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新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

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[30984] 遊魚亭より 
2007/2/3 (土) 00:11:29 MKTHomePage
遊魚亭にて「遊遊さかな大図鑑」を公式発表していたんですね!
どのような内容になるのか、今後の詳細発表を楽しみにしております。


[30990] Re:遊魚亭より 
2007/2/3 (土) 07:41:43 小西英人HomePage
▼ MKTさん

> 遊魚亭にて「遊遊さかな大図鑑」を公式発表していたんですね!
> どのような内容になるのか、今後の詳細発表を楽しみにしております。


 公式というか、ひそひそ話というか…。

 見つかっちゃったね。

▼ みなさん

 去年の夏から、ぼく、家にこもりっきりで魚類図鑑を作っております。

 今年の5月の終わりには刊行できると思います。

 【WEB魚図鑑】を立ち上げて、みなさんから、写真を集めてインターネットに図鑑を作りながら「紙の図鑑」も、きっちりと、みなさんと作るのが夢でした。

 その夢が、いま、毎日毎日数ページずつ、現実化しています。

 「おこもり」はしんどいけど、また、楽しくもあるんですよね。

 【WEB魚図鑑】の、かなりのみなさんの写真をお借りして、仕事を進めています。とりあえず、ぼくのほうから、誰のを使わせていただいたとは書きませんね。書きませんけど、大勢の方々の写真をお借りし、力をお借りしながら、いま、よたよたと歩んでおります。

 ありがとうございます!

 また、いい写真があって、お借りしたいのに、メアドが変わっていたりして連絡が取れず、泣く泣く断念したことも多かったです。

 【WEB魚図鑑】に出入りし、【さかなBBS】に出入りしている方々は、用事がなくてもいいですから、日頃から、ぼくにメールしたり、メアドが変わったら、メールをいただいたら嬉しいです。

 せっかくの写真が埋もれるのはもったいないです。

 書名は『遊遊さかな大図鑑』です。監修は厳しい厳しい京都大学の中坊徹次博士にお願いしています。「英さんはなあ、俺の弟子じゃない…」と怒られそうですが、ぼく、中坊さんに「勝手に押しかけ弟子」です。

 「アホ!」「駄作!」「わからん!」

 大きな大きな朱書きされた朱が帰ってきます。ときに、電話で、ぽんぽん怒られます。

 しかし、ぼく、これほど勉強になっていることもないし、中坊博士が、ぼくの編集し、書いたものを、真剣に何度も何度も読んでくれて、真剣に議論していただいて、ほんとうに嬉しいです。

 著者は、おこがましくも、ぼく一人です。

 図鑑の単著って、怖いのです。ほんとうに怖いのです。怖いのです。いまでも震えます。それで、中坊さんの怒り声も大きくなるのです。

 400ページになると思います。

 去年の夏は、太平洋にゴムボートで漕ぎ出したような茫漠感がありました。

 どないしよ…。

 いまは、小さな小さなお弁当箱に、作りすぎてしまった、美味しくて美しいおかずを、どないして詰めようかと、ちまちまちまちま苦労しております。

 いつでも、本を作るとこうなります。

 そのうちに、終わるのが嫌で嫌で、寂しくて寂しくて…という状態になったら終わりです。

 写真は、ぼくと【WEB魚図鑑】のみなさんです。

 【WEB魚図鑑】とは、またまったく違った、「紙の図鑑」に仕上がりつつあります。

 ちょっと、家におこもりしていて、スケジュールなどが、出版社と打ち合わせできていないのですが(まあ、ぼくが、あまり楽しまずにちゃっちゃと作ればいいのですが)来週に横浜で開かれる国際フィッシングショー2007で、簡単な紹介を始めるとは思います。

http://www.fishing-show.com/index.html

 まだなのかな?

 出版社は、エンターブレインです。

 驚く人は驚くでしょうね。

 ぼく、釣り人の反応も見たくて、横浜に行きましょうかと出版社に言ったのですが、中坊さんに、そく「英さんは書け!ちょろちょろ動くな!」と厳命されてしまいました。

 ええん。横浜に行きたかったよう…。

 いまのところ、これくらいで堪忍してください。

 また、きちんとご報告します。

 そうそう。

 ぼく編集者時代に、絶対にDTPをやりませんでした。『新さかな大図鑑』も印刷所が泣いていたけど、写植でやったのです。

 それがね、去年の夏に、インデザインを一夜漬けで勉強しちゃったのです。

 パソコン音痴、アナログおじさんの、ぼくが、最先端DTPでやっています。

 驚きです。

 0.1ミリ罫をずれないようにマウスで引いて、なんで、こんなことを俺はしているんだろうとも思いますが、家にこもって、ほぼ原寸大で液晶に表示させながら、魚類図鑑のレイアウトがどんどんできて、そのまま印刷所に出稿できるなんて、ほんと数年前までは信じられないことです。

 おかげでぼくは、写真を撮り、選んで、スキャンし、レイアウトして、書くという、「ひとり魚類図鑑」の世界に沈潜することができるのです。

 しかし、眼は、ぼろぼろになるなあ…。         英人

[31000] 遊遊さかな大図鑑 
2007/2/3 (土) 22:00:20 MKTHomePage
▼ 小西英人さん


すみません。
公ではないんだろうと思いながらも、遊魚亭に書いてあるしと思い、
多くの人が目に付くここに、ワザとらしく書いてしまいました。
出しゃばって、すみません!


事前に「遊遊さかな大図鑑」の発表の時期を小西さんにお聞きしていましたので、
なんとなく昨日、ネットで検索をかけて、どこかの場所で、なんらかの情報が
ないかなとyahoo検索をかけたとき、みごとにワードがヒットしたんですよね。

「おー!どこの、どういう情報かなぁ〜・・・」

とクリックすると・・・
なんと、遊魚亭で小西さん本人の書き込みじゃありませんか!
なんだか、ニヤリ。としてしまいました。


図鑑はほんとに、ほんとに楽しみですが、体のほうも、ほんとに、ほんとに
お気をつけてください。目は大事です。


エンターブレインさん、浜村社長さんは週刊誌「ファミ通」で有名ですが、
自分はアスキー出版、ファミコン通信のときから良く知っています。
ほんと、驚いています。
学生のころは兄貴分の雑誌「ログイン」にも随分お世話になりました。


たぶん、出版の暁には2〜3冊買うかもしれません。知人・友人にも勧めまくり
ます。


そして、あらためて、
祝!「遊遊さかな大図鑑」発表!!



[31275] 図鑑>国際フィッシングショー 
2007/2/14 (水) 16:11:18 小西英人HomePage
◆画像拡大
▲国際フィッシングショー、エンターブレイン社のブース

▼ みなさん

 横浜で先週開かれた国際フィッシングショーで、『遊遊さかな大図鑑』(仮題)が株式会社エンターブレインさんから発表されました。

 ぼくが去年の夏から、一所懸命造っている魚類図鑑です。

 【WEB魚図鑑】のみなさんの写真も、多数使わせていただいています。

 この【WEB魚図鑑】をはじめた頃…。

 みんなで、せっせと生きているときの魚の写真を集めて、記録して、集積して、そのうちに紙の魚類図鑑を創るからね…。

 そう、呼びかけていました。

 そのときの夢が、いま形になりつつあり、こんなに嬉しいことはありません。

 写真を使わせてくださいとお願いしたみなさんも、みなさん、喜んでいただけて、ぼくは幸せ者だなあと思っております。

 横浜にも行って、いろいろ、釣り人のみなさんの活気や気持ちを肌で感じたかったのですが、まだまだ編集にかかっていますので、動けませんでした。

 残念でした。

 エンターブレインさんによると、みなさん『新さかな大図鑑』を、よく覚えていてくれて、楽しみにしていただいているようです。

 見に行かれた方で、なにか感じたことがあれば、書いていただくと嬉しいです。

                         小西英人

[31276] 図鑑>国際フィッシングショー 
2007/2/14 (水) 16:15:02 小西英人HomePage
◆画像拡大
▲国際フィッシングショー、エンターブレイン社のブース

 マダイのページと、シロギス、アオギスのページの色校正の展示です。

 凸版印刷も、がんばってくれていて、きれいな製版で喜んでいます。

                           小西英人

[31277] Re:図鑑>国際フィッシングショー 
2007/2/14 (水) 21:08:55 たっちー
▼ 小西英人さん

国際フィッシングショーには土曜日にいきました。
その中のブースのひとつに、『遊遊さかな大図鑑』を見つけて思わず飛び込んでしまいました。
私がまだ小学生であった18年ほど前、小西英人さんの父上である和人さんが編集された「さかな大図鑑」を父親におねだりして手に入れたことを思い出しました。
思えば、今の釣り&魚好きは「さかな大図鑑」をぼろぼろになるまで読みつくした結果ではないかと懐かしく感じますね。

会場では販売の連絡をいただけるとのことだったので名前と住所を記入させていただきました。
新しい「遊遊さかな大図鑑」をぜひ手に入れてより豊富な知識を手に入れたいですね〜
楽しみに発売の日をお待ちしております。

[31278] Re2:図鑑>国際フィッシングショー 
2007/2/14 (水) 22:09:59 小西英人HomePage
▼ たっちーさん

> 思えば、今の釣り&魚好きは「さかな大図鑑」をぼろぼろになるまで読みつくした結果ではないかと懐かしく感じますね。
>


 ありがとうございます!

 『さかな大図鑑』は、1985年、ぼくが29歳の時に初めて手がけた図鑑で、ほんとうに大変でした。

 当時、京都大学瀬戸臨海実験所にいた荒賀忠一先生に、1から教えてもらい、それでも分からないから、魚の組み立てなど、ほとんど荒賀さんに手取り、足取り、教えてもらいました。

 荒賀さんは、『魚類図鑑−南日本の沿岸魚』を、1975年にだしてはります。

 これは魚類学会に革命的な衝撃をあたえたのです。

『魚類図鑑−南日本の沿岸魚』
悪餓鬼三人組が魚類界を変えた!【遊魚亭】より
http://hideto.fishing-forum.org/001bookzukan/post_41.html

 これが、後の『日本産魚類大図鑑』(1984年)という、図鑑の中の図鑑につながっていきます。

 荒賀さんは、この1984年の大著を終えて、その無理がもとになり胃を手術しばかりのときでした。

 いまなら、どれほどの巨人かわかるのですが、そのころは、よく分かっていませんでした。

 東京大学の望月博士と、大分マリーンパレスにいた高松博士を紹介していただいて、研究者とのおつきあいが始まったのです。

 学名の原稿は大変だから、英人君が書いといてくれるか…。

 はいと、返事して、書いた物の、ターヘルアナトミア、解体新書を訳した杉田玄白の気持ちが分かりました。わけのわからないラテン語の綴りを、ただただ写していくのです。

 いまは、ぼくのパソコンに日本産すべての学名をデータベース化していれてありますが、そのころは、こういうことから、一歩ずつやるほかなかったのです。

 荒賀さんは、大の釣り好きですから、釣魚の洗い出しから、それを釣り種別に分けるのも、すべてお願いしました。ほんとうに、おんぶにだっこだったのです。

 釣り名人たちの魚知識が、いかに貧弱か、このとき痛感しました。

 釣り人が「かんなぎ」と呼んでいたのが、日本海でよく釣れる、マハタの老成魚だと、このときに分かりました。投げ釣り師が「尾長」とよんでいたネズッポがヨメゴチだとか、とにかく、荒賀さんとふたりで、ひとつずつ、突き止めていくようなこともしました。

 この図鑑が、ぼくの原点になっています。

 そうそう。

 中坊さんと知り会ったのも、この『さかな大図鑑』が縁でした。

 やっと出版して、ほっとしていたら、京都大学農学部の封筒で分厚い書類が届いたのです。

 あけてみると、そのころ京都大学にいた研究者のメモが、どっさり入っていたのです。

 『さかな大図鑑』の間違いを指摘するメモを、そのころ、京都大学農学部の助手だった中坊さんがまとめて送ってくださったのです。ぼく30歳、中坊さん35歳です。

 慌てて、荒賀さんに電話すると、「なにい、中坊が間違いをゆうてきた…」と、ご機嫌斜めだったのですが、とにかく送りますからと、コピーして転送しました。そうしたら、荒賀さんから上機嫌で電話がかかってきて、「はっはっはっ。中坊の言う通りや、悪いけど直してくれるか」ということです。

 ぼくは、お礼の電話を京都大学農学部にかけて中坊さんと初めて話をしました。「ええ図鑑やから、きちんとしとかなな…」と言われて、感激でした。それから、ヘダイの標本を集めて欲しいと依頼されて、いろいろ一緒に行動するようになったのです。

 中坊さんの先生が、荒賀さんと同級生という関係です。

 『さかな大図鑑』と荒賀忠一先生。

 これが、ぼくの原点でして、これが、ぼくの人生を決めてくれたんだと思います。というより、荒賀さんに手ほどきを受けたのですから、もっともっと高みを目指さなければいけないと、ぼくは励みにしています。

 荒賀先生は、いま和歌山県の白浜で、悠々自適の釣り人生を送っておられて、ぼくの図鑑のできあがりを楽しみにしてくれています。

 『さかな大図鑑』は、10万部を超える大ベストセラーになってくれました。

 釣り人のみなさんが受け入れてくれて、ほんとうに嬉しかったのです。

                            英人

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