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[15592] クロガシラ×マコの見分け 
2004/12/29 (水) 01:55:02 ほく
ここで見分けろのコーナーで、クロガシラとマコガレイの見分け方がありますが、それでもわからない場合は有眼側の目と目の間を触って「つるつる=クロガシラ」「ざらざら=マコガレイ」というのもあります。
50cmオーバーのマコガレイなのにクロガシラと思い込んで、いろんなイベントに登録・参加している釣り人が結構多いとも。たぶん「ここにはマコはいない」とか思い込んでるのでしょうね・・・

[15594] クロガシラガレイvsマコガレイのことなど… 
2004/12/29 (水) 08:02:29 小西英人HomePage
▼ ほくさん

 情報、ありがとうございます。北海道には、マコガレイは、思いのほか北まで分布するのかもしれませんね。

 眼と眼の間の「ざらざら」について、ちょっとだけ書かせてもらいます。

 これ、両眼眼隔域に鱗があるかないかということですね。これ、マコガレイとマガレイの見分けにも使われ、マガレイは鱗がなくて、マコガレイはあります。ただし、マガレイにも鱗があるものもいて、ちょっとややこしいです。

 さて、クロガシラガレイとマコガレイ、ちょっと文献が古くて申し訳ないのですが、松原喜代松の『魚類の形態と検索』(1955年)によると、クロガシラガレイも、マコガレイも、両眼間隔に鱗があることになっています。ただし、註釈で、クロガシラガレイの雌には両眼間隔の鱗が見られないという論文を紹介しています。

 クロガシラガレイは知りませんが、一般に、カレイ科魚類は雌雄に成長差が見られ、雌の方が大型になります。

 この両眼間隔の鱗って、大型でなければ見分けにくいですし、ほくさんの話は、大型のことのようなので、その意味で、この見分けは有効なようです。

 ただ、この鱗、変異もあるようなので注意は必要です。

 あと、クロガシラガレイは、鰓蓋下部に小皮弁があります。ただし、これは、ない個体もあるようです。液侵標本になっても、この小皮弁は触ると分かるから、案外見分けやすいんだと、まえに研究者に聞いたことがありますが、この小皮弁、釣り人には無理でしょう。ちなみに、ここで見分けろ!のクロガシラガレイ個体には、この小皮弁が写っています。

 いろいろ、ややこしく補足してしまいました。ひとことでいえば、一筋縄ではいかないと言うことです。

 ほんと、マコガレイとクロガシラガレイは、よく似ていて、いろいろな形質を複合的に見なければ分けられません。

 そういう意味では、クロガシラガレイがシノニムとされて消えた方が、平和ではありますけどね。

 これを書くために、【WEB魚図鑑】を見ていて、クロガシラガレイの北海道奧尻港のクロガシラガレイは、ここで見分けろ! に従えば、マコガレイにしなくてはいけませんね。けど、これが投稿されたとき、ぼくは、いろいろ悩んでクロガシラガレイと判断したようです。

 もうちょっと悩んでみます。ひょっとしたら、マコガレイに移すかもしれません。

 ほんと、難しいなあ…。                   英人

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