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[24315] イシダイの名前 
2006/2/20 (月) 09:07:19 服部堂
 時折お世話になります服部堂です

 "A Catalogue of the Fishes of Japan" 拝読しました。イシガキダイの記述を見ていて、「キッコービシャ」という名前がありますね。で、思い出したことがひとつありまして。

 直接関係あるのかどうかわかりませんが、私の実家がある長崎県・野母崎半島では、かつてイシダイを「ひさ」あるいは「ひしゃ」と呼んでいたそうです。語源はなんなんだろう、どんな漢字をあてるのだろうなどと知り合いに訊いたのですが、はっきりしませんでした。最近はほとんど流通していない名前のようです。
 他愛ない質問で恐縮ですが、「ひさ(ひしゃ)」の語源や漢字などについて、なにかご存知のことがあれば教えていただけるとうれしいです。

[24317] イシダイ>ひさ&ひしゃ 
2006/2/20 (月) 10:10:11 小西英人HomePage
▼ 服部堂さん

 『新釈魚名考』榮川省造著 1982年 青銅企画出版 から、引用しますね。

 この本、ぼくの愛読書です。いろいろありますが、名著だと思います。これも【遊魚亭】で紹介しなければと思いつつ、さぼっております。

 イシダイは、九州・山陰で、「ひさ」「ひしゃ」と呼ばれます。

 それでは、榮川翁の言葉を引用します。

 イシダイの呼名は、「石のように堅い歯を持っているからだ」という説もあるけれど(桧山博士の説)延喜式には《ヒサウオ》と記録されている。《ヒサ》は、《ヒス・ヒシ》と同義の古い漁業用語で、海中の「磯・岩礁」のことであるから、イシダイとは、「磯魚・岩礁魚」の意と解することもできるが、《ヒサ》は《イサ》と同義語であるから、ヒサウオ=イサウオ=斑魚、即ち「斑入りの魚・縦縞」の意と見る方が妥当であろう地方名にも「縞」に関連する物が多い。

 としています。それでイサキなども、斑(いさ)のある魚という意味であるとしています。この「いさ」は、各辞書の斑葉(いさは)と同じだとも書いています。

 ぼくは、ここまで調べはったのなら、素直に、「ひさ」は「磯」でいいのではないかと、ふと思っていましますけど、榮川翁の迫力に負けると、斑という意味なんでしょうね。

                           英人

[24325] ありがとうございます 
2006/2/20 (月) 14:47:28 服部堂
 そうだったんですか。「ひさ(ひしゃ)」って、西日本じゃ結構メジャーな呼び方だったんですね。てっきり超ローカルな地方名なのかと。

 『新釈魚名考』榮川省造、おもしろそうな本ですね。探してみよう。遊魚亭などで、図鑑に限らず魚関係のおもしろい(ある程度信頼のおける)本をいろいろ紹介していただけるとうれしいです。

 ありがとうございました。

[24326] Re:ありがとうございます 
2006/2/20 (月) 15:06:04 小西英人HomePage
▼ 服部堂さん

 日本の古本屋
http://www.kosho.or.jp/index.html

 で検索してみたら、魚名考、けっこういい値段で売られていますね。

                          英人

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