映画>社長太平記

『社長太平記』(笠原良三監督/1959)。 森繁久彌のサラリーマン喜劇もの。どういうものか、日本映画専門チャンネルはこのシリーズを通年やっている。たしか、去年もやっていたと思う。 これはシリーズ第一作で、社長・森繁久彌、専務・小林桂

映画>続社長太平記

『続社長太平記』(青柳信雄監督/1959)。 森重久弥の社長もの。このシリーズは日本映画専門チャンネルで、年間通して上映されているので、タイトルだけはいつも見ているのだけど、初めて通して観てみた。 森重社長、「ぱーっといきましょう」

映画>吾輩は猫である

『吾輩は猫である』(市川崑監督/1975 )。 仕事がラストスパートに入っている状況であるのに、風邪がぶり返してしまい、気息エンエンの姿でソファに横たわっていた。ただ横たわっているだけでは、ほんとに風邪に埋没してしまいそうだったので

映画>ウディ・アレンのバナナ

『ウディ・アレンのバナナ』(ウディ・アレン監督/1971)。 ウディ・アレンの監督第二作。監督・脚本・主演は本人。ぼくは『アニー・ホール』で、この人にはまいってしまったのだけど、彼にまいってしまった人は世界にたくさんいて、アカデミー

映画>人生劇場 飛車角

『人生劇場 飛車角』(沢島忠監督/1963)。 昨夜観たものと、ほぼ同じ筋立てだけど、こちらの青成瓢吉は、気のいい若旦那であって、主人公は鶴田浩二演じる飛車角。準主役の吉良常は月形龍之介で、加藤泰版の田宮二郎より、ずっと年をくって、

映画>人生劇場

『人生劇場』(加藤泰監督/1972)。 や~ると思え~ば、どこま~で~やるさ~の人生劇場である。もっともこの作品はこれまで14回映画化されていて、今回観たのは、その中で二番目に新しいと思われる72年の加藤作品。正式な?タイトルは『人

映画>寝ずの番

『寝ずの番』(マキノ雅彦監督/2006)。 1か月ぶりに映画を観た。この間、世間が暗くなると(最近は夜が長いことでもあるし)、映画を観ようかなと何度も思ったのだけど、まだまだ、やっぱり心底映画が好きというわけではないらしくて、おっく

映画>どついたるねん

『どついたるねん』(阪本順治監督/1989)。 浪速のロッキー、赤井英和が後に日本ミドル級王者となる大和田正春との試合で脳挫傷を負い、病院に担ぎ込まれた時のことは、よく覚えている。 デビュー以来12連続KO勝ちを重ねて、大阪では圧倒

映画>沈黙の艦隊2

『沈黙の艦隊2』(高橋良輔監督/1995)。 このシリーズの「映画」は劇場版があったのかどうかサダカではない。どうもなかったような気がする。 DVDは『沈黙の艦隊』『沈黙の艦隊2』の二本が出ており、前者はVOYAGE1、今日観たやつ

映画>マッシュ

『マッシュ』(ロバート・アルトマン監督/1970)。 朝鮮戦争の前線における、めちゃくちゃにぶっ壊れた軍医たちのお話。このウッドストックの翌年に公開された映画は、全編通して、狂乱怒濤のコメディなんだけど、終わってみれば反戦・反体制映

映画>頭上の敵機

『頭上の敵機』(ヘンリー・キング監督/1949)。 1949年公開のアメリカ映画。イギリスのアーチベリー飛行場から、ドイツ本土への白昼爆撃を敢行したB-17飛行隊の物語でグレゴリー・ペック主演とくれば、大体、どんな映画だか見当がつき

映画>沈黙の艦隊

『沈黙の艦隊』(高橋良輔監督/1995)。 かわぐちかいじが描いたコミックが原作。これ、読んでいないのだけど、全32巻を1本のアニメ作品にして、なおこれだけ密度を保つというのは、原作が相当、骨の太いものなんだろうということをうかがわ

映画>スパルタカス

『スパルタカス』(スタンリー・キューブリック監督/1960)。 紀元前73年のローマ帝国で起こったスパルタクスの反乱を描いた、実に3時間17分という大作。画面が走り始めてすぐに、「OVERTURE」とでっかい文字と主演のカーク・ダグ

映画>独立愚連隊西へ

『独立愚連隊西へ』(岡本喜八監督/1960)。 前からずっと観たかった作品。最近、DVDがレンタルされるようになった。前作の『独立愚連隊』はビデオで観ていて、佐藤充にしびれたものだけど、今回は佐藤の上官として加山雄三小隊長が登場し、

映画>破れ太鼓(2)

阪妻親父への同情の理由が、なんとなくわかった気がするので別に書いてみる。 この映画が封切られた時の阪妻の年齢は、ぼくの一つ上でしかないことに気づいた。そして、ぼくの親父が死んだ年は、その一つ上でしかない。時代を経て、この三人がまった

映画>破れ太鼓

『破れ太鼓』(木下恵介監督/1949)。 動く阪妻というものを初めて見た。ずっとこの人の『王将』や『無法松の一生』を観たかったのだけど、DVDは4万円以上もする全集しかなくて、一作ものは以前、企画はされたものの発売延期になっていた。

映画>ライトスタッフ

『ライトスタッフ』(フィリップ・カウフマン監督/1983)。 仕事がつまってくると映画どころではなくなってくるわけで、一山越してどうにか自分を取り戻した時に、心身のリハビリを兼ねて何を最初に観るかというのは、けっこうむずかしい。とり

映画>幕末太陽傳

『幕末太陽傳』(川島雄三監督/1957)。 ぼくの、とっておきの映画。何度も観たいのだけど、そんなに何度も観るのがもったいないというような作品。それでも4度くらい観た。観るたびに、川島雄三監督のリズム感の良さとか、カメラワークの巧み

映画>日本沈没

『日本沈没』(森谷司郎監督/1973)。 最新作の評判があんまりひどいので、とりあえず昔のやつを観てみた。色ものかなあという思いこみはないわけではなかったのだけど、これはなかなか面白いではないですか。特撮がちゃちいのは仕方ないとして

映画>いつかA列車に乗って

『いつかA列車に乗って』(荒木とよひさ監督/2003)。 こないだの新宿でひろすけさんにいただいたDVDを、さっそく観てみた。ひろすけさん、ありがとう。 A Train という名のジャズクラブの開店から閉店までの数時間に、店内で起こ

映画>ダ・ヴィンチ・コード

『ダ・ヴィンチ・コード』(ロン・ハワード監督/2006)。 いつも古い映画を観ることが多いので、こういう最新の大作を観る時は、音や映像はどうなんだろうなという期待がある。また、劇場で観る習慣がないので、人よりワンテンポ(というのは、

映画>続拝啓天皇陛下様

『続拝啓天皇陛下様』(野村芳太郎監督/1964)。 『拝啓天皇陛下様』の翌年に製作された続編で、こちらは戦後の話も多くなる。人が地獄と呼ぶ軍隊も、主人公山口善助(渥美清)にとっては極楽。そのくらい、この人は幼少時からエライ目にあって

映画>史上最大の作戦

『史上最大の作戦』(監督:ケン・アナキン、アンドリュー・マルトン、ベルンハルト・ヴィッキ /1962) 中学生から高校生の頃に二度ほどテレビで観て、あの教会の屋根に引っかかって仲間が虐殺されるのを見る空挺隊員の、神のような高みの視点

映画>深く静かに潜航せよ

『深く静かに潜航せよ』(ロバート・ワイズ監督/1958)。 この映画は、小学生の頃にテレビで観た。内容は完全に忘れていたけど、たぶんこれが初めて観た「大人向け」の洋画だったんじゃないか。 太平洋戦争の中頃、米潜水艦の墓場(ということ