さかなBBSトップ
魚のことならおまかせ。WEBさかな図鑑
釣具の通販・Gear-Lab
HOME 似たもの検索  携帯版  | Gear-Lab

新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

WEB魚図鑑では、2013/7/25より新しいコミュニティをオープンしました。 「このお魚何?」というQ&A専用のページもあります。是非新しいコミュニティを使ってみてください。新コミュへの投稿はズカンドットコムへのアカウント登録が必要です。2013年1月以前にWEB魚図鑑へ投稿したことのある方はアカウントの引き継ぎを行うことができます。


[▲前のスレッド]

[10241] フサカサゴへ・・・ 
2004/2/17 (火) 22:41:09 安藤 秀樹
◆画像拡大
さかなBBSやWEB魚図鑑でのコメントをみているとフサカサゴ科は学術的にホットなようですね。週末あたりに久しぶりに東京湾に出てみる予定ですが、ルア−でメバルやカサゴあたり狙ってみようかと思っています。あくまで釣れる予定、での話なので投稿がないときは優しくうなずいてみてください。

写真はなんの節操もない釣果自慢・・・なのですが、昨年秋に東京湾に行った時のク−ラ−ボックスです。ソフトルア−でカサゴとメバル、メタルジグでマサバやイナダなどが3時間程度で40尾くらい釣れます。

というわけで東京湾にもフサカサゴはたくましく生きておりますので、なにか面白い魚体が釣れたら投稿します。

[10242] ブラウントラウト 
  【魚図鑑参照】
2004/2/17 (火) 22:52:05 安藤 秀樹
◆画像拡大
あと、全然フサカサゴと関係ないのですが、以前図鑑に登録したブラウントラウトに朱点がないと御指摘があったので当時の写真をあれこれ探していたら朱点もちゃんとあるきれいな個体も撮っていたので図鑑にも登録しておきます。

[10245] フサカサゴ科>磯魚(そい)のことなど 
2004/2/18 (水) 07:42:44 小西英人HomePage
▼ 安藤 秀樹さん

 フサカサゴ科のように、斑紋や色彩変異の大きい分類群は、どうしても難しいですよね。

 まえにも書きましたが、東京の釣り人は、すぐに「真ぞい」といいたがるのですけど、そう書くような、執筆者連中さえ、「真ぞい」が、よくわからずに書いているから、困ったもんですね。混乱が混乱を呼んでいます。

 東京近郊の、「そい類」って、何が多いのかな?

 それを、きちっと記録するだけでも、意義はあるのですが…。

                          英人

[10248] フサカサゴ科>磯魚(そい)>過去logです 
2004/2/18 (水) 07:59:53 小西英人HomePage
▼ 安藤 秀樹さん

 1999年にやった、「そい論議」を、【さかなBBS】でやったことがあります。

 昔の議論で、ちょっと勉強不足もあり、あまいところもありますが、まあまあ読んでやってください。

■「まぞい」って、なんやねん?
http://fishing-forum.org/cgi-bin/zk_bbs/zcyclame.cgi?ol=200206&tree=s192#192

                         英人

[10256] Re:フサカサゴ科>磯魚(そい)>過去logです 
2004/2/18 (水) 22:22:04 安藤 秀樹
▼ 小西英人さん
英人さま

ソイ論議、楽しく読ませていただきました。感想は、はあ・・・ややこしい、の一言です。ところでふたつほど質問と意見を言わせてください。

まず、ソイとよばれる集団の中にアコウが入っていますね。英人さまは瀬戸内の御出身ですか?広島の呉で育った私は、アコウというと標準和名キジハタで因島あたりで釣れるスズキ目ハタ科の高級魚という先入観があります。ひょっとしてハタ科もソイとよばれるのでしょうか?

つぎに分類学が後ろ向きの学問とおっしゃった某大学(実は私も数年間教鞭をとった経験あり)に憤慨!遺伝子レベルの系統比較が主流となった今日、分類学は最も前向きの学問であり、進化を考える上で強力な武器となります。

私の知っているある先生の御研究のテ−マはシクリッド(カワスズメ科)の進化のメカニズムでして、この魚はヴィクトリア湖が海から隔離されてわずか一万二千年で爆発的な種分化を遂げ、現在は数百の種に分化しております。エンゼルやデイスカスなど熱帯魚屋で人気のあのシクリッドですが、もう形から生態から千差万別です。つまりこの湖はガラパゴス島同様、進化の縮図といえます。

ところがこれらのシクリッドの遺伝子配列を比べてみるとほぼ100%同じなのです。ではなぜこれほど多様な属に別れたかというと、ゲノムの中にほんのちょっと別の配列が割り込んでいるから、という可能性が示唆されています。

ということは、これまで分類学の指標の一つとされてきた形態と生態は、必ずしも絶対のものではなく、姿形はまったく違えど種としては遺伝的距離ゼロの例も少なからず存在する可能性が大です。

私の予感ですが、分子遺伝学の発展によって近い将来分類学に大きなブレ−クスル−、ビッグバンがおこりそうでわくわくしています。御参考までに、http://www.evolution.bio.titech.ac.jp/f_tokutei/tokutei/studyA01.html に要旨があります。

私も魚を使って発生の研究しております。が、釣りはまったくの趣味で楽しんでおりました。でもこのBBSをみているうちにフィ−ルドワ−クとしての釣りも楽しいかも、と思いはじめました。

[10258] Re2:フサカサゴ科>磯魚(そい)>過去logです 
2004/2/18 (水) 23:11:31 小西英人HomePage
▼ 安藤 秀樹さん

 「そい議論」で、ときどきでてくる「あこう」は、アコウダイのことで、キジハタを指しませんよ。

 ぼくは小学生を高松で過ごし、中学生を広島で過ごしています。

 瀬戸内が、ぼくの海の、原風景です。

 分類学の最先端の情報、ありがとうございました。    英人

[10263] Re2:フサカサゴ科>磯魚(そい)>過去logです 
2004/2/19 (木) 06:46:41 小西英人HomePage
▼ 安藤 秀樹さん

 ちょっと引用させてください。

 「この教室ではもう分類学を忘れてください」
 谷津直秀は、東大動物学教室でこう宣言したと、内田亨は伝える。内田の叙述から推定して、昭和五年(1930)頃の発言と思われる。
 この言葉通り、以後、東大の動物学教室では、分類学・系統学、さらに形態学や記載的発生学などは衰退の一途をたどり、箕作・飯島依頼の伝統は(後略)

 これは、『三崎臨海実験所を去来した人たち−日本における動物学の誕生』(磯野直秀著・1988年・学会出版センター)から磯野博士の文章です。

 ここに出てくる名前は、いずれも日本の動物学史をいろどるビッグネームなのですが、なかでも、谷津が、こういうことを言ったというのは、大きな謎だったようです。

 分類学・系統学というのは、いつの時代でも、基礎であり、先端であったから…。

 まあ、こういう出来事があったのは、昭和初期であったという補足だけ、いれておきますね。

                            英人

[▼次のスレッド]