ウィラポンの落日

ウィラポン・ナコンルアンプロモーション。56戦51勝(36KO)3敗2分。37歳。 辰吉丈一郎に2度勝ち、西岡利晃に4度勝ち、99年から2004年の間に14度の防衛に成功した不世出のバンタム級チャンピオンが、長谷川穂積に2度続けて敗

映画>豚と軍艦

『豚と軍艦』(今村昌平監督/1961)。 いやー、重たい映画だったな。喜劇なんだろうけど、この観終わった後のどかんとくる重たい感じはなんなのだろう。 舞台は昭和20年代の横須賀。長門裕之が演じるチンピラが主人公。兄貴役の丹波哲郎とも

映画>戦国自衛隊1549

『戦国自衛隊1549』(手塚昌明監督/2005)。 なんだか『亡国のイージス』や『ローレライ』とおんなじだなあと思ったら、原作者が同じ福井晴敏だった。 どこかおんなじかというと、「みずからも守れない国など破壊して作りなおせばよいのだ

映画>虎の尾を踏む男達

『虎の尾を踏む男達』(黒澤明監督/1945)。 義経一行の安宅の関越えにまつわる物語。というか、歌舞伎の勧進帳そのものであって、「旅の衣は鈴懸の~」というあの唄も、歌唱風に流れる。 弁慶役の大河内傳次郎と、強力役のエノケンの対比の面

映画>黄金狂時代

今年の3月15日はのっぴきならない日であって、大きなコンペと確定申告が重なった。しかも定期媒体の送りの真っ最中で、新しい仕事の立ち上げもあり、四つまとめて同時進行で気が抜けない状況なのだが、あと15分で「その日」になってしまう。 今

野球>阪神・巨人オープン戦

甲子園のオープン戦を見るともなくみていたら、これがけっこう本気モードの試合で、特に主力が下がって若手組が出てきた後半は面白かった。 昨年は5位に沈んだあげく、清原に花道も与えられずに放り出して再生を図る巨人と、とぼけてるのかしたたか

映画>レッド・オクトーバーを追え

『レッド・オクトーバーを追え』(ジョン・マクティアナン監督/1990)。 ジャック・ライアンシリーズは大好きで、確か全巻読んだと思う。ちょうど自分の子どもが幼稚園に行きだして、それまで「男」だったのが「父親」になり、生きることとか働

映画>イントレランス

『イントレランス』(D.W.グリフィス監督/1916)。 最新鋭無人ステルス機の後は、90年前のサイレント映画だ。観始めて数分間は、さすがにこの振幅の大きさに、脳がメマイする思いだったが、すぐ慣れた。 2時間42分の大作。全編を通し

映画>ステルス

『ステルス』(ロブ・コーエン監督/2005)。 前回、『わが谷は緑なりき』を観たことで、ぼくの中の何かのスイッチが入った。レンタル店の「名作ドラマコーナー」の前をうろうろするなどということは、少なくとも去年まではなかったことだ。好き

映画>わが谷は緑なりき

『わが谷は緑なりき』(ジョン・フォード監督/1941)。 19世紀末、ウェールズの炭鉱町で働くモーガン一家の物語。 なんという叙情性だろう。生涯、記憶に残るにちがいない名作。 4:3画面なので、プロジェクター85インチほどで視聴。画

映画>スクール・オブ・ロック

『スクール・オブ・ロック』(リチャード・リンクレイター監督/2003)。 前にTV画面で一度観て、これが二度目。クラス委員の女の子がうちのムスメに似ているので、よく覚えていた。オクサンもドラマーだったしな。 私立の一流校に、食いつめ

映画>ケイン号の叛乱

『ケイン号の叛乱』(エドワード・ドミトリク監督/1954)。 スターチャンネルからHDD録画したものを、プロジェクター視聴。TVの525i、4:3の画面を80インチくらいに拡大すると、どうしても画質はよくないのだが、この映画、特に冒

映画>天井桟敷の人々

『天井桟敷の人々』(マルセル・カルネ監督/1944)。 仕事が山を越したので、ごほうびにとっておきを観た。とっておきといっても「まだ見ぬとっておき」だ。まだいくつも、そういうのがある。 3時間10分もある大作なのだけど、画面が走り始