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[17262] IOP>残念>『伊豆海洋公園通信』廃刊 
2005/3/30 (水) 12:47:46 小西英人HomePage
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▲最終号になってしまったIOPの第15巻12号
▼ みなさん

 益田海洋プロダクションの益田一さんが発行して、神奈川県立生命の星・地球博物館の瀬能宏博士が編集人であった、I.O.P.Diving News 伊豆海洋公園通信(以後はIOPと表記します)が、去年の15巻12号、通巻177号を最後に廃刊するという悲しい通知が、さきほど封書で送られてきました。

 ダイバーでないと、ちょっと、ピンとこないかもしれませんけど、日本語の魚類論文発表メディアとして、この小冊子は、かなりの業績を残しています。

 廃刊のお知らせによると、世界最大の魚類学名データベース、Catalogue of Fishes には、この小冊子に掲載された論文が154編はいっているそうです。

 きちんとした標本と、論文による、日本初記録の和名提唱の形というのは、このIOPによって、形づくられたといえるでしょう。

 和名提唱ばかりではなく、混乱している分類群の再検討論文も数多く発表されています。日本魚類学会の『魚類学雑誌』では、カラー写真が有料で、なかなか使えないという不便がありましたけど、このIOPは、カラー写真が使え、発表する方も、使わせていただく方も、非常に分かりやすいものだったと思います。

 こういう水準の高い雑誌を維持するのは大変だったでしょう。いきなりの廃刊に、悲しく、困ってはいますが、とにかく、いまはご苦労さまといいましょう。

 発行責任者だった益田一さんは、健康上の理由で責任を果たしにくくなったとも書かれてはります。

 益田一さんは、水中カメラマンの「はじまり」の人で、日本の写真による魚類図鑑の巨星です。『魚類図鑑−南日本の沿岸魚』(1975年)と『日本産魚類大図鑑』(1984年)は、研究者の努力も、もちろんありましたが、益田一さんがいなければ、できていなかった魚類図鑑です。こういう、しっかりした魚類図鑑を創ってくれたからこそ、ぼくは週刊釣りサンデーで、『さかな大図鑑』(1985年)や『新さかな大図鑑』(1995年)を創ることができたのです。

 益田一さんにお会いしたことはありません。電話で話しさせていただいただけです。

 『さかな大図鑑』を創るとぶちあげたものの、右も左も分からず、まごまごしていたときに、電話で、図鑑用の写真を貸して欲しいとお願いしたのです。快く貸していただき、なおかつ励ましていただいて、感激したのを覚えています。

 益田さんが、快く貸してくれていなかったら、『さかな大図鑑』はなかったし、ぼくも魚類図鑑に関わらずに終わったでしょう。

 また、厳しい編集方針を堅持した、瀬野宏博士にも、お疲れさまといいたいし、ダイバーが写真だけで好き勝手に和名をつけまくっていた乱暴な世界だったのを、きちんとした大人の世界にまで、小冊子をとおして仕上げてきた手腕に敬意を表します。

 けど、寂しくなるなあ…。               英人

[17263] Re:IOP>残念>『伊豆海洋公園通信』廃刊 
2005/3/30 (水) 12:56:33 野村 智之
▼ 小西英人さん
昨日、通知を受け取りかなりショックですね。
1冊あたりの値段が安いので毎号かなりの赤字が出ているが、宣伝費として穴埋めされてきたときいてはいました。

魚が好きでのめり込んだダイバーにとって、IOPニュースへの投稿は一つの目標でしたからね。
何とか同じようなものをどこかで発行していただけないですかね。

とっても残念です。



[17266] Re2:IOP>残念>『伊豆海洋公園通信』廃刊 
2005/3/30 (水) 15:21:41 小西英人HomePage
▼ 野村 智之さん

 ほんと、残念ですね!

 もっと価格をあげてもよかったのに…なんていうは易いけど、行うは難しですからね…。

 IOPがなくなったとういショックは、長く、尾を引いちゃうでしょうね。なんでもかんでも瀬能さんに期待したらいけないけど、博物館で、こういうのを出せたらいいのだけど…。ただし博物館だと、動物全般、いや生物全般になるのでしょうね。

                             英人

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