2004年10月17日

トヤマさんに会うこと

TOYAMA自転車を買ってからというもの、「そこらをあてどなくうろうろする」というのが、日課のようなものになりつつある。

今日は、オクサンがお世話係を務める生け花講座の発表があるという、なんとかセンターの文化祭のようなものが、宮崎市青葉町のなんとかセンターであるというので、無視するのも今後の関係にヒビが入ると思い、あてどなく訪ねてみた。

よくわからないのだが、ホールのようなところに大勢の中年以上の人々が集まっており、そこにカラオケ装置が備えられ、とある高年というほどのこともないけれど中年というには無理がある年頃のおじちゃんが、モニターを見ながら初めて聴く歌を歌っていた。

モニターを見るのはいいのだが、あれはセッティングがよくないのですな。大勢の聴衆に背中を4分の3ほど向けた態勢なのであった。要するに正面に対して、裏側が向けられるべきモニターが、やや斜めにはなりつつも、ほとんど正面を向いているので、おじちゃんは皆さまに背を向けて歌わなくてはならない。ただでさえ間がもたないのに、もう、まったく間がもたないので、そそくさと立ち去り、自転車にまたがって「そこらをうろうろモード」へともどる。

そこらをうろうろしていると、向こうに「珈琲豆専門店」の看板がみえた。ブルックスのモカとブラジルにも飽きたことであるし(大体、ドリップで泡もたたないようなのを送ってこないでほしい)、ここらでひとつフンパツして、高価な豆を求めてみるのも一興と、その看板に向かってコギ寄っていくと、「あらまー」という感じで目の前にトヤマさんが現れた。

トヤマさんは、いつも「あらまー」という感じのヒトなのだが、街角で唐突に遭遇したものだから、今日はひときわ激しく「あらまー」なのであった。

「なにしてるんですか」
と、ほとんど二人、同時にいう。

彼は、NBA選手のようなキャップをかぶり、やや上気した顔で、「ジョギング中なんです」という。こちらは、そこらをうろうろしているところです。と正直にいう。

彼とは、6~7年ほど前は、週に1度は喫茶店などで顔を合わせていたのだが、最近はとんとご無沙汰になってしまっていた。もともと、NHKのプロデユーサーをしている石吾克也さん(通称・イシゴさん。そのままだ)が、転勤で宮崎を去る時に、面白い人がいるからと「しがらき」の二階で引き合わせてくれたのだった。

ここでこうして出会うのも何の縁ということで、きわめて近いうちに飲みに行く約束をして別れた。

守秘事項でもないと思うので書くが、トヤマさんは県庁職員で水産関係が専門だ。宮崎県内の漁礁のありかについては非常に詳しく知っているので、そのうち船でも買ったらナビしてもらおうと思っている。

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