発作的ソウル旅(4)

宮崎県中央部の方言で、「てげ、ひんだれた」というと、「非常に疲れた」という意味になる。 「てげ」は大概であって、英語のVERYのように使い、「だれた」は疲れたということで、それに強意の接頭語としての「ひん」がつくという具合に、文法と

発作的ソウル旅(3)

二日目の朝、ホテルをキム・ヒョンチョル君が訪ねてきてくれた。キム君は卒業間近の大学院生で、前回の訪問の時に丸々5日間、通訳として同行してくれた人だ。誠実で、フランクで、いいやつなのだ。 今日は完全にオフなので一日つきあいますよ、とい

発作的ソウル旅(2)

春休みということでツアー客が多いらしく、飛行機は最後の1席でとれた。それも宮崎空港は満席で、鹿児島空港発だ。 なのに、いざ乗ってみるとけっこう空席がある。こういうのは不思議を通り越して不条理な気がするな。ハイシーズン料金で、しかもホ

発作的ソウル旅(1)

3月25日~27日はソウルにいた。一応、日記なので日付を戻して書いてみる。 大体、この年度末の忙しい時に旅行に行くなどというのはどうかしているのだが、定期媒体の送りと納品、来年度の生活にもろ直結するコンペへの参加、確定申告、長女の高

OOO-28EC(2)

というわけで、押しかけ女房にも似た成り行きの果てに、わが家にいすわったOOO-28ECについて。 現在のVGは、ボディがほど良く枯れてきて、もともと小さなギターで低音が足りないハイ上がりギターではあるのだけれど、その代わりに中高音の

OOO-28ECを買うこと

マーチンを買った。 マーティンではなくマーチンと表記するあたりに、ぼくの幼稚な得意ぶりと、幾分かの羞恥がわかっていただければと思う。 今頃になってようやく、なのである。ギターを始めた15の歳から、いつかは弾くものと思っていた。初めて

松下新平君のこと

夕方、新平君がみかんを持ってやってきた。 松下新平君は、「2003年度わが家を訪れた人々BEST10」のトップに輝く人であり、 一時は週に一度は会い、夢を語り合ってきた。 単に友人というだけでない深い間柄だったと思う。 ところが人の