2005年5月10日

ラインアンプを探して

適当なラインアンプを探して1年になる。いや、バッファアンプはなくてもいい。良質なセレクタとアッテネーターだけでもいいのだけれど、これがまったく見つからない。

うちには金田式(金田明彦氏設計)の、A級30Wの古いパワーアンプがあって、これがまあ、あきれるほど力強くいい音がするのだが、プリアンプがないものだから、CDプレーヤーから直結して、CDPのせこいボリュームで音量を調節している。

これでいいわけがない。かといって、このアンプに見合うプリアンプとなると30~40マンは覚悟しなければならない。音の好みとか相性というのは確実にあるので、つなげてみなくてはわからないものに、そんな出費はいくらなんでもできはしない。まして、2年ほど前から左耳がピュア・オーディオに耐えるほどの性能を失っているので(残念なことにもうスーパースワンの、宙空にコッペパンが浮かぶようなステレオイメージは味わえないかもしれない)、そうそう熱くもなれないわけだ。

加えて最近、とうとう、CDPのせこボリュームにガリまで出始めた。こうなると、いかにわが耳でも我慢できないわけで、「普通のボリュームで音量調節をしたい。チューナーをつなぎたいからセレクタもほしい」とオーディオとはいえないような次元の願いを抱きつつ、ラインアンプを探して1年だ。もったいない時間だと思う。

以前は、大阪のテクニカルサンヨーから、4万円ほどのキットが出ていた。パーツの質も悪くなかった。価格的にも、こういうのでいいのだけれど、販売中止になってしまった。現在は、オーディオ専科から同じくらいの価格帯のものが出ているが、なんとなく心ひかれない。

プリメインアンプからオーディオに入るとして、ちょっとした出来心で真空管なり石なりのパワーアンプを購入、あるいはキットを作るという人は多いと思うのだが、みんなセレクターとボリュームはどうしてるのだろうな。アンプキットにはついているものもあるけれど、キットではそんなにいいパーツを投入できるわけもない。アンプはボリュームで決まるという話(極論だけど)もあるくらいで、とても大切な部分なのだが。

良質のセレクターとアッテネーターだけで完成品で4万円。ちょっとしたアンプを組み込んで6万円。というくらいの製品を、どこか出してくれないかなと思う。こましなPHONOイコライザーつきで8万円というのもあってもいい。以前、コイズミ無線のお兄ちゃんも「ないんですよねえ。自分も探してるくらいで」などといっていた。ちょうどニッチになっているのか、それともそもそも市場が成立しないのか。

最終的には自分で作るしかないのかな。MJのバックナンバー、探してみよう。

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