2005年5月26日

パッシブプリ発注のこと

ラインアンプを探して1年になる。と書いたばかりだけど、ぼやけば道が開けるというのが得意のパターンでもあり、どうにか「これは」というものが見つかった。Yahoo!オークションでセレクターを自作・販売している人に頼んで、「セレクター+アッテネーター」を作ってもらえることになった。増幅部を持つラインアンプでも良かったのだが、これはほんとに高価なものしかないようだ。

大体、コレが何をするものかというと、つまりはボリュームである。アッテネーターというのがこれで、抵抗を切り替えることでアンプの音量調節を行う。そしてCDやチューナーといったソースを切り替えるセレクタ。たったこれだけのことなのだ。「普通の」アンプには最初からついているのでいらないのだが、パワーアンプだけを持っている人は、プリアンプなりこのテのモノなりが必要になる。

そもそも、「このテのモノ」の呼び名がたくさんありすぎるのが困る。こんな感じ。

・ラインセレクター
・パッシブプリアンプ
・ボリュームボックス
・アッテネーターボックス
・セレクター&(+)アッテネーター
・アッテネーター&(+)セレクター

普通に流通している呼び名だけでこれだけある。誰か呼び名を統一してほしい。

昔のプリアンプは、レコードをかけるためのPHONOアンプ(イコライザー)が必須であり、ほかにもトーンコントロールだのバランスだのサブソニックフィルターだのの機能がついているのが当たり前だったから、プリアンプは絶対に必要で、それなりに大きな顔もしていたのだが、CDだけでいい場合は(今、大半の人がそうなのだろうが)、CDプレーヤーからパワーアンプに直結しても大丈夫なので、プリアンプはほんとのハイエンドマニアのものになりつつある。少なくとも、「プリを通した方が音がいい」「いや、ボリューム直結の方が確かにいい」と、聞き分けられる耳と装置がない人には、まったく無用の長物となってしまった。しかも大変高価だ。

上に挙げた、普通でも6種類の呼び名のあるモノは、つまりプリアンプなのだ。プリアンプといわないのは電源がいらない=パッシブなものであるからで、つまりセレクターとボリュームだけあれば、それで十分という主義の人々が使う。オーディオの回路は素子も接点も少なければ少ないほどいい、というのは鉄則であり、そのデンでいけばパッシブなものほどいいことになるわけだが、なかなかそう簡単な話でもなく、プリにはそれなりに「良い」理由もある。ぼくはハイエンドマニアではないので、とりあえず質の良いボリュームがあればいいのだが、それがなかなか見つからなかったと。そういうわけである。説明に疲れた。

ぼくと同じようにネットを放浪してパッシブプリを探している人に、手頃な値段のものをいくつか紹介しておく。音は聴いていないのでわからない。そんなに悪いものではなかろうとは思うけれど。

オーディオ専科:APT-202(キット)
http://www.audiopro.co.jp/apt202.html
標準タイプ 31200円 マッチングトランス付 47000円

ソフトン:MODEL5
http://www.icl.co.jp/audio/Model5/m5-1.htm
金属皮膜抵抗仕様 37500円 カーボンソリッド抵抗仕様 39900円

エジソン:ボリューム付きセレクター
http://www.otono-edison.com/original/sonota/serecter.htm
25200 円

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コメント

プリアウトを持ってるプリメインの適当なのを使うというのは、いいアイデアですね。

実はぼくも夏用のアンプをどうしようかなあと思っているところです。贅沢だけど、何しろ純A級なので石のアンプでもヒーター並みに熱くなりますから。AURAの、ちょっと前のVA80SEというのがなかなかお洒落でいいかなあと。

DE168ESのバックロードホーン、楽しみですね。ぼくもFE168SSを入手はしているのですが、この先、VA化に進みそうなので、メインを10cmのネッシーミニ型にするか、16cmのネッシージュニア型にするか、ちょっと考え中です。

実は真空管アンプ作ったときにCDプレーヤーだけでは物足りなくなってテレビの
音声も入れたいFMチューナーも入れたいと欲が出てきて、そうなるとどうしても
セレクターが必要になるんです。ところがセレクターなるものは単なる切り替えス
イッチのくせに最低¥30000はする。仕方なく自作を考えたときに良い方法を
思いつきました。たまたまマランツのSA6000(?)なるプリメインアンプが
出まして、調べてみたらプリアウトとソースダイレクトスイッチが付いているでは
ありませんか(^^;
ソースダイレクトスイッチはトーンコントロール回路やラウドネスコントロール回
路を飛び越えてプリアウトに繋がります。
プリアウトを真空管アンプの入力に繋ぎソースダイレクトスイッチをオンにすれば
立派なセレクターとなります(^^;
欲を言えばプリアウトが二つあればもっと良い(^^;
本体の石のアンプの方は夏用のアンプとして使用すれば一石二鳥。何しろ真空管ア
ンプは夏場使う気になりませんから。
ラインセレクターをご注文の時はアウト端子を二つ付けてもらうと後々便利ではな
いでしょうか?

FE168ESのオリジナルバックロードホーンはこの秋に製作開始の予定です。
完成の暁には是非お立ち寄りください。

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