2006年1月26日

映画>大工太平記

『大工太平記』(豊田四郎監督/1965)。日本映画専門チャンネルで豊田四郎監督の特集をやっていてテレビで録画しておいたもの。まったく知らない監督なのだが、キャストが森繁久彌,、ハナ肇、藤田まこと、中村玉緒とくれば、観てみようかなという気にもなる。

腕は途方もなくいいが頑固一徹の気性のために貧乏暮らしの棟梁(森繁)が主人公。なんというのかな、少ない予算でもおもろいもん作ろうやないけと、娯楽に徹した映画なのだけれど、今、むしろこういうこじんまりした娯楽作というのは作れないのだろうなと思った。この時代は、まだ余裕があるなあ。

何しろこういう映画というのは、100年待ってもレンタルDVDでは出てきそうにないので、もうテレビでやるとなると片端から録画しておかなくてはならない。洋画はどうかというと、そもそもDVDにならないようなものはテレビでも流さないようだ。

邦画だと、『赤西蠣太』とか『血槍富士』とか観たいものはたくさんあるのに、レンタルはおろかそもそもDVD化すらされていないものが多くて、こういうのがひょいとテレビでやったりするので目が離せないのだ。

追記:
ところでこの主人公にはモデルがいた。平田雅哉という数奇屋大工で、松岡正剛がその伝記「大工一代」を紹介している。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.fishing-forum.org/mt4/mt-tb.cgi/1029

コメントする