラが取れるのは、
10月末から11月頭位の間のほんの1週間くらいと聞いています。
(余談ですが、これで作った唐墨のおいしいこと・・・・)
おそらくこのときに産卵もしているのではないでしょうか。
それが1月半ばくらいから、岸近くに寄って来るのではないかと推測しています。
夜に港の中などをライトで照らしてあげると、水面をミズスマシのような
動きをする小さな物が見えます。
尾鰭を丸め込むように泳いでいるため、はじめはさかなのように見えません。
すくってみると、写真のような小さなボラの稚魚なんです。

ということで、この稚魚は孵化後2ヶ月くらいだと思います。
今なら数センチのサイズになっています。
春先に、同じように小さなサイズの稚魚がみられれば、ボラではなくセスジボラ
になるそうです。


[5133] 写真サイズのこと 
2003/3/7 (金) 23:37:55 JUN
▼ 野村 智之さん

こんにちは。宮崎のJUNです。
ようこそ、いらっしゃいました。

このBBSに投稿できる写真のサイズは、59kバイトまでとなっています。
原則として横型を想定していまして、横幅600ピクセル以上を推奨しています。
59kバイトに収まれば、横幅800kでも1000kでもかまいません。

よろしくお願いします。


[5183] Re:写真サイズのこと 
2003/3/12 (水) 22:12:42 野村 智之
▼ JUNさん

サイズの問題は、了解しました。
200dpiで取り込み、600x480位のサイズにして、容量59kくらいに
なるようにすればよいようですね。
話のネタになるような写真を出させていただきます。


[5134] Re:写真のサイズは? 
2003/3/7 (金) 23:41:26 ぷいぷいユッケHomePage
▼ 野村 智之さん

このボラ、見た感じ鱗がない様に見えるのですが、鱗はあるのでしょうか?

そこでふと疑問に思いました。
鱗の形成はどれ位の大きさに成長した時になされるんだろう??

発生に詳しい方、いらっしゃらないでしょうか。


> 投稿する際の画像解像度や、サイズはどのくらいにすればよいのでしょうか?
私は732×513のサイズしにてから、
魚に合わせて余分な所をカットしたものを使っていますが、ヒトそれぞれみたいです。

ただ、画像のファイルサイズが決まっているので、
59KB内でおさめることが第一条件になるから、
そのファイルサイズ内で出来る限り(画質が悪いと判断されない程度に)
大きいサイズにするのが良いみたいです。

本当にヒトそれぞれだと思うので、一意見として聞いて頂ければと思います。

[5159] ボラ>鱗はもうあるようですね 
2003/3/10 (月) 09:48:56 小西英人HomePage
▼ ぷいぷいユッケさん

 東海大学出版会の『日本産稚魚図鑑』(沖山宗雄編・1988年初刷・1998年第3刷版)を見ました。

 ボラは体長8mm前後で稚魚期に移行し、体に鱗が発現しはじめ、体長18.9mmで鱗は、ほぼ完成するそうです。

 野村さんのボラは、全長30mmですから、鱗は完成しているでしょう。

 ぷいぷいさん、瀬能宏博士はダイビングの世界でカリスマ研究者として有名ですし、南の魚が強いように思われますが、ボラで学位をとった、ボラ博士です。

 この『日本産稚魚図鑑』のボラも、木下泉博士(前京都大学臨海実験所、現高知大学)とふたりで記載してはります。

 こんど会ったら、ボラのこと聞くといいよ。ただしね、ほんとうに魚のことって、ほとんど知られていないのが実情だからね。知らないことを知っているのが偉いという、そういう世界ですよ。それでさえ、なかなか大変なのですから…。

                             英人

[5177] 稚魚にも興味出てきたなぁ 
2003/3/12 (水) 15:10:21 ぷいぷいユッケHomePage
▼ 小西英人さん

発生の分野も面白いですねぇ。
興味が尽きないです。

ところで、ボラって亜種小名がついてるけど、
日本で獲れないボラの亜種(Mugil cephalus ashanteensis)
ってどんなヤツなんだろう??

フィッシュベースの各写真を見てもよくわからないや……(^_^;;


#今日、小論文で出てきたんですけど、
 「migration」を行う魚種名を書かせる問題があって、

この単語の意味(日本語訳)がわからなくて、
例文に鳥の話が出ていたので、「卵を守る」って意味か!?
とか妄想和訳して、アイナメ、テンジクダイ科の魚と、ギンポを挙げたのですが、
ちょっと、意味が違ったみたいでショック……

それはさておき、「migration=移住」になる様ですが、

これってアジ科・サバ科魚類の様な回遊魚を指してるいるのでしょうか?

それとも、アカエイとか、クロウシノシタ・コウライアカシタビラメなんかの様な、
産卵移動のことを言うのでしょうか?

ちょっと疑問。。。どうなんだろう???

[5178] 発生、レプト、回遊などなど 
2003/3/12 (水) 17:58:42 小西英人HomePage
▼ ぷいぷいユッケさん

 発生屋さんも、面白い研究者多いけど、あれもまた、マニアックな世界で、いろいろ、ぼくには大変だから、興味を持っても、あんまり聞かないでね。レプト屋さん(レプトケファルス=葉形幼生のこと、ウナギ目ぎょるいなどは、この幼生期をへる)がレプトの発表するときって、なんか陶然とした顔してはるもんなあ。

 ボラが Mugil cephalus cephalus と亜種になっているのは、『日本産魚類検索 第二版』(中坊徹次編・東海大学出版会・2000年)の瀬能博士の注記によれば、汎世界分布とされていたボラ Mugil cephalus ですが、Trewavas and Ingham(1972) などによって、熱帯西アフリカからモロッコ沿岸の分布するものをMugil cephalus ashanteensis とし、ボラは Mugil cephalus cephalus との2亜種にわけたようです。Thomason(1997)は、この亜種を認めていないそうですが、瀬能博士は Mugil ashanteensis の標本を直接調査する機会がなかったので、Trewavas たちの意見に従って亜種とするそうです。

 よく似ているんでしょうね。ボラ類は難しいです。写真では無理でしょう。

 migration は英語で動物の旅の総称です。そういう意味では、魚では回遊になります。

 日本語では鳥は「渡り」魚は「回遊」動物は「移動」といいます。

 同じ回遊でも海と川を行き来する回遊を、日本語では「通し回遊」といい、英語では Diadromy または Diadromous migration といいます。

 海だけの回遊魚は、「海洋回遊」で、英語では Oceanodromy または Oceanodromous migration と呼ぶそうです。

 この辺の、日本語と英語の用語の使い方は、『川と海を回遊する淡水魚』(後藤晃・塚本勝巳・前川光司編・東海大学出版会・1994年)の塚本博士の解説を参考にしました。

 塚本博士は東大海洋研で、いま、ウナギの大回遊の産卵場を突きとめる研究をしてはって、よくニュースになるから、ご存じかな?

                           英人

[5255] Re:発生、レプト、回遊などなど 
2003/3/13 (木) 23:22:53 ぷいぷいユッケHomePage
▼ 小西英人さん

色々な学問に繋がって面白いですね♪

潮の流れとかから物理系、海中の環境とかから化学系、発生とか魚とかは生物系。
更に、計算とかには数学も出てくるし、
どうなって今に至ったのとか、世界史・日本史も重要。
資源管理とかの問題になってくると政治、経済学が出てくるし、
法律関連も分からなきゃらない。

そして、文献を読むのに、日本語(古文とかも含めて)はもちろん、外国語も必要になってくる。

う〜ん。繋がってるなぁ。。。

ボラについて、ありがとうございました。
いずれ2種に分離される感じっぽいんですね。
まぁ、何年いや、何十年後の話になるやら……

更に、migrationについても、ありがとうございました。

もう、二度と忘れる事のない単語になりそうです。(笑)
色々、小西さんが参考している文献とか欲しいけど、お金がついていかないなぁ。。。
厚木市の図書館にあるかなぁ??


>  塚本博士は東大海洋研で、
> いま、ウナギの大回遊の産卵場を突きとめる研究をしてはって、
> よくニュースになるから、ご存じかな?

つい先月か、1月に新聞にも1面に出ていましたね。
記事の内容をド忘れしちゃったけど、確かウナギの仔稚魚の採集で産卵場が特定できたとか何とか、、。
って、産卵場特定出来たらもっとニュースになってそうな……(^_^;;

ウナギって年間の消費量が10万dを越えているから、国民の関心も相当なものですよね。
養殖技術の開発・改良、、、けど、天然モノを釣っちゃう釣りビトには無縁な話かな?!
それでも、養殖モノも、結構年間通じて食べてるんだろうなぁ。

なんか、'94年位から増えてきた、中国産のウナギ、不安面が大きいので、
日本の養殖経営体の皆さんにはがんばっていただきたい所です。

なんか、えらい話がとんだなぁ……。

[5257] Re2:発生、レプト、回遊などなど 
2003/3/13 (木) 23:30:56 野村 智之
▼ ぷいぷいユッケさん
> 色々、小西さんが参考している文献とか欲しいけど、お金がついていかないなぁ。。。
> 厚木市の図書館にあるかなぁ??

21日には、県博に自然系の古書屋さんが古書をトン単位で持ってくるそうです。
掘り出し物もあるかもしれませよ。


[5270] Re2:発生、レプト、回遊などなど 
2003/3/14 (金) 10:32:21 小西英人HomePage
▼ ぷいぷいユッケさん

 この『川と海を回遊する淡水魚』(後藤晃・塚本勝巳・前川光司編・東海大学出版会・1994年)は面白い本で、とくに塚本博士のウナギの大回遊のダイナミックな推論は、わくわくしますよ。

 学際的にたらなければ…といわれて久しいですが、学際的とは、あらゆる学問分野を横断してやろうということです。まさに、ウナギの大回遊は、学際的にやらなければ解明できないのです。

 本体2900円です。                英人

[5271] Re3:買います・・ 
2003/3/14 (金) 12:11:22 西潟正人
▼ 小西英人さん
> ▼ ぷいぷいユッケさん
>学際的とは、あらゆる学問分野を横断してやろうということです。


「学際的」なんて、いい言葉なんだろう!

[5187] Re2:写真のサイズは? 
2003/3/12 (水) 22:31:25 野村 智之
▼ ぷいぷいユッケさん
> このボラ、見た感じ鱗がない様に見えるのですが、鱗はあるのでしょうか?
小さいけれど、あったと思います。
この写真の個体や、あと数匹を標本にして館においてありますので
21日に確かめてください。



[5256] では…… 
2003/3/13 (木) 23:29:35 ぷいぷいユッケHomePage
▼ 野村 智之さん

お言葉に甘えて、色々閲覧させて頂きます。
通っていた学校には魚類標本は、
家に保管してある量の比にならないほど少なくて、寂しかったので、
良い刺激になりそうです。


ところで!!!!
今日13:00頃地震があった様ですが(友達とサッカーしてたので気づかなかったんですけど)、

標本庫の標本のビンとか、地震、大丈夫なんでしょうか?
よく考えてみると、記憶に新しい阪神大震災の時とか、
えらい事になったんじゃないのかなぁ。
なんて思います。(^_^;;;

[5259] Re:では…… 
2003/3/13 (木) 23:44:33 野村 智之
▼ ぷいぷいユッケさん
> 今日13:00頃地震があった様ですが(友達とサッカーしてたので気づかなかったんですけど)、
>
> 標本庫の標本のビンとか、地震、大丈夫なんでしょうか?
> よく考えてみると、記憶に新しい阪神大震災の時とか、
> えらい事になったんじゃないのかなぁ。
> なんて思います。(^_^;;;

元々小田原は地震には危ないところですから(笑)
標本瓶はガラスは使っていません。
セルというか、プラというか、とにかく柔らかい物を使用していますので
落下しても割れることはありません。
蓋がはずれて中身がでる可能性はありますが、すべて割れるよりはよいでしょう。


[5136] Re:個人的な興味・・・ 
2003/3/8 (土) 00:09:24 西潟正人
▼ 野村 智之さん
ピクセルとかkbの話ではありません。
ボラって、いつどこで産卵孵化をするのですか。相模湾のボラは、真冬に卵を持ちますが、幼魚は一年中河口周辺に群れています。
もう一つ。トドというサイズになっても産卵するんでしょうか。
もう一つ。日本書紀にも登場するボラですが、神様にまで嫌われる原因って、ボラの何がそうさせたのでしょう。
「口女(クチメ)なる魚、口に病あるとて・・泥を吐くと共にハリも吐く。海神怒りて天孫の前に出るを拒否(いな)み、餌をはむを禁ず。・・・魚なみの餌は食えず、泥をせせり・・・・」
もう一つ。匂うボラの原因を、明確にできないでしょうか。

[5160] ボラ>雑感的にいろいろと… 
2003/3/10 (月) 10:13:12 小西英人HomePage
▼ 西潟正人さん

 ボラのこと、いろいろありますね。

 瀬能博士に雑談的にうかがうと面白いかもしれませんけど…。

 いちおう、とおりいっぺんのことだけ書かせていただきます。

 産卵場は世界各地にあります。わりと世界的な分布をしているんですよね。

 日本では黒潮や対馬暖流の影響を直接受ける外海に面した沿岸域とされています。

 それと、日本では、それぞれの産卵場の産卵期は短く一ヵ月くらいとされています。日本では11月がピークです。

 日本のボラは性比に偏りがあり、雄が70〜80%だそうで、これは雌雄の生態が異なり、分離して行動しているためではないかと考えられています。そのために、雌雄が出合う産卵場が必要だし、その期間も短くなるのではないでしょうか。

 西潟さんは、幼魚は一年中と群れていると書かかれていますが、同じ年級群ではなくて、いろいろな産卵群が混じって、年級群もまじっていると思います。孵化直後の稚仔魚が年中群れているわけではないのでしょう?

 なぜ、昔から嫌われたのか知りませんし、実際に嫌っていたかどうかも知りませんが、もし嫌われたのなら、浅いところにいて、観察しやすかったのと、なじみがありすぎたのと、それとデトリタス食(有機泥を食べる)やら、泥の表面の付着藻類を食べている、生態的な意味がわからず、卑しく見えたのかもしれません。

 こういう食性のために、泥の臭いが体にうつりやすいことがありますよね。泥が臭いと身が臭くなるのは…。あと、体質的にも筋肉に臭いがうつりやすいようです。

 この辺の身質や体質の研究って、水産食品のほうで、やってはるのかもしれませんが、ぼくは知りません。

 以上、西潟さんの答えにもなっていないけど、まあ、雑感と言うことで…。

                          英人

[5163] Re:ボラ>雑感的にいろいろと… 
2003/3/10 (月) 23:35:00 西潟正人
▼ 小西英人さん
ありがとうございました。
相模湾でボラから”カラスミ”をとるのは9月〜10月の頃でしょうか。漁師曰く「ボラには雌の群れと、雄の群れがあんだぁ。雌の群れに当たりゃ、全部がカラスミだぁよぉ」。と言いながら、卵だけを取ったボラを海に捨てます。
そうですね、川に群れているボラは、春先が小さくてだんだん大きくなっているのかもしれませんね。長いこと見ているのに、正確に見つめてないんですね・・。

[5164] Re2:ボラ>雑感的にいろいろと… 
2003/3/11 (火) 09:59:11 小西英人HomePage
▼ 西潟正人さん

 ぼく、「教科書」などを見て、なんとなくわかったふうなこと書いたりしていますが、それを漁師さんの生の声で、

 「ボラには雌の群れと、雄の群れがあんだぁ。雌の群れに当たりゃ、全部がカラスミだぁよぉ」

 なんて聞かせてもらえて感激です。

 いろいろ面白いですね。

 いまの魚類学の「教科書」って、なんのかんのいっても、恒星社厚生閣の『新版魚類学』の上下2冊です。やはり、いまの基礎文献になります。内容的には古くなっていますが、まあ、これから引用して間違えても許してくれそうな雰囲気はあります。

 恒星社厚生閣のHPから、紹介を引用しておきます。

■恒星社厚生閣
http://www.kouseisha.com/index.html

■新版 魚類学(上)
松原喜代松・落合 明・岩井 保 著
A5判/392頁/上製函入/本体4,080円
7699-0083-X C3045/006-00002-00
松原魚学の集成として著名な旧版(1965年刊)を愛弟子落合・岩井両博士により再生した新版。分類・生態はもとより,漁場・漁況・生息環境といった漁業生物学的側面を強調。外部形態・消化系・生殖器官・感覚器官・運動・分布・回遊・生態と分類の大綱を論述する。

■新版 魚類学(下)改訂版
落合 明・田中 克 著
A5判/786頁/上製函入/本体9,800円
7699-0084-8 C3045/006-00003-00
産業上重要な魚種,また魚類学上興味のある魚種177種についてその各個の生態を中心に,学名・英名・呼称・形態・分布・成熟・産卵・成長・回遊・漁法・利用など多岐にわたる情報を内外の研究論文を広く渉猟して体系づける魚類各個生態学。618の詳細図表を挿入。

 これ、しかし新版より、旧版のほうが図が豊富だったりして、わざわざ古い版を探す人もいます。旧版は下巻も松原喜代松・落合明共著になっています。

 京都大学の松原千代松門下生の魚類学の集大成です。ちょっと高いけど、ぼくも、見るたびに発見や驚きがあります。

                           英人

[5186] Re2:個人的な興味・・・ 
2003/3/12 (水) 22:28:00 野村 智之
▼ 西潟正人さん

英人さんがあらかた回答してくださっていますね。

> ボラって、いつどこで産卵孵化をするのですか。相模湾のボラは、真冬に卵を持ちますが、幼魚は一年中河口周辺に群れています。

晩秋から初冬に沖合で産卵しているのではないでしょうか。
そして接岸してくる。
先にも書きましたが、卵を持ったボラが取れる期間はとても短いという話ですので。集まってすぐに産卵しているのかも知りませんね。

相模湾にも数種類のボラ科のさかながいます。
産卵時期もずれちぇいるらしいので、ボラ科の何種類かの幼魚をみられているのかもしれませんね。
今度見つけたら、いろいろとすくって観察してみてください。

> もう一つ。トドというサイズになっても産卵するんでしょうか。
トドというサイズはどれくらいの物を言うのでしょうか?
これ以上大きくならないサイズをトドと呼ぶ。そこからとどのつまりというと
聞いたことがあることから考えると、トドと呼ばれるサイズは老成魚なのでしょうか?
そうなると産卵には参加しないかもしれませんね。
瀬能さんに聞いてみます。


> もう一つ。日本書紀にも登場するボラですが、神様にまで嫌われる原因って、ボラの何がそうさせたのでしょう。
> 「口女(クチメ)なる魚、口に病あるとて・・泥を吐くと共にハリも吐く。海神怒りて天孫の前に出るを拒否(いな)み、餌をはむを禁ず。・・・魚なみの餌は食えず、泥をせせり・・・・」
> もう一つ。匂うボラの原因を、明確にできないでしょうか。

実際にボラが摂餌するところをみていると、まさに泥を食べているように見えます。
昔の人はきっと食性は分からなかったので、泥を食べる卑しいさかなと考えたのでしょうね。
ボラのにおいの原因も食性からきていると思います。
沖捕りのボラはそれほどにおわず、おいしいですからね。

[5198] ところが・・・ 
2003/3/13 (木) 00:03:53 西潟正人
▼ 野村 智之さん
沖捕れのボラでも、強烈な匂いを放つやからがおります。
漁師は季節風(北風)が吹いて、東京湾から流れてきたヤツだと言いますが、同じような群れに混じる一匹です。なぜ、この一匹だけが臭いのか、数十年の疑問を持ち続けています。
相模湾のスズキも、頻繁に”臭いヤツ”に当たるようになりました。夏場だけでないから恒常的でね。温暖化と、水質汚濁が原因なんでしょうか・・。でも、私が知る30年も前から、ボラは臭いとして嫌われてましたよねぇ・・。

[5247] Re:ところが・・・ 
2003/3/13 (木) 22:40:51 野村 智之
▼ 西潟正人さん
> 沖捕れのボラでも、強烈な匂いを放つやからがおります。
> 漁師は季節風(北風)が吹いて、東京湾から流れてきたヤツだと言いますが、同じような群れに混じる一匹です。なぜ、この一匹だけが臭いのか、数十年の疑問を持ち続けています。

子供の頃からボラは臭くて食べられないと聞いていました。
初めてボラを食べたのは、ほんの10年くらい前なんです。
ちっとも臭みがなく、とても味わいのある物でした。
その後も、臭いやつにはお目にかかっていませんので、沖捕りは臭くないと思っていました。
産卵を前に摂餌しなくなるために臭みが消えるのかと思っていましたが
すべてが臭わないわけではないんですね。
勉強になります。


> 相模湾のスズキも、頻繁に”臭いヤツ”に当たるようになりました。夏場だけでないから恒常的でね。温暖化と、水質汚濁が原因なんでしょうか・・。
最近スーパーで買ったスズキも臭かったです。
ハーブをたっぷりと使って、バターで焼いてごまかして食べてしまいました。
管理が悪かったのかと思っていましたが、そうではないんですね。
一時に比べ水質はよくなってきていると言いますが、影響はあるんですね。

[5377] ボラがNHKで 
2003/3/17 (月) 08:18:54 しん
▼ 野村 智之さん みなさん

今朝、NHKでボラの話をやってましたね。瀬能博士も取材を受けていました。

東京の河川に大量にボラが上っているんですね。下水処理した水を流しているので、水温が高くなり、その川に上っているそうです。去年の黒潮の接岸でボラの稚魚が東京湾に大量に入ったのが、今年の河川での大遡上に関係しているということでした。

僕は割と食べてみる方なんですが、ボラとマルタは食べたことが無いです。

[5379] Re:ボラがNHKで 
2003/3/17 (月) 13:17:02 西潟正人
▼ しんさん
> ▼ 野村 智之さん みなさん
ちょっと、先の話ですが。
NHK出版の月刊誌「食彩浪漫」6月15日発売で、ボラ料理特集をしました。忘れてなかったら、ご一読を・・・

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