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新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

WEB魚図鑑では、2013/7/25より新しいコミュニティをオープンしました。 「このお魚何?」というQ&A専用のページもあります。是非新しいコミュニティを使ってみてください。新コミュへの投稿はズカンドットコムへのアカウント登録が必要です。2013年1月以前にWEB魚図鑑へ投稿したことのある方はアカウントの引き継ぎを行うことができます。


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[12041] 用語>聞いてみてください 
2004/7/12 (月) 15:08:26 小西英人HomePage
▼ みなさん

 【WEB魚図鑑】では、みなさんが、よく迷ったり、分からなかったりする魚類学用語集を、ぼちぼちつくっていって、図鑑とリンクさせたいと考えています。

 それをつくるのは、ぼくがやるので、一発に、すべてをやるわけにはいきません。

 ぼつぼつぼつぼつ、みなさんのリクエストに応じて、ここ【さかなBBS】で書きだめておきたいと思います。

 みなさんが、意味が分からなかったり、不思議に思っている用語を質問してください。質問のたびに、ぼく調べて書きます。忙しいときは、反応が遅れたりするかもしれませんが、とにかく、魚類学の用語については、すべて、調べて、書きためていきたいと思います。

 みなさんが、ノーマルに質問していただけたら、重要な用語から集まっていき、ある程度のところで、用語集として公開して、リンクできるようになると思います。

 ヘッダーは

用語>OOOって?

 みたいな感じで書いていっていただけないでしょうか?

 よろしくお願いします。              英人

[12151] 用語>隆起>りゅうき 
2004/7/16 (金) 18:02:00 小西英人HomePage
◆画像拡大
■クロマグロ(若魚)の尾柄隆起を背面から見る

■隆起
りゅうき Keel

■隆起線などともいう。魚の体には、いろいろな隆起線があるが、多くは、マグロ類、カツオ類、カジキ類、また外洋性のサメ類などの尾柄部側面にあるものをいう。これらの尾柄隆起は重要な役割を果たしてる。たとえば大型キハダの体密度は約1.05になる。海水の密度は約1.026だから、じっとしていればキハダは沈んでしまう。キハダが沈まないのは、いつも泳いでおり、胸鰭と尾柄隆起を水中翼として揚力を得ているからである。胸鰭を主翼、尾柄隆起を尾翼として、水中を飛行しているようなものだ。この隆起のあるなし、形状など、種の見分けになることもあるから気をつけてみよう。ダツ科なども尾柄部側面の隆起線のあるなしがキーになる。(小西英人)


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 などと、用語集を書きだめていき、図鑑とリンクさせたいと思います。地方名やら、なんやら、いろいろなことを並行して進めているので、なかなかまとめては書けないでしょうけど、それでは進まないので、まあ、一日に一本くらいを目指して書きたいと思います。自分からは、なかなか書けないので、日頃疑問に思っている用語を、聞いてみてください。10本も20本も聞かれても困りますが、できるだけ答えていきたいと思います。

 簡単な用語ほど、書くのが難しくなるようです。

 たとえば「鰭」なんて書こうと思うと、けっこう熱なのです。こういう簡単なのは、どこかで、うんうん唸りながら書きたいと思います。難しそうなのから、いきましょうか。

 はじめの例として、もう一本、「脂鰭」をぶら下げておきます。

 分からないとか、間違っているとか言うのは、ばんばん書いてくださいね。そういう反応を知りたいから、ぼくは、ここに一所懸命書いているのですからね。

                           英人

[12174] 用語>挑戦してみてくださいね 
2004/7/17 (土) 06:37:21 小西英人HomePage
▼ みなさん

 用語解説の文末に、文責を(小西英人)というようにいれてあります。

 これは、ぼく以外の人が書くことも想定しています。ぼくが編みますし、ぼくが取捨選択しますし、ぼくが手をいれます。

 けれども、ひとりで、すべてをやることも無理だと思うので、複数でやることを想定しています。

 みなさんも用語解説に挑戦してみませんか?

 そうそう。

 こういう想定は、図鑑の記載部も同じです。すべて文責をいれています。いまのところ、■小西英人 ばかりですが、他の人も想定しているので、いちいちいれているのです。

                           英人

[12337] Re:用語>挑戦してみてくださいね 
2004/7/22 (木) 22:33:16 西潟”魚屋”正人
▼ 小西英人さん
久々なので、しくじっちゃいました。
「隆起」は、マグロ漁師の間では方向舵(ほうこうだ)と呼びます。あまびれと言いますか、柔らかいので酢みそで食します。ちょうどシャケ料理の「氷頭(ひず)」に似た食感です。
場違いな発言だったかな・・。
ついでながら場違いな質問を、もう一つ。アジやサバなどの尻ビレの際にある硬くて鋭い小さな棘は、なんと呼んだらいいのでしょうか。アレ、危ないですよね・・。

[12338] Re2:用語>挑戦してみてくださいね 
2004/7/22 (木) 22:47:54 小西英人HomePage
▼ 西潟”魚屋”正人さん

 キール、食べるのですね。情報ありがとうございます。

 アジ科のは、臀鰭遊離棘(しりびれゆうりきょく)といいます。臀鰭の前方に、やや離れて2棘あります。これアジ科を特徴づける形質になっています。マアジでも、ロウニンアジでも、ブリでも、シマアジでもあります。ただ、老成魚になると、見えなくなる傾向があるようです。いつやら、釣り雑誌に、ブリとヒラマサの見分けは、肛門の後ろを探って、突起があるかないかで見分けるなんて、まことしやかに書かれていました。これは、この臀鰭遊離棘のことのようですから、アジ科はすべてあるのにね。

 サバ科サバ属、マサバとゴマサバの、第2背鰭と、臀鰭は、それぞれ短い1棘で始まりますね。サバ科は、ふつうこんなところに棘はないですから、サバ属だけ、ちょっと面食らいますよね。これの特別な呼び名はなかったと思います。

                             英人

[12336] Re:用語>隆起>りゅうき 
2004/7/22 (木) 22:22:58 西潟”魚屋”正人
▼ 小西英人さん

[12152] 用語>脂鰭>あぶらびれ 
2004/7/16 (金) 18:04:46 小西英人HomePage
◆画像拡大
■マエソの脂鰭。尾鰭前方の背中線にある

■脂鰭
あぶらびれ Adipose fin

■背鰭の後方にある、1個の、鰭条(きじょう)を欠く肉質の鰭様突起物。釣り人にはサケ目魚類にある脂鰭が有名で、サケ科にくるうと、コイ科や、ほかの魚を狙う釣り人たちに、「ぼくら脂鰭族ですから脂鰭のある魚しか狙いません」などと見下していったりする。そういう釣り師には、「へえ、エソ科魚類が好きなんですか、変わっていますね!」なんて驚くことにしている。脂鰭を持つ魚類は、エソ科などなど、けっこう多い。変わったところでは、ピラニアなどのカラシン科も持っているし、ナマズの仲間も、立派な脂鰭を持つものが多い。(小西英人)

[12198] 用語>腹鰭付属鱗>ふっきふぞくりん 
2004/7/18 (日) 19:23:56 小西英人HomePage
◆画像拡大
■オキナワキチヌの腹鰭付属鱗

■腹鰭付属鱗
ふっきふぞくりん Accessory pelvic scale

■腹鰭基底の上方にある肥大した鱗や肉質の突起物をいう。ニシン目魚類などに、よく発達する。(小西英人)

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 きょうは、ばたばたして忙しいから、説明文よりも写真でわかる用語にして、楽しよっと。一日ひとつはアップしたいけどね。

 だれか、サバ科の「腹鰭間突起」を写してくれたら嬉しいのだけどな。

 これから、こういう部分の写真も撮ろうね。

                       英人

[12253] 用語>虹彩皮膜>こうさいひまく 
2004/7/19 (月) 20:16:51 小西英人HomePage
◆画像拡大
■トカゲゴチの虹彩皮膜、長く複雑に分枝する(撮影=koujiさん)

■虹彩皮膜
こうさいひまく Iris lappet

■コチ科魚類は、眼に皮膜を持っているものが多い。この皮膜を虹彩皮膜と呼ぶ。この虹彩皮膜の形は種によって違いがあり、見分けの重要なキーになっている。たとえば、マゴチは短く1本のびている。イネゴチも単純な半円形。メゴチは短く2葉に分かれる。トカゲゴチは長く複雑に分枝する。重要な眼に、こんな皮膜が被さっていると見えにくくなるはずである。今村央博士は、海底に潜んで、待ち伏せ型の捕食をするコチ科魚類は、目立つ眼をカムフラージュして、餌生物をごまかしているのではないかと書いている。(小西英人)

[12324] 用語>吻>ふん 
2004/7/21 (水) 23:24:59 小西英人HomePage
◆画像拡大
■コイチの頭部、眼の前縁から口までが吻。

■吻
ふん Snout

■眼より前方の頭部である。なんて、教科書にはたいてい書いているけど、ちょっと難しいだろう。英語のスナウトは「鼻面」という意味で、漢字の吻は唇(くちびる)を指す。そう接吻などと使っている。魚類学で、吻といえば、両眼の直前付近から頭部の前端までの領域を漠然と指していると思っていい。まあ鼻から口までの領域だ。ただし、上顎の口や唇は吻の一部であるけれども、下顎は含まれない。吻長といえば、眼の前縁から、吻端までをいう。スズキのように上顎より上方では唇が突出している場合、それが吻端になる。上顎より下顎が出ていても下顎は吻端ではない。コイチのように上顎の唇よりその上部が突出している場合は、その突出しているところが吻端となる。標準体長は、この吻端から測り、全長や尾叉長は体の前端、つまり上顎、下顎などに関係なく、いちばん突出しているところから測る。また分類形質で、吻が丸いとか、尖るとか、よく使う。吻のシルエットをいう。ヘダイの吻は丸く、クロダイの吻は尖る。(小西英人)

[12330] 用語>涙骨>るいこつ 
2004/7/22 (木) 10:31:29 小西英人HomePage
◆画像拡大
■クロソイの涙骨、下縁に3本の棘がある

■涙骨
るいこつ Lachrymale bone

■眼前骨ともいう。また英語では os lacrimale ともいう。眼の前下方にある骨のこと。フサカサゴ科のメバル属などは、体色や斑紋に変異が多く、見分けの難しい分類群だが、この涙骨の下縁を見ると見分けやすくなる。たとえばクロソイは、はっきり3〜4棘ある。キツネメバルなどは、ほとんどないか、ゆるく2棘ある。メバル、ウスメバル、トゴットメバルなどは鋭い2棘がある。(小西英人)

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 あしたから、三日ほど出かけますので、あすから用語はお休みね。よろしく!

                              英人

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