長渕剛さんのこと

はずみだから、長淵さんのことを書くが、特に知り合いというわけではなく、先輩として憧れていたわけでもない。当時の印象としては、「ギターがうまいなあ」ということと「いろんな人がいるなあ」といったくらいのものだった。 高校入学直後から疾風

白男川さんのこと

中学時代、適当に詩を書いたり喧嘩をしたりしながら、まずまず、普通の田舎の中学生をしていたぼくは、そのまま田舎の高校生となった。 進んだのは鹿児島県立鹿児島南高校というところで、教育県である鹿児島にあって、牧場にもたとえられるのほほん

河内健二という記憶

16歳の頃。ぼくにポール・サイモンを教えてくれたそいつは、ニコンではなかったけれど、オリンパスのカメラを持っていて、コダクロームではなくてエクタクロームで撮った花の写真などを、ハンディなスライドビュアでもって見せてくれたりした。 上

ヘキサーを買うこと

B型であるせいか、時々、突発的逆上的行動に出ることがある。山下洋輔風にいえば「一気に勝負に出て自滅」というパターンなのだが、最近は、さすがにそのあたりの呼吸がわかってきて、自滅まではしない。これはこれで、情けないことではある。 昨日

TC-1とGR1

かさばる一眼レフを使っている人が、ちょっといいコンパクトカメラをほしがるのは、カメラおたくの常道なのだそうだ。 そしてそういう人が、特に28mmに限定すれば、常に迷う2機種というのがあって、リコーのGR1とミノルタのTC-1。なのだ

二人のカメラマンと

思うに、最近、芥川仁さんや黒木一明さんと仕事をするようになったことが影響しているのだろうと思う。 お二人とも、カメラマンというよりは強烈な自我(あえて自我という)をもつ写真家であって、こういう人を「ぼくの」作品である出版物に取り込む

銀塩コンパクトがほしい

正直いってデジカメが出てくるまでは、銀塩カメラという言葉すら知らなかった。 ネット歴15年、インターネット元年の95年にはHP開設にこぎつけた自分としては、表現の場は(あるいは生活の場といってもいいけれど)、とっくにネットなのであっ

ギターの「鳴り」について

OOO-28ECのおかげで、長年抱いていた「ギターにおける鳴り」についての認識がだいぶ変わってきたので、書いておく。 長岡鉄男が「スピーカーは能率である」と断言していて、それはまったくもっともなことであり、能率の高いスピーカーは音離

田村隆一が気になる

武満徹の番組を観ていたら、彼の作品を使ったドイツの舞台で、 それは90歳の女性が自らの過去を振り返るといったような ものなのだけれど、その独唱の詩を田村隆一が書いていた。 たまたま、昨日から「ぼくのピクニック」という彼のエッセイを