2005年5月28日

ジェリー・リードのCD

70年代末頃、吾妻ひでおとともにぼくのアイドルだったJerry Reed .ナッシュビル系のカントリーギタリストで、チェット・アトキンスの弟子筋にあたる。ハープのチャーリー・マッコイなんかも、たぶんお友達なんだろうと思われる。

ここ10年ほどアコギブームなので、相当マニアックなギタリストも再評価されていて、本国でも知られていないようなブリティッシュ・コンテンポラリーのギタリストたちのCDを、けっこうそこらのお兄ちゃんが持ってたりするようにもなった。

なのに、どうもジェリー・リードの知名度が今ひとつなのは、はっきりとした理由がある。この人、ギターはアメリカのアコギ系で、ドク・ワトソン、チェット・アトキンス、マール・トラビスとともにベスト5に(もうひとりは、クラレンス・ホワイトかな)入るような人なのだけれど、歌もうまいのだ。それも、けっこううまいので、録音した曲の大半は彼のボーカルが入っている。ギターを聴こうとすると、これがけっこう邪魔なのですね。ジェリー、ごめんね。

昔むかし、この人のギター・インストゥルメンタルだけ集めた『ジェリー・リードのカントリー・ピッキン』という、知る人ぞ知る超名盤があって、ぼくはこれを聴いてぶっとんだのだけれど、残念なことにCD化されなかったか、ごく短期間で廃盤になったかしてしまった。今あれば、たぶん、10代から60代くらいまでの、すべてのギターフリーク必聴のアルバムになるはずだ。

今も頭の中で鳴っている音がいくつもある。レイ・チャールスのピアノをギターに移したような『ザ・クロー』、リラックスして弾いていた『ブルースランド』、超早弾きの『避雷針』なんかは、最後まで口で演奏できるぞ。すべて、オベーションのエレ・ガットで弾いていて、独特の粘りと温かみのある音だった。

その『カントリー・ピッキン』の曲をすべて収めた『ギター・マン』というCDが発売されたのだが(ちなみにこのタイトル曲は、プレスリーも歌っている)、これも97年には廃盤となり、買いそびれてしまった。それでもどうしても聴きたいので、長いことアマゾンのフリマに予約注文を出したり、各種オークションをチェックしたり、じたばたしていたわけである。

で、今日になって。つい先ほど。ほんの今しがた。
とうとう見つけた。

CD UNIVERSE というアメリカのCD通販サイトだ。ここにもラインナップされていなかったのだが、どういうものか輸入盤として、フランス盤の GUITAR MAN が在庫していた。さっそく会員登録してクレジットカードでご注文。来月中旬頃には届きそうだ。

楽しみだなあ。

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コメント

amazonもカタカナで検索するのとローマ字の綴りで検索するのとでは同じミュージシャンでも出てくる結果が違いますから、手を変えて色々やってみるといきなり出たりします。

しかし注文してから4週間程経ってから「申し訳御座いませんが商品在庫無しでした」との通知ヲイタダ居たことがありました。(-_-)

実はこのCD、UK盤がアマゾンで売ってたことに先ほど気づいたのです(^_^;)。執念というよりも、ただぼくのウカツさだけが浮かび上がった午後でありました。

教訓としては『アマゾンにはけっこう輸入盤があるから、しつこくチェックすべし』かな。

凄い執念ですね。。

私も何枚か買いそびれた昔のものを捜してたりするんですけど、米国在中の友達にメールで依頼しても検索結果は同じようなもので、やれドイツのどこそこにあっただのって言われてもそこまで踏み込めるかい?で終わってしまいました。

何年も前からそんなことやってて行き着いた結論ですが、日本のメーカーが復刻するのを待つのが一番早いような気がします。(;^_^A
ジャンルにもよるのでしょうが、著作権云々度外視して音楽をソースとして持っているのは日本が一番だと思います。
埋もれている音源を例え有料でも良いから検索からダウンロードまで出来るようになるといいなぁ。

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