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[6851] アオギス>行橋市の干潟だよ 
2003/6/2 (月) 17:53:14 小西英人HomePage
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 福岡県行橋市の干潟風景です。潮が引いちゃうと、ごらんのように一面の砂。釣りどころではないもんね。

 この干潟、さまざまな生物がすんでいる。

 地元の人にいわすと、こういうところに餌も堀りにくるそういで、潮が満ちれば、こんどは、その餌を、アオギスが食べに来るんだろうと、こともなげに言っていた。

 手前に石の列が見えるが、この、ちょい向こうで、アオギスは釣れた。

                             英人

[6852] アオギス>行橋市の干潟、満潮になったよ 
2003/6/2 (月) 17:56:06 小西英人HomePage
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 福岡県行橋市の干潟、おなじところが満潮になりました。

 ようすが一変しますね。先ほどの小石の向こうがポイントだよ。

 この日は、猛烈な強風で、大荒れ、浅いから、真っ赤に濁っています。沖合は、遙か向こうまで、真っ赤であり、白馬が走りまくっています。

                           英人

[6853] アオギス1>32.3cm>側面から 
2003/6/2 (月) 18:05:37 小西英人HomePage
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アオギス1■2003年5月29日 福岡県行橋市

 臀鰭の前部が、やや黄色くなっているのわかりますか。あとは無色です。それで、ちょっと撮影が難しくなります。

 32.5cmだと書いていましたが、あとでメジャーを当てたのを見ると32.3cmくらいでしたから訂正します。

 これ、足下の、先ほどの写真の小石の向こうくらいで、シーバスロッドに来たからおもろかった。

 はじめはスズキかと思ったけど、スズキよりスピードが段違いにあります。こういうのを江戸前の脚立釣りで、リールなしの長竿で釣ったら面白かっただろうなあ。

                           英人

[6854] アオギス1>32.3cm>頭部です 
2003/6/2 (月) 18:07:53 小西英人HomePage
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アオギス1■2003年5月29日 福岡県行橋市

 胸鰭の前方に、やや薄いけど黒斑があるのがわかりますか。

 腹鰭は黄色くなります。              英人

[6855] アオギス1>32.3cm>背面です 
2003/6/2 (月) 18:09:55 小西英人HomePage
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アオギス1■2003年5月29日 福岡県行橋市

 背面から見ました。背鰭の付け根にそって黒斑が並ぶのですが、わかりますか?

 あとで違う個体で、もっと黒斑のわかるものをアップしましょう。

                            英人

[6856] アオギス1>32.3cm>腹面です 
2003/6/2 (月) 18:11:58 小西英人HomePage
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アオギス1■2003年5月29日 福岡県行橋市

 腹面から見ました。腹鰭は黄色く、臀鰭も、やや黄色くなっています。

                          英人

[6857] Re:アオギス1>32.3cm>腹面のアップです 
2003/6/2 (月) 18:13:18 小西英人HomePage
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アオギス1■2003年5月29日 福岡県行橋市

 腹面のアップです。腹鰭は黄色く、縁辺が白く、先端が、ちょっと糸状にのびます。

                           英人

[6858] アオギス1>32.3cm>スケールつきです 
2003/6/2 (月) 18:16:53 小西英人HomePage
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アオギス1■2003年5月29日 福岡県行橋市

 アオギス、均整がとれているので大きく感じませんね。

 死んだあとのものですがスケールを添えて写しました。

 地元の人に大きさを聞くと、「足」と、即座に答えがかえってきました。30cmは超えるのかなと聞けば、ちょっと悩んで、やはり「足」だそうです。

 25,26cmくらいなんでしょうね。

 40cmは釣れないかと聞くと、あほなことを聞くなというような顔をされちゃった。

                             英人

[6859] アオギス2>21.3cm>側面です 
2003/6/2 (月) 18:20:21 小西英人HomePage
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アオギス2■2003年5月29日 福岡県行橋市

 21.3cmです。尺物に比べると青二才です。ちょこざいな小僧、名を名乗れ! といえばアオギスだったから嬉しかったけどね。

 水面をすいと横泳ぎしたとき、シロギスより、白く見えます。すぐにわかります。

                            英人

[6860] アオギス2>21.3cm>頭部アップです 
2003/6/2 (月) 18:21:52 小西英人HomePage
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アオギス2■2003年5月29日 福岡県行橋市

 頭部のアップです。胸鰭前方の黒斑、わかりますね。

                          英人

[6861] アオギス3>28.6cm>側面です 
2003/6/2 (月) 18:24:38 小西英人HomePage
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アオギス3■2003年5月30日 福岡県行橋市

 尾鰭が、ちょっとぼろぼろになった若武者でした。これも、よく引きました。

                         英人

[6862] アオギス3>28.6cm>頭部のアップです 
2003/6/2 (月) 18:26:26 小西英人HomePage
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アオギス3■2003年5月30日 福岡県行橋市

 これは、胸鰭前方の黒斑がはっきりしません。やはり個体差はいろいろあります。

                         英人

[6863] アオギス3>28.6cm>頭部背面のアップです 
2003/6/2 (月) 18:27:49 小西英人HomePage
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アオギス3■2003年5月30日 福岡県行橋市

 頭部背面のアップです。背鰭基底にそって黒斑があるの見えますね。

                        英人

[6864] アオギス4>23.3cm>側面です 
2003/6/2 (月) 18:30:01 小西英人HomePage
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アオギス4■2003年5月30日 福岡県行橋市

 側面です。                 英人


[6865] アオギス4>23.3cm>頭部のアップです 
2003/6/2 (月) 18:31:28 小西英人HomePage
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アオギス4■2003年5月30日 福岡県行橋市

 糖衣部のアップです。

                        英人

[6866] アオギス4>23.3cm>第2背鰭と臀鰭 
2003/6/2 (月) 18:33:19 小西英人HomePage
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アオギス4■2003年5月30日 福岡県行橋市

 青二才ですので、背鰭の鰭膜の小黒斑と、臀鰭の無色で前方が黄色いのが、きれい見えるので入れてみました。

                           英人

[6867] アオギス4>23.3cm>背面、背鰭部分のアップです 
2003/6/2 (月) 18:36:06 小西英人HomePage
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アオギス4■2003年5月30日 福岡県行橋市

 背鰭の基底に沿ってある黒色斑列です。      英人

[6874] 行橋>いいところですねえ 
2003/6/2 (月) 22:10:27 JUNHomePage
▼ 小西英人さん

うーん。

こんな遠浅の海、ぼくの育った鹿児島市谷山も、
こういう感じだったなあ。
懐かしいなあ。

ところで、右手に伸びている波止。ふつう(ということもないですけど)、
この先端から、みお筋あたりをめがけて投げれば、
アオギスが干潟にやってくる、行きと帰りを定点で狙えると思うのですが、
なぜに、この奥の干潟をポイントにされたのでしょうか。

浅場で、ライトタックルで、堂々と。かな。

[6875] Re:行橋>いいところですねえ 
2003/6/2 (月) 22:34:30 おおかぜ
JUNさん

その「右手の波止からみお筋」ですが、一昨年の春先にサカタさんと
狙ってみましたが・・・(^^; 竿徹さんのマテ貝オフの時です。
そういや確か、英人さんが釣られた場所の近くでもやってます。

・・・だから何という事では無いのですが(^^;。

みお筋などの、ある程度水深がある所では、底質がちょっと泥っぽい感じでした。


引いてしまった干潟に降りてみると、水たまりにカレイの子供やら
なんやかんやの稚魚がたくさん居て、確かに豊かな海でした。

英人さん>いや〜凄い! 良いモノ見せて頂きました。

[6877] Re2:行橋>いいところですねえ 
2003/6/2 (月) 22:48:13 小西英人HomePage
▼ おおかぜさん

 そうなの。

 竿徹さんたち、九州勢のお膝元で遊んできました。

                         英人

[6893] Re3:行橋>いいところですねえ 
2003/6/7 (土) 22:05:12 竿徹
▼ 小西英人さん

>  そうなの。
>  竿徹さんたち、九州勢のお膝元で遊んできました。


ご無沙汰してました。先週から多忙でして久しぶりにここ
来たら行橋に行かれたんですね。それにアオギスGET、
良い型ですね。声掛けて貰えれば行ったかも(^^;
おおかぜさんから書き込み有った様にそこは以前マテ
ガイOLMやってました。あの干潟はマテガイは勿論、ハマ
グリ、アサリ、シャコ、タコ、エビ、子カレイ、シオフキ等
干潟の生き物の宝庫です。

しかしあの時、おおかぜさん、サカタさんと3人で投げまし
たが掌カレイが掛かった位でそれ以外は何も来なかった。
でも今度行った時は竿持って行こうかな。

昨年からのカレイ10連敗と言い、熊本でもヤマメに嫌われ
釣りは何してもあきまへん(^^;

       【竿徹@博多】2003.6.7



[6896] Re4:行橋>いいところですねえ 
2003/6/8 (日) 01:52:51 小西英人HomePage
▼ 竿徹さん

 まあまあ釣りなんて、のんびりやっていると、そのうちに釣れますからね。

                           英人

[6878] カレイを踏めるような海 
2003/6/2 (月) 23:02:27 JUNHomePage
▼ おおかぜさん

そうなんですよね。

ぼくも子供の頃、引き際の浅瀬で、カレイ(?)の子供を
足でふんずけて獲ろうとしたことがあります。

水面をやさしいさざ波が立っていましてね。
足首くらいしかない浅瀬が、沖にどこまでも続いていた。

今、工業団地になっているところ。
ラサール学園のあるあたりから、南へ数q行った七つが島あたりまでは、
ほとんどが、こういう海だったように思います。

途方もないものを失ってしまったようで、
気が遠くなりそうです。

[6876] Re:行橋>いいところですねえ 
2003/6/2 (月) 22:45:31 小西英人HomePage
▼ JUNさん

 澪筋というか、川なんですよね。港の入り口は沖向きになっていますので。

 それで、たまたま、地図を見たり、考えたりしながら、わりと奥に入ってしまったんですけど、どうも、澪筋とか、深みとかを、考えない方がいいみたい。

 引きになると、とっとと沖に行って散らばってしまうみたいですね。アオギスは。それで、漁師も狙えないのでしょう。

 それが、満ちになると一気に浅場に突っかけてきて集結し、そこの餌を漁るみたいですね。

 浅いところを狙え!!!

 というのが、アオギス釣りの鉄則のようです。どうもね。

 今回で、かなり、それを痛感しました。       英人

[6879] アオギスの習性 
2003/6/2 (月) 23:07:09 JUNHomePage
▼ 小西英人さん

>  引きになると、とっとと沖に行って散らばってしまうみたいですね。アオギスは。

面白いですね。
そういうことだったのですか。

幻、幻とあおるのも変だけれど、さあ釣りましょうというわけにもいかない魚であって、
あまりポイントや釣法に立ち入るのはどうかとも思ったのですが、
こういう習性を聞けて、よかったです。



[6885] Re2:行橋>いいところですねえ 
2003/6/6 (金) 10:12:12 kenkenHomePage
皆様初めまして。
知ってるところが出てたので、投稿させていただきます。

▼ 小西英人さん
> ▼ JUNさん
>
>  澪筋というか、川なんですよね。港の入り口は沖向きになっていますので。


あそこは、河口になっていて、堤防の外側は流れが結構速いですね。
底は、泥混じりです。
で、あの堤防ができる前は、立ちこみ釣りでハゼが釣れてたんですが、
堤防ができたため、流れが変わって釣りにならなくなりました。
流れがゆるくなって、川底に藻が発生してます。

昔に比べて、豊前海も様相が変わりつつあります。

先日釣具屋さんにいくと、釣り人がアオギスを持ち込んでました。
25cmくらい?
岸からのちょい投げで結構釣れるそうです。
それを見た中学生くらいの子供が自転車で釣りに向かってました。
アオギスだって知ってるのかな?とか・・
地元の人には、見慣れた魚なんですよねぇ・・

幻を求めて、場荒れしないことを願いたいですね。



[6886] Re3:行橋>いいところですねえ 
2003/6/6 (金) 10:23:18 小西英人HomePage
▼ kenkenさん

 情報ありがとうございます。川をせき止めていますから、水質は悪くなりますよね。

 ほんと、ふつうにつきあいたいです。       英人

[6882] アオギス>怪投乱麻>転載です 
2003/6/5 (木) 10:25:46 小西英人HomePage
 行橋のアオギス、来週発売号の週刊釣りサンデー『怪投乱麻』に書きました。転載しておきますね。

                              英人


■怪投乱麻Vol.96■週刊釣りサンデー2003年6月22日号より転載
============================================================
青い鳥だ。それは君の足元にいる


福岡県
行橋市の干潟の奧で呆然とするの巻


■行橋の小さな防波堤を目指し大阪から八時間ひた走る。道中は快晴だ。天気予報と潮汐表を睨みに睨んで走った。なにもかも、うまく行くはずだった。
       ■
■福岡県北九州市から大分県豊後高田市までの広い海を豊前海という。この海は広大な干潟であり、沖合も水深十メートルより浅い緩やかな地形で、おそらく南日本の川が入る広大な干潟には、どこでもいたであろうアオギスの、最後の砦となっている。アオギスのアラモなのだ。豊前海は、空港に、農地に、工業地帯に、あれに、これに、人のさまざまな欲望で埋められ虫食いにされながらも、豊かな干潟を残し、豊かな生物を育み、アオギスは、ふつうにいる。
■アオギスに逢いたい一心で走っている。豊前海は広いから、ピンポイント、福岡県行橋市の小さな防波堤を目指す。空はあくまで青く、雲は白く、アオギスは微笑んでくれるだろう。
       ■
■荒れていた。海は一面荒れていた。水平線まで、波頭は白く崩れ、いっぱい白馬が走っていた。浅いだけに海は真っ赤に濁っていた。強風が吹いていた。どんどん満ちこむ、いい時間、とりあえず防波堤にでて投げてみるが吹き倒されそうな風である。大きく揺れる竿を、もっと大きく揺すって、スズキの若者が釣れてきたが、満ちるに従って、波しぶきは防波堤をこえはじめる。桑原桑原。転進だ。
■行橋から大分県の中津市まで海を見ながら走る。小さな川が何本も何本もはいり、埋立地がいくつもいくつもあって、海岸伝いの道はない。海岸へのアクセスは極端に悪い。道も狭く、どう走っていいかわからない。あちこち右往左往する。海はひっくり返っている。中津市の埋立地まできた。きょうは十二時間ほど車に乗っている。豊前海の広さを実感する。その海が市民生活からあまり見えないことも実感する。これほど豊かな海が見えないのは、いいことか悪いことか。見えないがゆえに潰されたのか。見えないがゆえに残されたのか。わからない。
■松林越しに釣り場が見える。防風林に地道があってこれを抜けたら行けるのか。轍はある。車は通っている。けど危ない。迷っていたが望見する釣り場ほど、よく見えるものはない。誘惑に負ける。ぼくの城、これさえあれば海辺のどこにでも寝泊まりできるプレサージュで突っこむ。曲がり、くねり、でこぼこ、両側には防護柵。ぎりぎりで走り抜け最後の最後、悪い予感はあたった。抜けられない。防護柵が迫って降りることもできない。バックも不可能。右をぎりぎり通す。左側に前から後ろまで擦り傷をつけてしまう。作業用軽トラックの道だろう。苦労して着いた釣り場もがっかりだった。ああ、これまで。明日があるのさ。そう、すべからく釣りには明日があるべし。
       ■
■夜明けの海は大荒れだった。明日なんてなかった。またまた行橋の海岸をうろうろ。早くしなければ満潮が近い。カーナビを睨んで海を睨み、カーナビに目的地を打ちこむ。昨日のような無茶はせずカーナビに連れて行ってもらおう。大回りになっても。道中よさそうな護岸が見える。危ないなあ。やめるべきか悩む。まあコンクリート護岸だから奧で転回できなきゃ、えんえんバックすりゃいいと突っこんじゃう。釣り師がいた。
■何を釣ってはるんですか?
■きす。
■おおきいのは釣れますか?
■あし。
■寡黙な地のおっちゃん。嫌みはない。あしといわれて面食らったけど、足を指さして笑う。そうか。足の大きさなんだ。
■三十センチはありますか?
■指を広げ、いろいろ悩んでいたけど、やはり、あしといってにやりと笑う。そうか。二十六センチくらいが釣れるのか。
■きすってアオギスでしょうと聞くと、そうだという。断って離れたところに陣取る。風はいよいよ強く、道糸はふけ、大きく流される。おっちゃんは釣りにならないとぼやく。海も赤く濁る。およそ清い水を好むアオギスが釣れるとは思えない。
       ■
■ふぐふぐふぐふぐふぐ。スズキ。ふぐふぐふぐふぐふぐ。マハゼ。そんな感じである。ふぐはクサフグだった。大きなアオギスを釣りたいと欲張り、イシゴカイとアオイソメを鉤素までたくしあげ大きくつけていた。鉤をとられる。クサフグ対策に鉤だけに小さく餌をつける。とたんに被害は少ない。簡単な奴だ。シロサバフグだと堪忍してくれへんで。クサフグと遊んでいたら、こっきん。風に揺れる竿に魚信らしきものがでる。
■横にすいすい走るような気がする。どきどきどきどき巻くと清楚な白い影が水面を走る。
       ■
■出逢いは、いつも突然。小振りだがアオギス。鰭を立て怒っている。竿を放りだして撮影にかかる。強風の中、生きているアオギスを記録する。けっこう長くかかる。目の前に放りこんであるシーバスロッドの動きが怪しい。どうにもできない。撮影完了、シーバスロッドを聞いてみると、むちゃくちゃ重い。走る。大スズキのように重いがスズキよりシャープだ。赤い水面を白い矢が切る。飛びだしたのはでかい。アオギス。二尾の撮影をして精も根も尽き果てて時合いは終わった。満潮の潮止まり、直前のひととき。アオギスとの邂逅は、一瞬である。
■三十二・三センチ、太かきすご。アオギスは四十センチにもなったらしいが、いまはどうだろう。食べたいと強烈に思うが京都大学総合博物館に収めるため丁寧にクーラーにいれる。
■ふう。ふう。ふう。ふう。ふう。ふう。興奮している。この強風、この赤濁りの中でアオギスが釣れるとは思わなかった。こんな奧の奧の浅い浅いところで釣れるとは思わなかった。
■満ちても浅いですねえ。地元の人に聞くと、ここは餌を掘るところらしい。満ちるとアオギスが来て餌をあさる。引くと海は消え、アオギスは沖に散る。アオギスは青い鳥と同じ。きみの足元にいる。遠投はいらないと聞いていたけど体感した。
■強風、大荒れ、赤濁りなのに次の満ちでまた二尾のアオギスを釣り撮影した。尺を超えるアオギスが鰭を立て怒っているのを記録したのは開闢以来ぼくだけだろう。つまらない誇りをもつ。写真記録だけにならないことを願う。いつまでも、そこにいて欲しい。きみの足元に。
       ■
■一尾の尺鱚で、すべて輝く。人にしたらただの魚、大きくもない。そんな小魚に呆けられるぼくがいる。それが嬉しい。

[6884] 標本>アオギス>もし釣りはったら… 
2003/6/6 (金) 10:11:56 小西英人HomePage
 ぼくの釣った4個体は京都大学総合博物館に標本としておさめましたが、大阪市立自然史博物館の波戸岡清峰さんも、アオギスの標本、欲しいそうです。

 もし、釣りに行きはったら、ぜひ、彼のところに収めてあげてくださいね。

 まあ、ほんと、ばんばん釣ろうぜと言う魚でもないのですが、釣ってはいけないという魚でもなく、ほどほどならば、できるだけ、いろいろな釣り人が見て感じる方がいいとは思っています。

 そして、絶滅するかもしれないという危機がさっているわけでもないので、できれば各地に、さまざまな形でおいておきたいとも願っています。

 京大も4個体では少ないだろうし、神奈川県立生命の星・地球博物館の瀬能宏博士んとこも、欲しいやろうしなあ。

 アオギスの模式産地は横浜近郊です。

 エシュマイヤーの、カタログ オブ フィッシーズ、Catalog of Fishes W.N. EschmeyerCalifornia Academy of Sciences によると下のようになっています。

■Sillago parvisquamis Gill,1861
http://www.fishbase.org/Eschmeyer/EschPiscesSummary.cfm?ID=8534

Type locality: Kanagawa, near Yokohama, Tokyo Bay, Japan.
Type: Holotype (unique) "Museum of Mr. Brevoort" (whereabouts unknown)

 1861年ですから江戸時代末期ですね。ブレフールトのコレクションをアメリカの、ギルが書いたようですね。ホロタイプしかなくて、どこにあるかわからないようです。

 江戸時代は、ニアー横浜にも、アオギスはいたのですねえ。

                            英人

[6887] アオギス>台湾>そうそう 
2003/6/6 (金) 10:34:42 小西英人HomePage
 そうそう。

 フィッシュベースではアオギスの分布は、東京と横浜と台湾になっています。

 アオギスの写真は台湾のものが示されています。ちょっとわかりにくい写真ですけど、ぼくにはアオギスに見えません。吻も短いようだし。

 図版は、McKay, R.J., 1992. FAO Species Catalogue, Vol. 14. Sillaginid fishes of the world (family Sillaginidae). An annotated and illustrated catalogue of the Sillago, smelt or Indo-Pacific whiting species known to date.. FAO Fish. Synops. No. 125, Vol. 14.

 で使われているアオギスの図版とおなじもので、これは、アオギスだと思います。

■アオギス
http://www.fishbase.org/Summary/SpeciesSummary.cfm?id=8534

 昔から、台湾のアオギスを調べに行かなければならないと思っていたのを、思いだしました。

                          英人

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