仕事が佳境

仕事がいよいよ、明日で区切り。その後もデザインの指示をしつつ、足りないビジュアルを補ったりキャプションを書いたりという仕事が残っているけれど、その段階になるともう最終形がほかのスタッフにも見えてくるので、気分的には楽だ。それ以前は、

どんな映画が好きなのかと

考えてみた。映画を観たいのだが、時間がない。仕事の状態を考えれば当たり前だ。 で、まず、「会いたい人物」というのがいることに気づいた。いい映画、よくない映画という以前に、この人に(映画の中で)会いたいと思う人がいる。エーリッヒ・フォ

映画>お熱いのがお好き

『お熱いのがお好き』(ビリー・ワイルダー監督/1959)。先日の『第17捕虜収容所』でワイルダーが好きになった。『サンセット大通り』で、決定的に好きになった。 そのワイルダーのコメディ。古きよき、若きアメリカの空気が、この映画の背景

映画>2001年宇宙の旅

『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督/1968)。ご存知、アーサー・C・クラーク原作。 この映画は、画面から何か特別な波動を発しているにちがいない。眠くなるのだ。眠くなる場所も決まっていて、例の探査機内で発狂したコ

『十誡』の謎

映画『十誡』の最大の謎は、淀川長治氏の解説が内容と全然ちがうことだった。 「はい。この映画ですね。デミルの十誡、デミルの十誡、です。デミルはこの映画、2回作ってますね。私のいうデミルの十誡は、サイレントの方です。」 と、合っていたの

映画>十誡

『十誡』(セシル・B・デミル監督/1923)。「デミルさん、私の準備はいいわよ」(サンセット大通り)の、あのセシル・B・デミル監督である。『十誡』なのである。 デミルはこの映画を二度作っていて、1957年のカラー版を日本では『十戒』

丸山ギターについて

丸山太郎。1995年、早大卒業と同時に石井栄に師事、ギター製作を始める。その後、2年間のスペイン留学中に、ホセ・ルイス・ロマニノスに師事。機械をまったく使わない工程のすべてを、自分一人で受け持つ完全な手作りによる製作を山梨県の工房で

大萩康司コンサート

15日午後6時30分。かごしま県民交流センター。 コンサートは、バッハのリュート組曲ホ短調(BVW1006/a)で始まる。6つの小品による組曲なのだけれど、2曲目が終わった頃にすでに意識がどこかへ飛んでしまっていた。「寝てる」ともい

3日ほど家をあけます…

今日、鹿児島市で大萩康司のコンサートがあり、たまたまプロデューサーが友達だったので電話してみたら、「席あるよ。おいでよ」とのこと。これから鹿児島へ向かい、そのまま泊。明日は鹿児島から福岡へ入って夕方、大萩さんインタビュー。そのまま福

映画>真夜中の弥次さん喜多さん

『真夜中の弥次さん喜多さん』(宮藤官九郎監督/2005)。であります。 「紙みたいにぺらぺらの江戸」を抜け出して、「リヤルを求めて」お伊勢様へてめえ探しの旅に出かけた弥次さん(長瀬智也)喜多さん(中村七之助)。その二人は「ホモ」であ

映画>未知との遭遇

『未知との遭遇』(スティーブン・スピルバーグ監督/1977)。恥ずかしながら初めて観ました。すでに世間では語りつくされた映画だろうし、ぼく以外のほぼ全員が観ているのだろうから、特にコメントはなし。 いわずもがなのいい映画。スピルバー

ハイビジョン五輪

オリンピックはハイビジョンでっせ。と、アテネの頃かそのもっと前からNHKは連呼していたけど、ようやくうちもその環境になった。しかも、プロジェクターだ。 これはまったく未体験ゾーンというか、もうニューメディアといっていい驚きの世界で、

大萩康司>鐘の鳴るキューバの風景

ギタリスト大萩康司の最新DVD。キューバでの録音で選曲もキューバの作曲家のものが中心になっている(らしい)。知らない曲ばかりでよくわからない。 来週、この人のインタビューが入っているので、半ばは勉強のためでもあったのだけど、見入って

構造的世界としてのノア

ノアにあって新日にないものを考えてみた。先に書いたエース、それから社長レスラーの存在、時宜に応じて放たれる物語性、ここへきてタイトル=最強の図式すら手放して、力皇なぞをチャンピオンにして平然としているのもすごいと思う。やっぱりあいつ

いけ、杉浦。

ひさしぶりにプロレスの話。 新日本が液状化現象よりも深刻な地盤沈下を起こし、あれを観るくらいなら大相撲の巡業を観た方がずっと幸せになれるというくらい、ひどい状態になっていることから、「プロレスの終焉」をいわれているけれど、ノアをみて

映画>危し!伊達六十二万石

『危し!伊達六十二万石』(山田達雄監督/1957)。あやしさ100%のタイトルだけど、どうしてどうして、なかなかの傑作。伊達藩のお家騒動もの。嵐寛寿郎の超悪役ぶりに、客(ぼくだ)は激しい「こいつどうしてくれようモード」に突入。幕府大

映画>姿三四郎

『姿三四郎』(黒澤明監督/1943)。公開前に検閲によって1800フィートも削除されてしまい、戦後も修復がかなわなかったため、永遠の不完全版となってしまった。黒澤監督23歳のデビュー作。 娯楽作品を本気で作るのも大変な時代だったろう

落語>鰍沢-金原亭馬生

TBSチャンネルの落語特選会から。圓朝作・鰍沢。 馬生の映像というのは初めて見た。ご存知志ん生の長男。志ん生の放埓も弟志ん朝の華もないけれど、渋みや粋で聴かせる芸。以前、「笠碁」を聴いてうなった。 この人は54歳で早死にをしてしまっ

映画>観なかった理由

こうやって毎晩のように映画を観ていると、まるで映画好きのようだけど、まだそんなに好きじゃないんだろうと思う。その証拠に映画館に行かない。だから友達と映画の話もできない。なぜ映画館に行かないのかというと、単にそういう習慣がないというこ

映画>ローレライ

『ローレライ』(樋口真嗣監督/2005)。また潜水艦ものだ。『眼下の敵』、『U-571』とはだいぶ毛色がちがって、これは戦場を舞台にしたSFスペクタクル。というか、アニメと呼んだ方が早いのか。 構想は壮大、役者もいいし、カメラもいい

映画>博士の異常な愛情

『博士の異常な愛情』(スタンリー・キューブリック監督/1964)。 えー、つまり。とある米空軍基地の将軍が、おそらくは核への恐怖からアタマがおかしくなり、34機のB52に平均40メガトンの核爆弾を搭載してソ連への攻撃命令を出すわけで

映画>大砂塵

『大砂塵』(ニコラス・レイ監督/1954)。中学三年の頃、友達から西部劇の主題歌を集めたLPレコードをもらって、けっこう気に入って聴いていた。今でもクローゼットのどこかにあると思うけれど、レコードプレーヤーがない。 そのレコードに「

映画>たそがれ清兵衛

図らずも今夜は真田広之豪華二本立てになってしまった。たそがれが真田であったことは知っていたけれど、イージスが真田であることは知らなかったので、まったく偶然。そういえば数日前は、『麻雀放浪記』で20年前の真田を観た。 どうもいい役者で

映画>亡国のイージス

こんなに新しい映画を観るのはひさしぶりのような(^_^;)。 最新鋭のイージス艦が北朝鮮と思わしき革命同志の皆さんと呼応した海上自衛隊の志士の皆さんによって乗っ取られ、東京を完全に滅ぼしてしまう最新鋭爆弾を打ち込むぞという話になり、