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[8774] 撮影法>白バックだけど… 
2003/10/3 (金) 12:46:33 小西英人HomePage
 【魚写真入門】などを、そろえようかなと、ごそごそ動いております。

 ぼくの担当は、白バックだけ。あとは、iwachanとJUNさんが、引き受けてくれるのだ。ウレシー。

 それで、簡単に書いてみたけど。どんなもんやろ。

                            英人
ps
 これに写真入れたり、わかりやすくはするつもりやけどね。


魚写真入門■魚の写真を撮ってみよう!
パネルを使った白バック撮影

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■ぼくは、ここ数年「標本写真のように鰭=ひれ=を立てた魚だけど生きて怒ってはる」という白バックの写真に凝っています。まあ、難しいし、うっとおしいし、大変であるし、失敗も多いのですが、成功すると、見て見てと、みんなに見せてまわりたくなるような写真も撮れます。まあ、酔狂な人向きに、ちょっとしたコツなど書きます。


■目次
・バックパネル
・カッターで穴あけ
・鰭立て奥の手

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■バックパネル

■簡単にいうと、白い発泡スチロールの板に、魚体に合わせた穴を開けて、そこに魚の胴体部のみ落としこんで軽く固定し、鰭を張って怒ってはる魚を撮影すればOKです。
■しかし、魚は血がにじんだりしていますし、ぬめりもでます。跳ねまわると、砂だらけ、泥だらけになります。この血や、ぬめりや、砂や、泥を洗い流して、なおかつ魚体には、ぬめり感がでるように、水汲みバケツに汲んでおいた水を、じゃやぶじゃぶかけてやります。このとき、すぐに洗い流せて、ストロボ撮影などをしても乱反射しにくく、白か、ニュートラルな薄い灰色になるものって、なかなかありません。ぼくは光洋産業のデコパネという発泡スチロールのパネルを使います。これはネット通販もしています。ほかに、いいのがあるかもしれませんが、ぼくは、デコパネのA3判(厚み5mm 300mm×450mm)のホワイトを使っていますので、これで説明していきます。ネット通販では20枚で、6600円です。
■長物はA3のパネルを長い方向に2枚並べて撮ります、大型魚は横に2枚並べます。A2no大きさですね。それで、たいていOKです。
■光洋産業 デコパネ
http://shop.koyoweb.com/i-shop/category_l.pasp?cm_large_cd=2&to=cl


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■カッターで穴あけ

■とりあえず、水汲みバケツに水を張ります。多い方がいいです。最低で3つくらい。
■釣りあげた魚は、触らないように水汲みバケツの上でハリを外します。ペンチでハリの軸をつかんで、バケツの上でひっくり返せたら最高です。さわらずにバケツに入れられたら、もう、撮影は成功です。
■泳いでいる魚の胴体を見ながら、それより小さい穴をカッターで切り抜きます。胴体が、ややはいる程度でいいです。タイ科魚類や、カレイ目魚類などは、ほんとうに小さな穴でいいです。そこでストッパーになって滑らなくなったら、いいのです。
■頭がやや下になるよう斜めに穴を開けたパネルを置きます。太陽光線での撮影ならば、背から太陽が当たるように、あまり斜光線で、影が長くなりそうなら、頭から太陽を当てて尾部に影が逃げるようにします。このパネルに魚をそっと載せます。背鰭や臀鰭はパネルに着かない方がいいです。それから自然な影になっているか確認します。よければ、水を尾の方から、ばしゃばしゃかけて流してやります。これで魚は怒って鰭を張り、また、水流で、鰭が立つはずです。汚れや血は流れてしまうでしょう。
■ぱちりと撮影して、めでたしめでたしです。


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■鰭立て奥の手

■第1段階=パネルの端を、こつこつこつこつ叩きます。魚は怒って鰭を張ります。ぼくはファインダーをのぞきながら、自分で、こつこつ叩きます。頼める人がいたら頼みましょう。
■第2段階=パネルの穴をあけなおします。理想は胴体がきっちりと挟まって身動きできなくなり、背鰭、臀鰭、尾鰭が、パネルに密着するようにします。そうしておいて、海水を尾の方から強く流して鰭をひろげるようにします。
■第3段階=海水を流してきれいにして、ちょっとパネルの水分を切り気味にして、展鰭(てんき)します。ぼくは先のなまった千枚通しを使います。これで、丁寧に丁寧に鰭をひろげて、パネルに押しつけるようにします。ぬめりを糊にパネルに貼りつけるような「気持ち」です。根気のみです。魚は元気なので、嫌がって、鰭を全部たたみます。そら嫌でしょうね。癇癪を起こさないように、よしよしよしよしと呟きながら、とにかく鰭をひろげてやります。ネズミゴチなど、これで、きちんとひろげられるようになると、人間修養が、ひとつできたようなものです。根気、そして優しさ、これしかありません。

[8778] Re:撮影法>白バックだけど… 
2003/10/4 (土) 09:25:25 takaxHomePage
> 魚写真入門■魚の写真を撮ってみよう!
> パネルを使った白バック撮影


小西さんなら、もっと簡単に綺麗な写真を撮っているのかと
思っていたのですが、結構苦労なさっているんですんね。

パネルですか・・・・素晴らしい方法ですが、またまた
荷物が増えますね。それでなくても荷物が多いのに。

海の魚ってヒレが丈夫なのが多くて、だまっていても
ヒレピンになってくれるのも多いですよね。
それに対して淡水魚はヒレが弱いのか、だらっとして
しまいます。やはり水中で撮るしかないのかなと思って
いつも撮影水槽を持ち歩いているんです。

 でも、水中にいてもそういつもヒレピン状態にいる
わけでは無く、ちょっと揺らして驚かせたりして
何とかヒレを広げた状態を撮ろうと苦労しています。
水槽の縁を入れないようにしたいのですが、魚はすぐに
端へ行ってしまうので、これもなかなか難しいですね。

 デジカメになって無駄に沢山撮っても大丈夫なので
なにしろ沢山撮ってその中から選びだすようにしています。
 最近、動画も画素数が増えたので、撮りっぱなしに
していれば、良いものも撮れるかななんて考えています。

[8779] Re2:撮影法>白バックだけど… 
2003/10/4 (土) 18:21:19 小西英人HomePage
▼ takaxさん

 いやあ、水槽は難しいでしょうね。

 細長い撮影水槽に、透明アクリルで押さえたりするのかな?

 ぼく水槽の撮影はやったことなくて、難しそうですね。

 いちど、魚類自然史研究会の講演で、内山りゅうさんが、これは生態水槽での産卵撮影の苦労話とか、実演をやりはって、おもしろかったです。

 淡水屋さんのほうが、撮影には熱心ですね。海水屋さんは、ダイバーで生態撮影か、標本撮影しかないですからね。

                           英人
ps
 ぼくの白バックの撮影も、やりだして数年です。それまでは、磯とか、防波堤とか、砂の上で、いかに臨場感を出してきれいに撮るかが、釣り人の魚の写真だと思っていましたから…。

 ちょっと、大変なこともありますし…。