さかなBBSトップ
魚のことならおまかせ。WEBさかな図鑑
釣具の通販・Gear-Lab
HOME 似たもの検索  携帯版  | Gear-Lab

新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

WEB魚図鑑では、2013/7/25より新しいコミュニティをオープンしました。 「このお魚何?」というQ&A専用のページもあります。是非新しいコミュニティを使ってみてください。新コミュへの投稿はズカンドットコムへのアカウント登録が必要です。2013年1月以前にWEB魚図鑑へ投稿したことのある方はアカウントの引き継ぎを行うことができます。


[▲前のスレッド]

[11798] ノレソレ 
2004/6/27 (日) 12:55:33 ぶー
◆画像拡大
【体 長 】11cm
【採集日 】2004/3/6
【採集場所】千葉のスーパー
【産 地 】九州
【コメント】
ノレソレとパックに書いてありました。
インターネットで調べると、「レプトケファルス」で
ノレソレとはマアナゴの高知県での呼び名となっていました。

更に「レプトケファルス」を調べると、「小さな頭」という意味意で
ウナギ目,カライワシ目,ソコギス目に分類される魚の仔魚の総称
と書いてありました。

1週間か2週間かほんの一時期だけ一部のスーパーにも出回るようです。
引っ張ると伸びるので、骨は形成されていないのでしょうか。

食味は淡白そのもので、食感はつるつるして弾力があり、不思議な
感じでした。


[11800] のれそれ>レプトケファルスの写真同定は無理です 
2004/6/27 (日) 14:49:10 小西英人HomePage
▼ ぶーさん

 写真投稿、ありがとうございます。

 けど、レプトケファルスの同定は、かなり難しく、写真ではできないと思いますので、堪忍ね。

 「のれそれ」というのは、土佐料理の名物です。高知では、マアナゴとクロアナゴの葉形幼生(レプトケファルス)を「のれそれ」と呼びます。このまま食べることが多いようです。

 レプトケファルス leptocephalus というのは、幼生で、日本語では、柳の葉のようなので葉形幼生と呼ばれます。あまりにも親と姿形が違うので、おおむかし、違う種だと思われて、レプトケファルスという学名がつけられ、19世紀半ばに、幼生だと知られてからも、この学名が、一般名称として残っています。ぶーさんのおっしゃるように、レプトは小さい、ケファルスは頭で、小さい頭という意味です。

 レプトケファルスは、水分が多く、海面に浮きやすくて、表面積も大きいので、流されやすいと考えられ、幼生を、ひろく分散させて、種の分布域を拡大させるための、浮遊適応のひとつだと考えられています。

 この浮遊適応で、有名なのは、ウナギですね。産卵場所は一カ所でありながら、レプトケファルスにより、北西太平洋に広く分布しています。

 このレプトケファルスは、生態的にも、形態的にも、進化学的にも、面白くて、分類屋でもない、稚魚屋でもない、レプト屋と呼ばれる研究者の一群がいまして、まえに、彼らのシンポジウムに参加したことがありましたけど、ほんと、嬉しそうに発表をしてはりました。ついていけません。

 そんな特殊なというか、おたっきいな分類群は、ぼくでは、わかりません。

 たぶん、マアナゴかクロアナゴのレプトケファルスだとは思いますが…。『日本産稚魚図鑑』(沖山宗雄編・東海大学出版会・1998年第3刷)をみますと、クロアナゴとマアナゴのレプトケファルスの見分けは、クロアナゴの方が「体がしなやかで、体幅や体高が相対的に小さいこと、および体側の色素沈着が乏しいこと」で識別されるそうです。

 だれか、レプト屋さんで、写真で見分けられる人が見てはったら、書いてみてね。

                         英人

[▼次のスレッド]