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[11475] 石廊崎沖7浬>サンコウメヌケ 
2004/5/24 (月) 20:10:58 小西英人HomePage
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サンコウメヌケ■石廊崎沖7浬 水深1000m 2004年5月15日
■ハローフィッシング・安田明彦氏撮影

 静岡のハローフィッシング誌の安田明彦氏から、撮影した写真を貸していただきました。

 12kgあったそうです。

 ちょっと関東で釣れる「眼抜け」類は、きちんと調べてみなければいけないと前々から思っていました。標本を収めて精査しないと、きちんとしたことが言えないのです。

 しかし、これは、口腔内が黒いですし、フサカサゴ科メバル属のサンコウメヌケだろうと思います。

                            英人

[11476] 石廊崎沖7浬>サンコウメヌケ>頭部 
2004/5/24 (月) 20:12:51 小西英人HomePage
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サンコウメヌケ■石廊崎沖7浬 水深1000m 2004年5月15日
■ハローフィッシング・安田明彦氏撮影

 頭部です。                  英人

[11477] 石廊崎沖7浬>サンコウメヌケ>口腔内 
2004/5/24 (月) 20:13:56 小西英人HomePage
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サンコウメヌケ■石廊崎沖7浬 水深1000m 2004年5月15日
■ハローフィッシング・安田明彦氏撮影

 口腔内です。ここが黒いので、サンコウメヌケだと思います。

                         英人

[11478] 石廊崎沖7浬>キタノクロダラ 
2004/5/24 (月) 20:16:51 小西英人HomePage
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キタノクロダラ■石廊崎沖7浬 水深1000m 2004年5月15日
■ハローフィッシング・安田明彦氏撮影

 これも、静岡のハローフィッシング誌の安田明彦氏から、撮影した写真を貸していただきました。

 これもまた、12kgあったそうです。

 臀鰭軟条が40ほどなので、キタノクロダラだと思われます。

                            英人

[11479] 石廊崎沖7浬>キタノクロダラ>頭部 
2004/5/24 (月) 20:18:06 小西英人HomePage
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キタノクロダラ■石廊崎沖7浬 水深1000m 2004年5月15日
■ハローフィッシング・安田明彦氏撮影

 頭部です。

 安田さん、ありがとうございました。          英人

[11480] 石廊崎沖7浬>マルバラユメザメ 
2004/5/25 (火) 16:50:41 小西英人HomePage
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マルバラユメザメ■石廊崎沖7浬 水深1000m 2004年5月15日
■ハローフィッシング・安田明彦氏撮影

 静岡のハローフィッシング誌の安田明彦氏の写真、第3弾です。

 これ、見当がつかないので、大阪市立自然史博物館の波戸岡清峰さんに写真同定を依頼していました。

 深海鮫類は、いろいろややこしくて、写真での同定は難しいのですが、オンデンザメ科のマルバラユメザメだと思うということでした。

 いやあ、こういうのは、わかりませんねえ。       英人

[11481] 石廊崎沖7浬>マルバラユメザメ(頭部) 
2004/5/25 (火) 16:51:58 小西英人HomePage
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マルバラユメザメ■石廊崎沖7浬 水深1000m 2004年5月15日
■ハローフィッシング・安田明彦氏撮影

 頭部、やや背面からの写真です。              英人

[11482] Re:石廊崎沖7浬>マルバラユメザメ(頭部・腹面) 
2004/5/25 (火) 16:53:17 小西英人HomePage
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マルバラユメザメ■石廊崎沖7浬 水深1000m 2004年5月15日
■ハローフィッシング・安田明彦氏撮影

 頭部腹面、口のところです。このマルバラユメザメは、吻が短いのが特徴です。

                           英人

[11483] 石廊崎沖7浬>マルバラユメザメ(第1背鰭) 
2004/5/25 (火) 16:54:39 小西英人HomePage
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マルバラユメザメ■石廊崎沖7浬 水深1000m 2004年5月15日
■ハローフィッシング・安田明彦氏撮影

 第1背鰭部分です。                 英人

[11510] Re:石廊崎沖7浬>サンコウメヌケ 
2004/5/27 (木) 14:47:28 かい
▼ 小西英人さん

かいです。

メヌケ類、難しいですね。
分類も不安定です。

前から同種の可能性が指摘されていた、サンコウメヌケ、オオサガは遺伝的解析から同種にされました。(Balanov et al., 2004)

ただし、ちょっと解析手法が古く、再検討の余地はあります。

ロシア語ですが・・・
http://www.maik.rssi.ru/

[11511] Re2:石廊崎沖7浬>サンコウメヌケ 
2004/5/27 (木) 14:57:18 かい
英語もありましたが・・・
http://www.maik.rssi.ru/cgi-bin/search.pl?type=abstract&name=ichth&number=1&year=4&page=1

簡単にいうと、ミトコンドリアDNAのある領域を調べたところ、2種でDNA配列に違いはあまりないと考えられ、形態的にも両者は区別できない。だから同種と判断するべきだということだそうです。
で、サンコウメヌケSebastes flammeusより前に発表されたオオサガの学名Sebastes iracundusが有効になります。

[11518] サンコウメヌケvsオオサガ>どうしようかな? 
2004/5/27 (木) 17:00:55 小西英人HomePage
▼ かいさん

 最新情報、ありがとうございます。

 ついに同種という論文が出たのですね。頭に入れておきます。

 ロシアの論文は、手に入らないし、入ったとしても、ロシア語分からないから一緒か、まあまあ、どうなんですか?

 南オホーツク海の標本で解析しているようですが、両種の見分けを、かなりきちんとやったうえでのミトコンドリアDNA解析になっているのでしょうか。また異なる遺伝子の解析で異なる結果に可能性もありますよね。

 かいさんのメバルも、ミトコンドリアでは差が出なかったもんね。

 また、太平洋の関東沖の標本も、解析してみなければいけないような気もします。

 この写真のサンコウメヌケ、【WEB魚図鑑】でのあつかい、どうしようかな?

 とりあえず、松原博士は、歯で分けていて、中坊さんが標本で見て、歯と、口腔内の色で違うから、口腔内の色を検索に取り入れたのだと思います。

 いちおう『日本産魚類検索』に従って、いまのまま、口腔内が黒いからサンコウメヌケとしておいて、注記に、2004年にロシアのBalanovたちが、ミトコンドリアDNAの一部領域を解析したがオオサガとサンコウメヌケの遺伝子配列に差は出ず、サンコウメヌケは、オオサガの同物異名であると発表している…という注記だけ入れておきましょうか?

 まだ、両種は同種であると結論づけるのは、早いですよね?

                           英人

[11519] Re:サンコウメヌケvsオオサガ>どうしようかな? 
2004/5/27 (木) 17:41:24 小西英人HomePage
▼ かいさん

 【WEB魚図鑑】のサンコウメヌケの「特徴」欄に、下のような注記を追加しておきました。

■注記■
■サンコウメヌケとオオサガは、非常に似ていて、いままでも同種ではないかいわれてきたこともあった。そして2004年には、ロシアの魚類学ジャーナルに下のような論文が載せられた。
■Sebastes flammeus (Jordan et Starks, 1904), a Junior Synonym of S. iracundus (Jordan et Starks, 1904), with Description of Fishes from the Southern Part of the Sea of Okhotsk
■A. A. Balanov, A. D. Kukhlevskii, and V. A. Brykov
■2004,Journal of Ichthyology number1 v.44
■この論文では、ミトコンドリアDNAを解析したけれどDNA配列に大きな差は見られず、同種と判断して、サンコウメヌケはオオサガの新参同物異名、つまりサンコウメヌケは消えて、オオサガになったとしている。
■いまのところ、ミトコンドリアDNAの1領域の研究であるので、『日本産魚類検索』にしたがい、口腔内の黒いのはサンコウメヌケ、口腔内の白いのはオオサガと暫定的にしておく。最新の論文情報を教えいただいた京都大学の甲斐嘉晃博士に感謝する。
■小西英人

 こんなところで、どうでしょう?         英人

[11520] Re2:サンコウメヌケvsオオサガ>どうしようかな? 
2004/5/27 (木) 18:20:36 かい
▼ 小西英人さん

早速対応していただいてありがとうございます。

おっしゃるとおり、ミトコンドリアDNAはちょっと変わった性質を持ちますから、これだけで同種と判断するのは危険です。典型的なものは簡単に見分けられるんですけどね。。。暫定的に分けられるのであれば分けたほうがいいとおもいます。

とりあえず、サンコウメヌケ、としておけばいいと思います。

[11521] Re3:サンコウメヌケvsオオサガ>どうしようかな? 
2004/5/27 (木) 18:46:22 小西英人HomePage
▼ かいさん

 ありがとうございます。

 よかった! とりあえずの方針があっていて…。

 ちょっと、釣り人で情報を集めたいのと、できれば、標本も集めたいのですが、これ、けっこう美味しいし、高価ですから、難しいですよね。

                          英人

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