2005年4月24日

銀塩コンパクトがほしい

正直いってデジカメが出てくるまでは、銀塩カメラという言葉すら知らなかった。

ネット歴15年、インターネット元年の95年にはHP開設にこぎつけた自分としては、表現の場は(あるいは生活の場といってもいいけれど)、とっくにネットなのであって、必然的にカメラといえばデジカメなのであって、今さらフィルムを装填するようなカメラがほしくなるなんてことが起こるわけはないと思っていたわけである。

写真が趣味ということは全然なかったのだけれど、タウン誌記者として社会人をスタートしたので、20代の生活はたしかにカメラとともにあった。忘れもしないキヤノンAE-1と、非常用のオートボーイ。この2台で、月に1000カットほどは撮っていたので、数だけは、そこそここなしてきたのかもしれない。

といっても、インタビュー取材はもちろんプロのカメラマンがつくし、タウン誌ならではの店舗取材も、プロにまかせていた。ぼくが撮っていたのは、いわゆる街ネタやイベントものであって、技術というよりも、「面白いことが起こっている現場に自分がいること」がすべてというような、まあ、スナップに近いものだったと思う。

だもので、写真の技術はまったくない。30代になって、編集長だのハチのアタマだのといわれるようになると、デザイナーやカメラマンの仕事に、あまり口を出さずに、それでもしっかりと自分の考える作品に仕上げることが理想、などと思い始め、そうなると余計に、専門的な領域については、素人の方が良いと割り切って、あえてまったく勉強しなかった。

一応、キヤノンのEOS-1と、ちょっといいレンズを3本持っているのだけれど、こんなプロも使うような機材では、もはやぼくの撮る写真はない。まわり、プロだらけだものね。それに何しろ重たいのだ。

28ミリ単焦点でスナップを撮るのもいいなあ。

という思いを、ここ10年ほど漠然と抱いていた。それはおそらく、曽根陽一氏のトラベルミニの写真を見たからだろうと思う。街を歩きながら撮ったというそれは、なかなか凄い写真だったのだ。

でも、今になって、どうしてなんだろうなあ。ちょっと出来のいいコンパクトカメラがほしいのである。

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