さかなBBSトップ
魚のことならおまかせ。WEBさかな図鑑
釣具の通販・Gear-Lab
HOME 似たもの検索  携帯版  | Gear-Lab

新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

WEB魚図鑑では、2013/7/25より新しいコミュニティをオープンしました。 「このお魚何?」というQ&A専用のページもあります。是非新しいコミュニティを使ってみてください。新コミュへの投稿はズカンドットコムへのアカウント登録が必要です。2013年1月以前にWEB魚図鑑へ投稿したことのある方はアカウントの引き継ぎを行うことができます。


[▲前のスレッド]

[14288] メガマウス>海の中道海洋生態科学館 
2004/11/2 (火) 06:34:30 小西英人HomePage
▼ みなさん

 福岡にある、海の中道海洋生態科学館(マリンワールド海の中道)の高田浩二館長から、仲谷一宏博士による、メガマウスのトークショーの案内がメールでありました。転送歓迎とのことですので、ここにもいれておきます。ほかにも転送してあげてください。

 海の中道海洋生態科学館のHPは、ここです。

 http://www.marine-world.co.jp/

 メガマウスは、『日本産魚類検索』(中坊徹次編、2000年)では、メガマウスザメ科のメガマウスザメ

 Megachasma pelagios Taylor, Compagno and Struhsaker,1983

 となっています。これほど大きいサメなのに、やっと1983年になって記載された「奇跡」の「ヘンテコ」ねサメです。

 面白そうですね!

 行きたいけどなあ。ちょっと行けないかなあ。

 高田さんは、定員があるので、興味のある人はお早めに申しこんでくださいとのことでした。

                          英人


=================================================================
 ≪サメファン必見≫
◇◇◇◇◇◇ 福岡メガマウス;座礁搬入10周年、特別企画 ◇◇◇◇◇◇
       企画展 「Mega−Mouth Again」 プレイベント

     サメの権威;仲谷一宏教授(北海道大学)によるトークショー
     「メガマウスと驚異のサメたち」(仮称) 参加者募集!!

1994年11月29日、福岡市東区雁ノ巣の博多湾に、全長4.8bの巨大
な謎の生物が座礁しました。それは、世界で7個体目、メスとしては世界初記
録の貴重なサメ「メガマウス」でした。
この大発見はサメの研究者も大注目し、さっそく国際研究組織「メガマウス
学術研究会」が、仲谷一宏先生を団長として結成され、翌年2月には公開
学術解剖が行われました。またその研究成果は、英文書籍「Biology of the
Megamouth Shark」(メガマウスの生物学)となって発刊されました。
この発見個体は、世界で4番目、日本初のホルマリン標本となり、現在、マリ
ンワールド海の中道で展示されています。
そこで、発見から10年目にあたり、2003年8月に静岡県で発見され、東海
大学海洋科学博物館で剥製保存されている個体を借用して、2つの標本を
同時公開展示します。(剥製と液漬の同時展示は世界初)
またそのプレイベントとして、サメ研究の世界的権威である、仲谷一宏先生を
お迎えし、閉館後の館内を貸切って、福岡メガマウスの顛末記をはじめ、驚異
のサメの世界を語り尽くしていただく、楽しいトークショーを開催します。
フリードリンクサービスに加え、サメグッズが当たる抽選会もあります。
参加定員がありますので、お早めに以下の要領でお申し込みください。

■企画名 Mega-Mouth Again ≪プレイベント≫
      メガマウス、トワイライト講演会
■開催日 11月28日(日) 閉館後 17:30〜19:00
■場 所 マリンワールド海の中道 (パノラマ大水槽前)
■講 師 仲谷一宏 先生 (北海道大学大学院研究科教授)
■概 要
      @20種120尾が遊泳するサメの大水槽前でのトークセッション。
      A水槽の中にいるダイバーとのクロストークショー。
      B仲谷先生著書「Biology of the Megamouth Shark」
        「サメのおちんちんは二つ」のサイン付き書籍販売。
      Cお好きな飲み物が自由に飲めるフリードリンクサービス。
      Dメガマウスグッズほかが当たるビンゴ大会。
■参加者 一般入館者
■定 員 100名 (事前申し込み、先着順受付)
■参加費 お一人 500円 当日会場で徴収。(別途、入館料が必要です)
■申込み 以下のいずれかで、住所、氏名、電話、年齢、学年を記入して送付。
      @郵送 〒811-0321 福岡市東区西戸崎18−28
         マリンワールド海の中道 メガマウスプレイベント係
      AFAX  092−603-2261
      BE−mail megamouth@marine-world.co.jp
■締め切 11月21日(日) 但し定員に達したら締め切ります。
■本展示会  Mega-Mouth Again
      11月29日(月)〜12月25日(土)
      マリンワールド海の中道 2階エントランスにて開催
      11月29日11:00からオープニングイベントをします。

[14289] Re:メガマウス>海の中道海洋生態科学館 
2004/11/2 (火) 06:45:42 あららHomePage
▼ 小西英人さん

>  福岡にある、海の中道海洋生態科学館(マリンワールド海の中道)の高田浩二館長・・・に反応してしまいました。

高田さんとは、ある文教の会合で何度かお会いしてます。WEBさかな図鑑の紹介をしたのですが、ご存知なくて感動されてました。確か南日本新聞に釣り魚紹介コーナーを設けられてて、そこに掲載する写真は小西さんからよくお借りするとおっしゃってました。

[14290] :メガマウス>海の中道>高田さんのことなど 
2004/11/2 (火) 06:56:55 小西英人HomePage
▼ あららさん

 高田さんが朝日新聞の西日本本社版に魚の連載をされていて、その写真をお貸ししていました。

 もともとは、マリンワールドで、釣りの企画展をやるから協力して欲しいと頼まれて、水族館での釣り展珍しいから、いろいろとお手伝いをしたのです。そのころは企画をやってはったと思います。

 ほんと、魚の熱血漢で、教育活動に熱心で、いろいろユニークなな研究活動をされています。マリンワールドも、どんどん有名になりましたね。

 いま、その教育論が評価されて、国立民族学博物館の客員教授として講義もされています。

 水族館の、あるべき姿を追求してはるなあと、感心しているのですが、ぼく、マリンワールドに行ったことはないのですよね。

                             英人

[14291] 書評>『サメのおちんちんはふたつ』 
2004/11/2 (火) 12:05:02 小西英人HomePage
◆画像拡大
▼ みなさん

 海の中道海洋生態科学館のトークショー「メガマウスと驚異のサメたち」をしはる、北海道大学大学院水産科学研究科、仲谷一宏教授にちなんで、先生が書きはった一般向けサメ解説書『サメのおちんちんはふたつ』(築地書館・定価1900円+税)の紹介をしましょう。これは去年の夏に刊行されています。

■『サメのおちんちんはふたつ』アマゾンから
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806712701/ref=ase_3w-asin-books-22/249-9844113-3509949

■『サメのおちんちんはふたつ』築地書館から
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN4-8067-1270-1.html

 サメというのは、非常に人気があります。

 釣り人の一般的な感覚だと、意地悪な目をしているし、ぬか喜びをさせてくれるし、南の海に行くと、せっかく釣った獲物を横取りさせるし、うっかりハリに掛けてしまうと、引っ張り回されるは、重たくて上げられないは、危なくてハリをはずせないは、ろくなものではありません。

 そのうえに標徴形質が少なくて、図鑑でもかなり苦労します。写真に撮ることが難しいうえに、写真同定が、ほとんどできない分類群でもあります。

 そんなこんなで、ぼくは苦手にしているのですが…。

 ほんとうに、人気があります。やはり映画「ジョーズ」などで、よく知られていることなどと、その大きさ、その流線型の流麗さ、その精悍さなどが、人をひきつけるようです。

 サメ類の種数は、仲谷博士によると、世界で約400種、日本で124種だそうです。すべての魚類で、世界では2万種〜4万種、日本で約4000種だと言われていますから、ほんとうに種数は少ないですね。

 でも、サメは特別の人気があり、分類屋さんでも、サメ屋さんは、また独特です。そして、けっこう本が出版されています。専門の教科書から、一般向けのものまで揃っているのです。うらやましいほどにね。

 ひとつに、サメは種数が少ないので、見渡しやすく、まとまりがいいから研究しやすいということがあるかもしれません。

 こう書くと、サメ類は、ほとんど研究され尽くしたと思うでしょう?

 違います。謎だらけの分類群なのです。

 仲谷博士は、魚類系統分類学の北の雄、北海道大学で、30年以上、サメ類、軟骨魚類の研究ばかりをしてきてはります。その仲谷先生が、あるサメ展を監修したとき、子どもにも分かる、やさしい解説を心がけて、アンケートなどもとったところ、おとなも子どもも、サメのおちんちんがふたつあることに興味を持っていたと言います。

 それから、サメの権威が、いかにサメのことを知ってもらおうかと、工夫に工夫を重ねたのが本書です。

 サメのおちんちんとは、クラスパー、日本語では、交接器とか交尾器とか呼ばれます。これは腹鰭の基底軟骨の一部が変化しています。仲谷先生は、こんなに難しくは書いていませんけどね。

 腹鰭が変化しているので、2本あるのですが、それでは、これで、どんな風に交接するのでしょう。いろいろ謎に包まれていますが、わかりやすく学説と、先生の推論を重ねていきはります。また、雄には海水ポンプが腹の中にあって、これが交接のときに役立つらしいのですが、このへんも、まだよく分かっていません。先生は、いろいろ考えてはります。

 よく分からないからこそ、面白いということの見本のようです。サメ学はね。

 それでは、もっと基本的なことを聞いてみましょう。「サメ」とは何でしょう?

 これに答えられる人は、そうそう多くはないと思います。ぼくも、図鑑をつくるための勉強をはじめた頃、いろいろ頓珍漢をいって、恥をかいたものです。のんびりしているときなら、笑い話ですが、仕事で図鑑を一気につくっているときに、頓珍漢をいうと、研究者は、説明の時間が惜しいから、無視されてしまいます。それが口惜しくて、一所懸命勉強したのです。それで、はまりこんでしまったのですけどね。そのときに、この仲谷先生の本があれば、一通りの常識は、簡単に身についたのになあと思います。

 ああ、脱線。脱線。

 「サメ」って何でしょう?

 ここでは本のなかから仲谷先生の質問を書いてみましょう。

 1)コバンザメ
 2)ネズミザメ
 3)チョウザメ
 4)カラスザメ
 5)サカタザメ

 この中で、ほんとうのサメは、ふたつだけです。どれでしょう?

 この設問に答えられて、理由も言えたら、「サメ」とは何かというのが分かってはる人です。これを答えられない人は、サメが分かっていません。答えは、本を読んでね…。

 といっても気になるでしょうから、正解だけ書いておきます。カラスザメとネズミザメが、ほんとうの「サメ」です。

 あと、いろいろ面白いことを書いてはりますが、サメによる事故、シャークアタックの例と分析、またメガマウスザメの発見物語と、マリンワールドでの国際的な共同解剖や、その肉の試食の話など、わくわく読めます。

 オナガザメ科のニタリの尾はなぜ長い?

 シュモクザメ科の頭はなぜあんなに変なの?

 原子力潜水艦も、ちょこっと襲われたダルマザメって?

 こういうのがあれば、もちろん、ロレンチニ瓶などの基礎解説もきちんとしてあります。基礎的なことでないのは、板鰓と呼ばれる、特殊な鰓の説明がないことくらいかな。

 そうそう分類学など、完全に答えがでている学問だと思われがちですが、仲谷先生のヘラザメ類の世界を股にかけた奮戦記を読むと、分類学の、ひとつの難しさと面白さが浮かび上がると思います。

 分類屋って、いろいろ難しいことを言って煙たがられます。簡単に言うと、あいつ、こんなことも知らないのかと思われるのを嫌がる人もいます。

 けど、仲谷博士は、分類学の中でも難しい、サメの分類を、やさしく書いて、その面白さを教えてくれます。

 それで、あえて、交接器と書かずに、「おちんちん」と書き、書名にまでこだわりはったのです。

 サメの魅力に、あなたも触れてください。この本は、仲谷先生の大サービスなんですからね、読まなきゃ損ですよ。

                        英人

[14292] Re: メガマウス>海の中道海洋生態科学館 
2004/11/2 (火) 13:16:55 竿徹
小西英人さん、こん○○は 竿徹です

> 福岡にある、海の中道海洋生態科学館(マリンワールド
> 海の中道)の高田浩二館長から、仲谷一宏博士による、
> メガマウスのトークショーの案内がメールでありました。


ここ良く行きます。子供の守り役ですが。
メガマウスは水族館入り口に、どーんと展示しています。
物凄く目立つので子供が迷子になった時の集合場所にしてます。

昨年の夏休み夜の「お泊り水族館探検ツアー」に申し込んだら
超高倍率を乗り越え当選しました。
夜の魚を観察したり、ウミホタルの観察・実験など普段目に出
来ない部分が見れました。学芸員の説明も楽しく良いもんです。
寝るのは大水槽前で寝袋です。もう一度行きたいですねえ(^^)
その時はTV局も取材に来て少しですが写りました(^^;

ここは志賀島の入り口ですので、今からカレイが狙えます。
お父さんは朝からカレイ狙って子供は水族館、午後合流して
お勉強。

>■企画名 Mega-Mouth Again ≪プレイベント≫
>      メガマウス、トワイライト講演会
>■開催日 11月28日(日) 閉館後 17:30〜19:00
>■場 所 マリンワールド海の中道 (パノラマ大水槽前)


良いなあ・・・昼から水族館で遊んで閉館後セミナー、帰りは
「ホテル海の中道」でディナーなんぞ良いかもしれませんね。
スケジュールどーだったか・・・。

   【竿徹@博多】 2004.11.2
-- CMN v0.47eβ --

[14293] Re2: メガマウス>海の中道海洋生態科学館 
2004/11/2 (火) 16:19:05 小西英人HomePage
▼ 竿徹さん

 むかしは、男女群島に行くために博多まで入ったものの天候待ち、博多で一泊なんてことが、よくあって、まあ、志賀島くらい、いつでも行けるさ…、なんて感覚はあるのですが、長いこと博多界隈には行っていません。

 あああ、ラーメンも食べたいけどなあ。

 そんな話ではなかった。

 マリンワールドの楽しい紹介、ありがとうございます。    英人

[▼次のスレッド]