さらば、松茸

中学生の頃、仲間3人と「MPC●マツタケ・ペンクラブ」というものを結成して、それぞれが何事かを熱にうなされたようにして書き続けたことがあった。 ほとんど、とりいかずよしの「MK(マタンキ!)」のノリなのであるが、とにかくわがMPCは

薮入り

薮入りやなんにもいわず泣き笑い てえ句がございます。 昔は盆正月の16日頃になると、奉公に出ている人たちが親元へ帰ってくる。 これが商家へ丁稚奉公している年端もいかない子供が、 三年ぶりに帰ってくる、なんてことになりますと、親も方も

有限会社に、なるのか?

とある偉い方の紹介で、とある偉い方のオフィスを訪ねたのが、 今年の仕事始めになった。 時に1月4日、午前11時5分であった。 切れ者、敏腕とかねてから評判のその方には、面識もないのに何かと気にかけていただいていて、一度お礼をと思いな

さよなら、マック

さきほど、妻のマッキントッシュG4が荷馬車に揺られて売られてゆき、 わが家のマックライフが終わりました。 思えば1992年にⅡSiを買ったのが始まりでありました。 これはなかなかコンパクトで格好が良く、Ciほど尊敬はされていませんで

井上康生のこと

昨年の初夏、井上康生にインタビューする機会があった。 アテネ五輪直前ということで、当然、話はその方面になり、 「8月19日に、最高の状態で臨むこと。そして勝つこと」 と彼は言った。 実は事情が許せば、アテネへ行くつもりだった。 あの

りんごチップとカルバドス

たとえば冷たい雨の降っている夜などに、一人で街を歩いていて、 古い傷のように人を思い出すことがあります。 思い出になるほどのことでもなかった小さなバーを探して、 ようやくそこにたどりつき、カルバドスとりんごチップなどという たわけた

腹ぺこだ

暴飲暴食すくなし仁、というくらいですので、 年末年始の、ケーキ、いくら、シャンパン、カンパチ、ワイン、ブリ、数の子、生ハム、 普通のハム、黒豆、雑煮、もちたけのこしいたけにんじんれんこんだいこんなますに、 酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒酒と

菊谷卓也君のこと

あなたがもし鹿児島や、ぼくたちのふるさとである谷山に何のゆかりもなくて、菊谷卓也という名を知っているとしたら、もしかするとあなたは女性だろうか。そしてミッション系の学校に通い、もしかすると合唱部だったりしただろうか。 世間では菊谷卓

新年あけまして

夜はまだ終わろうとしない それなのにもう こと新しい梅の枝 ………(略というか忘却)…………… この訝しい事物を まじまじと私は見ている まるで漂着者のように などという詩がありまして、高校時代などは大晦日となると 思い出したりして