2005年6月29日

映画>スウィング・ガールズ(2)

午後、オクサンが観るというのでつきあった。実はこれで3度目のわが家上映だ。同じ映画を二度も三度も観るというのは、ぼくにはとても珍しい。

なんというのかな。どってことないといえばどってことないコメディなのだけれど、スウィングという縦軸がしっかりしてるせいか、どんなにおバカなギャグをやっても、さびしくならない。「さすがにそれはないでしょう」という点は、数えても仕方ないほどたくさんあるのだが、野暮というもの。スウィングしてれば、それでいいじゃないか。

ストーリーとギャグはめちゃくちゃだけど、季節感と音楽がしっかりしているから、嘘もきれいな嘘になる。弁当を持って線路を歩いていた時の空の色と、野球場の空の色が同じ(かな)。夏の高校野球予選大会がある7月の田んぼにはまれば、どんな状態になるか、けっこうリアルでもある。裏ノリに開眼したスーパー前での演奏が終わると、空から雪が舞ってくる。きれいなもんだ。

このへんのディテールに嘘がなくて、あるんだろうけど提示されるイメージが優しいから、すべて受け入れて彼女たちを見守りたくもなるのだろう。ぼくはこういう映画、好きだなあ。

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コメント

ふむふむ。面白そうですね。
キネマ館は、もともとファッションビルだったのが
閉鎖された跡に、NPOが開設・運営している映画館で、
わりとマニアックなものも上映してくれるところなんです。
ありがとうございました。

 大昔のにコメント入れます(^^;
 『スウィング・ガールズ』と同様の感動を得られる映画を今日見て来ました。
 タイトルは『リンダ リンダ リンダ』です。
 http://www.linda3.com/
 単館系で、サイトによると宮崎では「宮崎キネマ館」と有りますが公開日は記載されていませんでした(^^;
 タイトルからも判るようにブルーハーツのヒット曲なんですが、映画中、綺麗な声をした子がはっぴいえんどの「風来坊」を歌ったり、メインのバンドのギターの子の母親役はりりィだったりと驚きも有りました(^_^;)

ひさしぶり。Kazooさん。
谷啓、もう少し出番がほしかったけど、
あのくらいで抑えておくのが、味なのでしょうね。
エンディングロールの「love」で出てきた時が一番よかったかも。

 オイラは公開時劇場で観ましたが、谷啓さんのキャスティングに驚きと喜びを感じました。
 ……うわっ! ホンモノのジャズ・メンが出てるよ……

p.s.先日公開された『宇宙戦争』、トム・クルーズがダメパパぶりを好演。

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