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[28841] ヒラソウダの背側の色 
  【魚図鑑参照】
2006/10/19 (木) 23:13:40 にゃんきち
◆画像拡大
本日、2006年10月19日、茨城県阿字ヶ浦の堤防にて弓角(白)で釣り上げました。
全長38cm。水深5mほど、底質は砂地です。

背側の色が薄いグリーンの個体を投稿してみました。
私はいつも、30号の投げ竿で遊ばせずに強引に勝負して抜き上げ、
10秒から20秒ほどで撮影するので、半数近くがこの色です。
衰弱したり死亡したりすると黒っぽくなるのでしょうか?
図鑑はほとんどが黒っぽい個体のようなので。

[28843] 阿字ヶ浦>サバ科>ヒラソウダ>OKです 
2006/10/20 (金) 06:39:23 小西英人HomePage
▼ にゃんきちさん

 ヒラソウダの生きている写真、ありがとうございます。

 ヒラソウダなどの表層遊泳魚の体色は、逆影(ぎゃくえい)と呼ばれる隠蔽色になります。

■逆影【WEB魚図鑑】用語集より
http://fishing-forum.org/zukan/sanhtml/Y000156.htm

 背側が青黒くて、腹側が銀白色というのが、基本です。

 ヒラソウダも、やはり、背中が青黒いのが、ふつうだとは思います。もちろん死んで黒くなったものは違いますけど…。

 にゃんきちさんのヒラソウダの体色は、たぶん、強引にやりとりされているということなので、一種の興奮色だと思います。それと、釣り場が浅いのかもしれませんね。深いところだと、ほんとうに青黒くなりますが、浅いところに入ってくると色が薄くなることはあります。

 どちらにせよ、動物の色素で「青」や「緑」というのはありません。いや「青」はありますが、近年に発見されたほど珍しい色です。光の薄膜干渉により、青や緑色になります。銀色は、すべての色を反射して銀になります。この薄膜干渉は、ちょっと薄膜の構造を変えるだけで、色が、ころころ変わります。ルリスズメダイは、真っ青ですが、この薄膜干渉による色です。釣り上げたとたんい真っ黒になるのは、そのためです。

 青とか緑とか黒とか、ちょっとしたことで、変わっていくのです。

 こういうところも関係しているかもしれませんね。

 青い色については、東邦大学理学部 生物分子科学科の大島範子博士のHPに詳しい解説があります。

■青い魚はなぜ青い?【魚の体色変化の不思議を探る−バーチャルラボラトリ】より
http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/fish/index.html

 面白いですよ。                     英人

[28847] Re:阿字ヶ浦>サバ科>ヒラソウダ>OKです 
2006/10/20 (金) 20:57:45 にゃんきち
▼ 小西英人さん
お返事、ありがとうございます。
魚の色についてのお話、大変興味深く読ませていただきました。
薄膜干渉による体色の変化について、頭にしっかり刻み付けられました。
私は以前、淡水性熱帯魚の販売に携わったことがあって、
赤色の発色を促す方法とか、青色の発色のためにホルモン剤が使用されることがあったりとか、
そういった商用的な知識に触れる機会はあったのですが、
こういった学術的な側面から見ることはしてこなかったので、
大変参考になりました。

>  それと、釣り場が浅いのかもしれませんね。深いところだと、ほんとうに青黒くなりますが、浅いところに入ってくると色が薄くなることはあります。

おっしゃる通りかもしれません。
常磐の海ですので遠浅の海が広がっています。
ジェット天秤30号で遠投しても、カーブフォールで着底まで25秒ほどの深さしかありません。
それに年々砂の流入により水深が浅くなっているように感じています。
思い返すと、4〜5年前には背中が青黒い個体がほとんどだったように記憶しています。

いろいろ参考になるお話、ありがとうございました。
ルアーで釣れる、虹色素胞のある表層を突っ走る魚と、
黒色素胞のある低層にへばりついてる魚が好きなにゃんきちでした。

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