日が沈み、そろそろ帰宅しようかと思った時に30cm弱のキレイなボラが釣れたのでガッカリしながらリリースしようと思っていましたが、ふと考えてから血抜きとワタを出して帰りました。 東京湾のボラを食べる人はいないということですが、何とかして食える方法はないか考えてみるのも面白そうだ、と思い実験的に調理してみようと思いました。 帰宅してから三枚におろしましたが案の定、台所は生臭い匂いで充満し、一口食べてみましたがこれはまず無理。鼻をつく嫌な匂いが前面に出てしまって、うーん、と唸ってしまいました。分かってはいましたが一応・・・。
そこでショウガを大量にすりおろし、酒、醤油、砂糖のソースに30分ほど漬け込むと嫌な匂いは軽減され、ダメ押しで溶き卵を絡め、パン粉で包んだ身を油に投入しました。
ほどなくしてカラリと揚がったフライに中濃ソースを掛けて食べてみましたが身はホクホクでした。多少の臭みはあるものの決して不味くはありませんでした。事前に漬け込んだことと濃い味のソースを掛けたことで大分ごまかすことが出来たのであまり意味のない事かもしれませんが吐きそうになるとか、そういうことはないです。
今年のお正月に50cm大のボラを千葉の片貝港で4匹釣り、そっちは刺身で美味しく頂くことが出来ましたが東京湾のは全くの別物ですね。
しかし、工夫をすれば何とかなります。単純に東南アジアの市場の屋台で食べるフライだと思えば、まあ、いいか、ぐらいの感覚で食べられると思います。ただオススメはしません。一緒に食べたツレも「少し匂いはあるけど嫌ではない」と言っていました。 |