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[13506] 書評1>友あり遠方より「かいしん作!」届く 
2004/9/17 (金) 16:40:31 小西英人HomePage
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 神奈川県の逗子に「魚屋」という、地魚料理専門店があるという。

 この料理屋、ぼく知らない。

 けど、ここにいる、超我が儘なマスターは、なぜか知っている。中年の星、釣り人の星、西潟正人である。

 【さかなBBS】を立ちあげたころ、釣りサンデーの編集部に『新さかな大図鑑』のトウジンについてお叱りの電話を受けたのが、そもそもの出会いだったと思う。これは初版で同定ミスがあったのだ。

 ごめんねと謝りながら、それだけ魚が好きなら、【さかなBBS】に来てねとお誘いしたら、それから、ほとんど、ボードにでずっぱり状態になってくれて、魚を食べる主義ではあるけれども、料理には疎い、ぼくを、いろいろ叱咤、書き込みしてくれて、なるほどと、目覚めさせてくれたのである。

 なんとなく【さかなBBS】や【WEB魚図鑑】について対面で話し合いをするとき、新宿歌舞伎町近くの居酒屋と決まっている。

 そういうときにも必ず顔を出して、いろいろ教えてくれるようになったのだ。

 おもろい男である。

 釣りをする…。というより、酒を片手に漁師と語り、かれらと食べる、男の料理が好きで、そのなかの遊びのひとつとして、釣りもするのである。

 釣ったら、食べなきゃ。

 男臭くね。

 「魚屋」とは、そんな連中が集まる店らしい。

 その男から、珍しく郵便が来た。

 開けると、本があり、その見返しには…。

 「かいしん作!」とあった。

 わっはっは。やられたね。               英人

[13507] 書評2>遊びほうける大兄よ、戻ってきて! 
2004/9/17 (金) 16:41:57 小西英人HomePage
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 その「かいしん作!」とは、西潟大兄が、NHKのテキスト『食彩浪漫』に、もしも魚が釣れちゃったら食べようよという料理連載を、まとめた本である。

 『魚がおいしい とっておき漁師料理』(西潟正人著・NHK出版)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140332174/qid=1095393307/sr=1-2/ref=sr_1_8_2/250-9664494-7382634

 新宿で呑みながら、呑めないぼくに『食彩浪漫』をみているかと、ふと聞いた。ぼくは魚は食べるけど、本を読んでまで料理をやろうとは思っていないので、いいやと、首を振った。大兄は、珍しく口惜しそうな顔をして、唇を噛んだ。

 ぼくは、これは、読まなきゃなるまいと思って、すぐ、忘れてしまった。忘却こそが人生なのさ。

 見返しに書かれた「かいしん作!」これだったのか!

 西潟大兄の口惜しそうな顔を思いだした。

 大兄は、たしか50歳、ぼくは、まだあと数カ月は49歳、49歳は青二才だけど、50歳は、もう長老だ。

 その年寄りが、臆面もなく「かいしん作!」だなんて送ってくる。自信があるなあ、羨ましいなあ、よしっと、ぱらぱらくくると、これは天然色の料理写真が並び、大兄の世界が、ぱあああっと広がる。読まなくても分かる西潟ワールド、これは。

 やられたな!

 大兄は、こんなことして遊んでいるから、【さかなBBS】に、ご無沙汰しているんだな。それをいいたくて、『食彩浪漫』を読んでくれといっていたんだ。

 タイケイ。カーンバック!

 戻ってきてね。この西潟ワールドをひっさげて、男の料理を、ここに書いてちょうだいよ!

                        英人

[13508] 書評3>『とっておき漁師料理』 
2004/9/17 (金) 16:43:08 小西英人HomePage
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 やっと、三つ目で、書評らしくなりつつあるかな。

 ともかく、ここ【さかなBBS】に昔からいる人なら、説明の必要のない、西潟ワールド、西潟、男の料理が並んでいるのが、この本だ。

 雰囲気を伝えてたくて、「ウツボの甘辛煮」の完成料理ページを見開きで引用しておく。

 ぶつ切りにして煮ると、ウツボの皮はゼラチン質で美味しいらしい。

 大兄の言葉を前書きから、ちょっと引用しよう。

===========================================================
 毒魚でない限り、どんな魚もおいしく食べられる。こんなモンとか、知ったふりして雑魚なんていったら、つまらない大人になった証拠。魚から”不思議”を教わった僕たちは、いつだって少年の日に戻ることができる。
 「釣り行くのぉー?」
 「ちょっとな」
 遠ざかる自転車の背中に、まだ追いつける。楽しい仲間たちが、本書のページを開けると待っている。もしも、魚が釣れたら? うまい酒でも、飲もうや。

                         西潟正人
===========================================================

 大兄は、ただの酔っぱらいとは違うで、男と魚のつきあいを知っている、心の漁師なのだ。

 魚を食べるのは好きだけど、美味しく食べるために、ちょっとした努力をしない、若輩者の、ぼくとしては、西潟ワールドに浸って、ちょっと反省しようと思う。

 ラストに、ちょっと文句。

 大兄も分かってはいるだろうが、シログチを「イシモチ」、オキヒイラギを「ヒイラギ」などなど、そういうような、言い方はやめようよ。料理は、大雑把でいいが、呼び名はみんなに迎合せず、大胆に振る舞ってほしいな。学名でもいいくらい。

 Pennahia argentata (Houttuyn,1782)

 Leiognathus rivulatus (Temminck and Schlegel,1845)

 なんてね。

 まあ、標準和名と、地方名を、きちんとつないで欲しい。とくに西潟さんのような人にはね。

 たのんまっせ!

 さてさて。

 若輩者の我が輩としては、いずれ、「かいしん作!」と見開きに大書して、長老宛に,、ぼくの会心の本を送ってやらなければならないあ。

 はてはて。

 困ったぞ。いつになることやら…。

                      英人

[13509] 参考>西潟ワールド>ゴンズイとキス! 
2004/9/17 (金) 17:03:56 小西英人HomePage
▼ みなさん

 なんか、最近、引用したような気がしないでもないけど、まあいいや。

 西潟さんの昔のlogを引用しておきます。

 どいういう料理か、これを読めば分かります。釣り人ならね!

http://fishing-forum.org/cgi-bin/zk_bbs/zcyclame.cgi?ol=200206&tree=s1397#1397

                           英人

[13513] 戻ってきてますよ! 
2004/9/17 (金) 18:38:25 西潟”魚屋”正人
みなさん! いつもBBSの中にはいるのですよ・・(笑)。ただ、なかなか発信が・・・了解しました。存在の証は「登場」しかないわけです。隠れ立ち読みを改めます。感動的な”書評”を、ありがとうございました。

[13517] Re:書評1>友あり遠方より「かいしん作!」届く 
2004/9/18 (土) 00:07:45 ぶー
▼ 小西英人さん

7月発売の「漁師町のうめぇモン!」、まだ全部読まないうちに新刊がでたのですか。

大厄の私などはまだまだヒヨっ子なので書評などできませんが、魚が好きなら
サラサラと読めて、面白いと思います。

次は漁師料理の本ですか。

因みに「友」より「朋」がよろしいかと。


▼西潟”魚屋”正人さん

逗子方面にはたまに行きますので、いつかわかりませんが、今度立ち寄りますので。
最近、うめぇモン!食べていないので。

[13518] Re2:書評1>友あり遠方より「かいしん作!」届く 
2004/9/18 (土) 06:46:50 小西英人HomePage
▼ ぶーさん

 子曰。學而時習之。不亦説乎。有朋自遠方來。不亦樂乎。人不知而不慍。不亦君子乎。

 子曰く、学んで時にこれを習う。また説ばしからずや。朋あり、遠方より来たる。また楽しからずや。人知らずして慍おらず、また君子ならずや。

 いやあ、ありがとうございます。久しぶりに論語をもじったもんで…。

 ちなみに、ぼくは大厄の時、6カ月ほど入院して、手術などもして、あと一年近く自宅療養を余儀なくされました。

 釣りフォーラムのメンバーには、死ぬのと違うかという噂が流れたほどです。

 気をつけてくださいね。               英人

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