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[21197] フランス発

▽ 2005/8/20 (土) 06:03:10 ▽ ニック

◆画像拡大

はじめまして。フランスから質問です。
昨年より仕事の関係でパリに赴任中の者です。
フランスでも趣味の釣りを続けています。
こちらは主に淡水の釣り、特にコイ釣りが盛んです。
小生は主にルアー中心にフランスならではの魚を追い求めています。
ルアーの対象としてはブロシェット（パイク）が人気があるようです。
さてこの一年で淡水魚ばかり６種類ほどの魚を釣ったのですが魚種が良くわかりません。
地元の釣り人に聞いてもフランス語名なので英名・和名がわかりません。
まずはこちらの魚が何なのかわかりますか？
場所はパリ郊外の公園内の野池です。グラスミノーで釣りました。
フナ・コイの一種なのはわかりますが腹びれが赤いのが特徴的です。
よろしくお願いします。

[21200] フランス＞ラッドかなあ？

▽ 2005/8/20 (土) 09:56:42 ▽ 小西英人 〔HomePage〕

▼ ニックさん

　こちらこそ、はじめまして、よろしくお願いいたします。

　フランスって、行ったことはないですが、モーパッサンの短編で、フランス人は釣り好きなんだなあと思っています。

　「二人の友」なんて、むかしは教科書にも載っていましたもんね。

　ソヴァージュさんとモリソーさんの悲しい釣りの話…。

　すみません。

　はじめに謝っておきます。

　ぼく、太平洋を中心に、できるだけ世界の魚類学文献、とくに図鑑類は集めているのですが、残念ながらユーラシア大陸、とくにヨーロッパの内水面の魚類図鑑は、学術書は多いのですが持っていません。そこまで、手が回っていないのです。

　そのために、きちんと検索して、きちんと同定することはできません。

　また、ヨーロッパ大陸のように、品種改良、養殖、移植の歴史が古いところの内水面魚類は、日本よりも、ややこしい状態になっています。

　そういう意味で、きちんと見ることは不可能です。

　これと違うかというくらいの情報を書いておきますので、信用せず、参考にしてください。

　一釣さん、ヨーロッパの文献をお持ちで、検索できて、ある程度、同定できるのであれば、フォローしていただけたら幸いです。

　さて、この写真個体ですが、ヨーロッパでは一般的な、ラッド　Ruddのように見えます。

　フィッシュベースでみますね。

■Rudd
Scardinius erythrophthalmus (Linnaeus,1758)

http://www.fishbase.se/Summary/SpeciesSummary.cfm?ID=2951&genusname=Scardinius&speciesname=erythrophthalmus

　このフィッシュベースのページを表示させて、写真をクリックすると、写真の一覧が出てきます。その写真をクリックすると、大きな写真が見られます。

　フィッシュベースのコモンネームから、フランス名を抜き書きします。

About
Gardon carpe
Gardon de roche
Gardon rouge
Louzou
Plate
Platelle
Rossard
Rotengle
Rothfeden
Rottle
Sergent
Suce-roseaux

　これはコイ科　Cyprinidae　ですが、この属は、日本にはいませんので、属の和名はありません。

　これらを参考に調べてみてくださいね。

　あまりお役に立てず、残念です。　　　　　　　　　　　　英人

[21213] Re:フランス＞ラッドかなあ？

▽ 2005/8/20 (土) 23:15:32 ▽ ニック

小西さん
専門外にもかかわらず、早速調べていただいてありがとうございます。
小説のようにヨーロッパの中でもフランスは比較的釣りが盛んな国です。
なかでもコイ釣りはいろんな仕掛けがあるようで、興味深いものがあります。
自分はコイ釣りは専門でないので紹介できませんが機会があれば挑戦しようかな。
ほかにもいくつかわからない魚があるのですが写真がうまくありません。
また釣ったらアップしますのでよろしくです。

[21215] Re2:フランス＞ラッドかなあ？

▽ 2005/8/21 (日) 00:05:01 ▽ 小西英人 〔HomePage〕

▼ ニックさん

　いやいや、ぼくに専門などありません。門前の小僧ですから…。

　でも、コイ科はほんと苦手です。というより、ほんとうは苦手ばかりが多くて困るのですが、苦手がちょっとでも見えるようになったときに嬉しいものですからはまってしまいました。

　イギリスは行ったことがありますが、コースフィッシング　coarse fishing などといってサケ・マス以外の魚は、下品な雑魚釣りとされてしまいますね。フランスはコイ科が好きなようです。

　こういうところは日本人としては嬉しいです。

　イギリスとフランスは動物分類学の故郷です。いまだに、国際動物命名規約の原本は、英語とフランス語で書かれています。

　魚類学者にとって大英自然史博物館と、パリ博物館は、絶対に外せない博物館です。オランダのライデン博物館などもシーボルトコレクションがあるのではずせませんが…。

　とにかく、そんなこんなでヨーロッパは魚類の文献も恐ろしくあるのですが、ぼくはほとんど持っていません。

　また、いつか、きちんと勉強したいなと思っています。

　こちらこそよろしく！　　　　　　　　　　　　　　　　英人

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