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新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

WEB魚図鑑では、2013/7/25より新しいコミュニティをオープンしました。 「このお魚何?」というQ&A専用のページもあります。是非新しいコミュニティを使ってみてください。新コミュへの投稿はズカンドットコムへのアカウント登録が必要です。2013年1月以前にWEB魚図鑑へ投稿したことのある方はアカウントの引き継ぎを行うことができます。


[▲前のスレッド]

[27247] 山形県の淡水 
2006/7/30 (日) 23:56:14 MKTHomePage
今回は2箇所で釣りをしました。オイカワ、タナゴなど、20年振りくらいに釣った懐かしい魚もいて感激でした。



[27248] 南陽市の用水路 
2006/7/30 (日) 23:59:00 MKTHomePage
本当は、ある野池でライギョ(おそらくカムルチー)を釣る予定でしたが、食いが渋いらしかったので、池に流れ込む用水路で得意の網すくい&水槽撮影をしました。

[27249] ゲンゴロウブナ 
2006/7/31 (月) 00:00:40 MKTHomePage
◆画像拡大
全長7cm

幼魚は自身の初記録です。

[27250] タモロコ 1 
2006/7/31 (月) 00:02:13 MKTHomePage
◆画像拡大
全長7cm

栄養が豊富なのか、太めなタモロコが多かったです。

[27251] タモロコ 2 問題あり個体 
2006/7/31 (月) 00:04:15 MKTHomePage
◆画像拡大
全長5cm

この赤い斑点は・・・・なんでしょう?
両側面にありましたから、内出血ではなさそうです。
婚姻色でしょうか。

[27258] 透明個体? 
2006/7/31 (月) 00:29:31 MKTHomePage
再度、写真を見て気づいたのですが、身が透明のような感じがします。内臓が透けて見えていますし。体表の赤い斑点ではなく、鰓が透けて見えているような気がします。

たしかギンブナに、いたような記憶があります。身が透明な個体が。

[27259] タモロコ 2 問題あり個体頭部 
2006/7/31 (月) 00:37:47 MKTHomePage
◆画像拡大
リサイズ無しの画像を、トリミングしてみました。

[27262] Re:タモロコ 2 問題あり個体 
2006/7/31 (月) 07:54:50 小西英人HomePage
▼ MKTさん

 透明鱗の個体でしょうね。身ではなく、鱗が透明になる突然変異があるようです。その個体だと思います。

                             英人

[27252] 朝日町の沼 
2006/7/31 (月) 00:09:20 MKTHomePage
◆画像拡大
初めて行ったんですが、水も草も魚も、全て生き生きしている沼でした。釣りをしていて気持ちがよく、とても感激しました。



[27253] オイカワ 1 
2006/7/31 (月) 00:12:58 MKTHomePage
◆画像拡大
全長7cm

いかにも身近にいる魚のようで、実に手にしたのは20年振りくらい。
いつの間にか遠い存在になっていた魚でした。

[27254] オイカワ 2 
2006/7/31 (月) 00:14:11 MKTHomePage
◆画像拡大
全長8.5cm

婚姻色が無くても綺麗な魚です。

[27255] モツゴ 
2006/7/31 (月) 00:15:55 MKTHomePage
◆画像拡大
全長7cm

口の小ささ、受け口、まさに餌取り名人です。

[27256] タナゴの一種 
2006/7/31 (月) 00:18:46 MKTHomePage
◆画像拡大
全長4.5cm

久々に釣って感激したんですが、種が特定できませんでした。
タイリクバラタナゴの雌か、カゼトゲタナゴの雌と思うのですが・・・。

[27263] タナゴの一種>西村さん、お願いします 
2006/7/31 (月) 07:56:37 小西英人HomePage
▼ MKTさん

 ぼくも、わかりません。これ以外の個体は、すべてMKTさんおおっしゃるとおりだと思います。

▼ 西村さん

 これはなにでしょうか?

 また、タモロコは透明鱗個体でいいのですよね?

                           英人

[27269] Re:タナゴの一種>西村さん、お願いします 
2006/7/31 (月) 21:59:51 西村
タモロコの透明鱗個体は口髭が短めなのが気になりますが仰る通りだと思います。
タモロコでは似たような個体を見たことがあります。

タナゴの一種はタイリクバラタナゴのメスで良いと思います。
カゼトゲタナゴは体側縦帯の色が濃くてもう少し長く背鰭基底長が短いです。
また背鰭がへこんだようにならず弧を描くことが多い印象です。

写真だけでフナ類が同定できるとは思っていませんが、
ゲンゴロウブナは吻と比べて眼がやや高い位置にあり背鰭基底長が短く、
口がやや小さいのでゲンゴロウブナとするよりはギンブナだと思います。

[27270] Re2:タナゴの一種>西村さん、お願いします 
2006/7/31 (月) 22:04:18 小西英人HomePage
▼ 西村さん

 ありがとうございます!

> 写真だけでフナ類が同定できるとは思っていませんが、
> ゲンゴロウブナは吻と比べて眼がやや高い位置にあり背鰭基底長が短く、
> 口がやや小さいのでゲンゴロウブナとするよりはギンブナだと思います。


 ほんとフナ属は難しいですね。これでギンブナにしたほうがいいのですか…、勉強になりました。

                           英人

[27278] Re3:タナゴの一種>西村さん、お願いします 
2006/7/31 (月) 22:35:43 西村
> これでギンブナにしたほうがいいのですか…

これとは体高でしょうか。ゲンゴロウブナは他のフナ類よりも体高が高いですが、ギンブナも同じくらい高いものが少なくなく、そうしたものは半ベラなどと呼ばれていますがこれらの多くはギンブナです。また琵琶湖のヒワラと呼ばれるギンブナはゲンゴロウブナよりも体高が高く、地元の釣り人の多くは区別されていますが、私がはじめて見たときはヒワラをゲンゴロウブナだと思っていました。しかしサイハを数えるとギンブナでした。ただギンブナは分類学的に種かどうかすら不明らしいので詳しくはわかりません。

[27286] Re4:タナゴの一種>西村さん、お願いします 
2006/7/31 (月) 22:48:27 小西英人HomePage
▼ 西村さん

 いろいろありがとうございます!!           英人

[27309] ありがとうございます 
2006/8/1 (火) 07:31:07 MKT
西村さん、小西さん、同定ありがとうございます。

パソコンが調子悪く、携帯からお邪魔いたします。

あれはタイリクバラタナゴなんですね。特徴を覚えておきます。

ギンブナとされたものは、申し訳ありませんが、自分はゲンゴロウブナと思います。決定打はサイハとはいえ、吻の先端より眼球の位置が低いのが特徴と思いますし、幼魚で体高が高いギンブナはいないように思います。また、採取した場所にギンブナは放流されていないと記憶しています。

いずれにせよ、紛らわしい個体は登録しないほうがよさそうです。今回は登録しないでおこうと思います。



[27314] Re:ありがとうございます 
2006/8/1 (火) 19:47:40 西村
>吻の先端より眼球の位置が低いのが特徴と思いますし

写真の魚体の背側が手前に僅かながらもたれ掛かっているように見えます。これだと眼の位置が下がって見えてしまいます。これを起こしたところをイメージすると眼の背側より腹側のほうがだいぶ広く感じます。眼の位置はゲンゴロウブナの方が低くなる印象ですが傾向の範疇だと思います。

>幼魚で体高が高いギンブナはいないように思います。

参考までに幼魚です。
ゲンゴロウブナ
http://fishing-forum.org/cgi-bin/zukan/zkanmei.cgi?sel_no=0&seq=011095&kisai=1
http://tansuigyo.maxs.jp/a/eee/n-642.jpg
ギンブナ
http://fishing-forum.org/cgi-bin/zukan/zkanmei.cgi?sel_no=0&seq=000020&kisai=1
http://tansuigyo.maxs.jp/a/eee/c-081.jpg
某博物館と水族館の知人にフナ類の見分け方を尋ねたことがありますが、口をよく見ればわかると教えて頂きました。口の形状の特徴はうまく説明できないですが見比べると違いなんとなくわかるかも。ただしこれも傾向です。

幼魚で体高が高いギンブナもいれば体高の低いゲンゴロウブナもいます。「山渓カラー名鑑 日本の淡水魚」のゲンゴロウブナの幼魚の写真はMKTさんの写真の個体と比べて体高が低いです。「日本産魚類検索」でも両者の体高比は同じ扱いになっています。「淡水魚保護 終刊号」でもゲンゴロウブナについて体高はむしろ低いとあります。ギンブナよりもゲンゴロウブナの方が体高が高いというイメージはありますが、中にはヒワラのような体高の高いギンブナも少なくありません。

>また、採取した場所にギンブナは放流されていないと記憶しています。

山形県でもギンブナは在来だと思われますし、ギンブナをゲンゴロウブナだと思っている方も少なくありません。

ここまで色々と書いてしまいましたがサイハを数えていない状況ではどうしようもありません。「月刊フィッシュマガジン 2000年3月号」で全国各地のフナ類の写真が50枚近くあります。そこに体高の高く眼の位置が低いフナ類があり、ゲンゴロウブナと判断される方も多いであろう。というコメントとサイハからギンブナであることが記されています。

「日本産魚類検索」のフナ属の項でも日本産魚類のなかで分類するのが最も困難なグループとあります。それを写真で同定することは典型的な個体を除いて不可能に近いです。それもあって私なんかフナはフナとして逃げています…。ただ写真はゲンゴロウブナとするよりはギンブナに近いと思ったため指摘させて頂きました。そうに違いないというものではありません。すみませんはっきりしないのに指摘をしてしまって…。

だらだらと長文になり失礼しました。

[27315] Re2:ありがとうございます 
2006/8/1 (火) 22:08:21 小西英人HomePage
▼ 西村さん

> だらだらと長文になり失礼しました。

 いえいえ、いろいろ勉強になります。詳しい説明、ありがとうございました。

 フナ属は難しいし、特に倍数体のいるギンブナですから、写真で、わけていくのは難しいです。だいたい種として分ける意味があるかないかの議論もあります。

 しかし、【WEB魚図鑑】のような図鑑は、図鑑部分よりも、議論して、難しさを深めて共有していくのが、ひとつの姿のように思っております。

                         英人

[27316] Re3:ありがとうございます 
2006/8/1 (火) 23:43:18 MKTHomePage
▼ 西村さん

 素人のうろ覚えの発言で大変失礼しました。魚のことについては、特に、さかなBBS内では、うろ覚えでも何でも違和感は全て発言してしまおうというのが自分の信念でありますのでお許しください。この信念のせいで小西さんをいつも困らせてしまって心苦しいときもあるのですが・・・。
 西村さんの詳しいご説明は大変勉強になりました。自分の固定観念を崩さなければならないと思いました。フナ属の外観はバラつきが大きいのですね。ここまで大きいものとは知りませんでした。どこか鰓耙以外のキーは隠れていないものでしょうか。


▼ 小西英人さん

図鑑へは、どうしましょう?
ギンブナで登録しますか?



[27317] Re4:ありがとうございます 
2006/8/2 (水) 06:23:43 小西英人HomePage
▼ MKTさん

> 図鑑へは、どうしましょう?
> ギンブナで登録しますか?


 図鑑に投稿するかしないかはMKTさんの判断におまかせします。

 投稿しはるのだったら、西村さんにしたがって、ギンブナで登録しますね。

                            英人

ps
 いつも困っていませんよ。楽しんでいます。また、ぼくも、ちょんぼが多いので、助かっています。ほんと!

[27397] Re5:ありがとうございます 
2006/8/7 (月) 22:45:55 西村
今更で申し訳ありません(参考程度でさらっと流してください)。
当サイトの写真掲示板の過去記事化していてMKTさんがご投稿された
ギンブナの写真の背鰭分岐軟条を数えたら少なかったのでもしやと思い、
こちらの画像も拝見しましたがやはり少ないようです。

http://fishing-forum.org/cgi-bin/zukan/zkanmei.cgi?sel_no=0&seq=007728&kisai=1
背鰭分岐軟条数が13か14に見えます。

http://fishing-forum.org/cgi-bin/zukan/zkanmei.cgi?sel_no=0&seq=011093&kisai=1
背鰭分岐軟条数が14か13だと思います。
また体高が低く喉あたりの角張りがあります。

http://fishing-forum.org/cgi-bin/zukan/zkanmei.cgi?sel_no=0&seq=009637&kisai=1
背鰭分岐軟条数は数えられませんがギンブナよりは少ない感じです。
また体高が低く喉あたりの角張りがあります。

「日本産魚類検索」ではギンブナ、ゲンゴロウブナ、ニゴロブナ、ナガブナの
背鰭分岐軟条数は15〜18、キンブナは11〜14、オオキンブナは14〜16とされています。
「日本の淡水魚」ではナガブナだけ14〜17とされています。
これを参考にすると少なくともギンブナ、ゲンゴロウブナ、ニゴロブナではないようです。
それではなんだと言われると困ってしまうのですが無理やり同定するならば、
キンブナ、オオキンブナ、「日本の淡水魚」にあるキンブナとギンブナの中間型、
このどれかになるかな。キンブナとオオキンブナは鰓耙に多少の違いがあるようなので
数えるともう少しはっきりするかも…。小さな個体は数えるの大変なんですけどね。
分布ではキンブナかもしれませんがフナ類の分布がまだはっきりしていないのと、
昔からあちこちに放流されているので分布だけで考えることも出来ません。
背鰭分岐軟条数が微妙なフナ類は背鰭分岐軟条数の他に、
全長、体高比(体長と体高)、鰓耙数は最低でも調べないと同定できないかもしれません。
詳しい方によるとそれでも同定できない中間型が出てきてしまうそうです…。

指摘するのはあまり気持ちのいいものではないですね。
気分悪くされないでくださいね。また混乱を生むような投稿ですみません。
見なかったことにしようと思いましたが書いてしまいましたm(_ _)m

[27400] 確認してみました 
2006/8/8 (火) 00:46:02 MKTHomePage
▼ 西村さん

> 今更で申し訳ありません(参考程度でさらっと流してください)。


いえいえ、フナ属の種と種の垣根は混沌の世界と考えていますので、ご指摘は遠慮なくお願いします。

さて、自分もデータ011093はキンブナに見えます。やや傾いた体勢の写真ですが、背鰭基底と体長の比率は1:3.5くらいありそうです。個々の鱗の縁が黄褐色みたいですし。他の2個体の比率に関しては、怪しい・・・・・かな。どうかな・・・・という感触です。

データ011093以外のフナに関しては、写真を撮るときに背鰭を広げて確認してギンブナと判断したと記憶しています。むしろ当時はキンブナの写真が欲しかったので、慎重に数えたとは思います。随分前のことですので、間違い無い!とは言えないですが。

鰓耙数において、

ゲンゴロウブナ>ギンブナ>キンブナ

となり、ほぼ明確に判断がつくのは存じておりますが、ここのWEB図鑑に限らず一般の釣り人などの場合、鰓耙数のことを除外して区別しようとするのが普通ですから、単純に外観で典型的な同定基準の含有率で区別してもいいとは思います。

ということで、あとは小西さんにお任せしたいと思います。



[27401] Re:確認してみました 
2006/8/8 (火) 01:29:50 MKTHomePage
◆画像拡大
気になって背鰭部分を最大ピクセルで数えましたが、

んー・・・15本はありそうです。
オオキン?



[27402] Re:確認してみました 
2006/8/8 (火) 07:23:06 小西英人HomePage
▼ 西村さん

 ありがとうございます!!

 フナ属を写真同定するのは、ちょっと無謀ではあります。すくなくとも、ぼくは見ることができません。写真でも、見られる人もいるようですが…。

 フナ属の権威が、【WEB魚図鑑】にいてくれたら助かるのですが…。細谷さんも、かなり、お忙しそうで、お願いすると学生さんたちにご迷惑をおかけしそうだし…。写真だと、ある程度以上は無理だし…。

 だれか、見てくれていないでしょうか?

 さてさて、どうしようか、ちょっと迷いますね。

 注釈付きで、キンブナに移そうかなと思いますけど、形態は、ちょっと、それぞれ違うようですね。まあ、写真では分かりにくいのですけど…。

▼ MKTさん

> ということで、あとは小西さんにお任せしたいと思います。

 まあ、注釈付きでキンブナに移そうかなと…、迷っています。しばらく、お待ちあれ。

 アップの写真、背鰭分枝軟条は14本に見えますけど…。最後の根本を接した2本は、1本と数えます。

                                 英人

[27411] Re2:確認してみました 
2006/8/8 (火) 23:20:51 西村
> んー・・・15本はありそうです。

アップの写真の背鰭分枝軟条数は私も14本に見えます。
この個体は微妙な感じではないので14本だと思いますが、
これも本来ならば解剖して根元を調べないといけませんので、
1本の誤差があるかもということは頭に考えておかないといけません。
外部形態形質的には背鰭分岐軟条数が11〜13だった場合は
キンブナとしても良いと思いますがそれ以外はまず同定はできません。

> ここのWEB図鑑に限らず一般の釣り人などの場合、
> 鰓耙数のことを除外して区別しようとするのが普通ですから、
> 単純に外観で典型的な同定基準の含有率で区別してもいいとは思います。


私の場合は釣った大きめのフナ類を食料として見ています。
12月頃の刺身(寄生虫が怖いのでルイベしてます)は最高にうまいです。
その捌くついでに鰓耙数を数えることは容易に出来きます。
ギンブナの場合は外観が地域によって典型的とされるものが異なるため、
日本国内で考えるとギンブナの典型的なものというのが存在しません。

体高比や鰓耙数がわかったとしてもフナ類はわかりやすい個体を除き
中間型が出てしまうらしいので写真はもちろん現物の同定もできません。
しかし私を含めてそれではモヤモヤして来てしまいますから、
どうしても名前が知りたい分けたい知りたいとなってきて、
無理やり同定しようとします。それも1つのやり方ですね。
これは銀色だからギンブナだ。普通はそれでいいのだと思います。
ただこちらではそうした雰囲気ではないと思ったので記しました。
もしそれがご迷惑になっているのであれば今後は自重します。

以前にタナゴ類の研究者にニッポンバラタナゴとタイリクバラタナゴの
両者の同定と外部形態のみの区別方法を伺ったことがありますが、
「この世の中に両者を区別できる人はいないよ」と言われてしまいました。
わからないものはわからないとするのも1つの考え方だと思います。
魚類相の調査報告書などにはフナ属やフナ類やバラタナゴ属など
あえて種類を記さないこともよくあります。
無理に種類を記して後に混乱する方が問題があるからです。

[27418] Re3:確認してみました 
2006/8/9 (水) 07:05:13 小西英人HomePage
▼ 西村さん

> もしそれがご迷惑になっているのであれば今後は自重します。

 いえいえ、自重などなさらないでください。

 いい機会だから、【WEB魚図鑑】の考え方を書いておきますね。

 これをはじめるとき、ぼくは写真同定など至難のわざだし、できないものも多いから嫌だと、なかなか引き受けませんでした。

 ぼくの周りの研究者は、厳しい人が多かったのです。

 迷っていたときに、ある厳しい研究者と話をしていて、写真で同定できないのは、無理なのではなくて、われわれ研究者の勉強不足だ。どこかが違うはずだ、それを蓄積ししていけば、見えてくるはずだというようなことを聞いて、引き受けようと思ったのでした。

 それでも、自然倍数体のいるギンブナなど、写真ではどうしようないですよね。

 海は、比較的簡単だと考えられていますが、雑種により、種が形成された可能性の高い、有明海産スズキなどもいて、スズキとタイリクスズキなど、ほんとうに分けようと思えば、遺伝子を見るほかはありません。

 また、ソコダラ類や、深海ザメ類など、釣り人の釣った写真は、新鮮すぎて研究者が見ても分かりません。

 深海釣りのテル岡本さんにお願いして、これらは、京大に標本として寄贈してもらって同定をすすめています。

 そういう形で、できるだけ同定が可能なように努力していき、最終的には、機会を見て、その分類群の専門家に見てもらって、ややこしいのは外していくつもりです。

 まあ、そのように考えて努力をしております。

> 以前にタナゴ類の研究者にニッポンバラタナゴとタイリクバラタナゴの
> 両者の同定と外部形態のみの区別方法を伺ったことがありますが、


 ぼくも、長田さんから伺ったことがあります。遺伝子を見ても、パーセンテージでいわなければいけないような世界ですね。まあ、もともと亜種くらいの分化しかないと考えられていたものを、一緒にしてしまったのがいけないのですが…。

 ある研究者が、酔っぱらって、世の中に種などない、俺はそれを証明するために、せっせせっせと分類して、記載をしていく、死ぬときにな、それを全部ほうりなげて、種などないぞと高笑いして死んでやる! などと怒鳴っていましたっけ。

 西村さんは、おわかりと思うけど、こういう分類記載はアルファ分類とよばれ、系統分類の遺伝屋などにいわせると、バカなことしていると冷ややかな目で見ます。

 けど、アルファがなければはじまらないんですよね。

 まあ、それの、ほんのちょっとした、お手伝いができたらとがんばっております。

 だから、とりあえず、なんでもいいから見えたら放りこむというようなことはしません。

 これは、投稿していただいている、みなさんにもお願いしておきますが、とりあえず暫定的に、その種にしたとしても、疑問が出たり、あとで、きちんとしたものが入った場合は、どんどん削除していきますね。

 今回のものは注釈付きでキンブナに入れるのも、まずいかなあと、ちょっと扱いに悩んでおります。

                           英人

[27470] Re6:ありがとうございます 
2006/8/10 (木) 09:10:13 小西英人HomePage
▼ 西村さん

 ありがとうございます!

> http://fishing-forum.org/cgi-bin/zukan/zkanmei.cgi?sel_no=0&seq=007728&kisai=1
> 背鰭分岐軟条数が13か14に見えます。
>
> http://fishing-forum.org/cgi-bin/zukan/zkanmei.cgi?sel_no=0&seq=011093&kisai=1
> 背鰭分岐軟条数が14か13だと思います。
> また体高が低く喉あたりの角張りがあります。
>
> http://fishing-forum.org/cgi-bin/zukan/zkanmei.cgi?sel_no=0&seq=009637&kisai=1
> 背鰭分岐軟条数は数えられませんがギンブナよりは少ない感じです。
> また体高が低く喉あたりの角張りがあります。


 この3個体を、注釈つきでキンブナに移しておきました。

 MKTさん、そういうことで、よろしくお願いいたします。

 すみませんねえ。コイ科は苦手で、なかなかきちんとできません。

                          英人

[27475] はい! 
2006/8/10 (木) 22:06:39 MKTHomePage
▼ 小西英人さん
▼ 西村さん


色々とありがとうございます。
とても勉強になりました。


▼ 小西英人さん

>  すみませんねえ。コイ科は苦手で、なかなかきちんとできません。

いえいえ、こちらこそハッキリとした撮影ができなくて申し訳ありません。
キンブナとした件、了解です。
色々と考えてくださってありがとうございました。



[27476] 沖縄に関するフナ属3題 
2006/8/11 (金) 10:41:01 syou
▼ MKTさん
▼ 小西英人さん
▼ 西村さん


関西平野部(海なし)で育ったので、フナは一番身近な魚だったんですが。

今となっては、あの見てたフナはなんだったんだろう・・・

で沖縄でもフナはいますが、今まで不思議な事が3つありました

1)やたらヒブナ型が多い水系
2)コイみたいなフナ
3)ゲンゴロウもどき

1)は那覇の水系なので、放した金魚が大きくなっただけかもしれませんが、記憶では採集した1/4近くが真っ赤なヒブナ型・・・でした

2)3)は形質も見ましたが、結局どの形質も中間、特に3)の鰓耙数はゲンゴロウブナにしては少なく、ギンブナにしては多い(確か70前後の記憶があります)ものでした。
実際その水系はゲンゴロウブナの放流記録があり、もしかして雑種形成?とも思ったのですが、大学の先生(うちの師匠ではない)には「ギンブナは雌性発生だから雑種形成は起こらない、この結果はおかしい」と言われるし・・・

まあ、トッピク程度に・・・

[27477] Re:沖縄に関するフナ属3題 
2006/8/11 (金) 20:09:57 小西英人HomePage
▼ syouさん

 なるほどなあ…。

 沖縄のフナ属というのも、いろいろ、面白いというか、ややこしいことになっているのですね。

 トピック、ありがとうございます!           英人

[27257] 以上です。 
2006/7/31 (月) 00:19:24 MKTHomePage
同定、よろしくお願いいたします。

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