映画>竹山ひとり旅

『竹山ひとり旅』(新藤兼人監督/1977)。 全編、これ地吹雪の中を三味線を背負ってさまよい歩く高橋竹山。という映画である。いや、もちろん映画の中には春もあり夏もあり、喜びも出会いもいろいろあるのだけれど、つまり人生というものは地吹

映画>丹下左膳餘話 百萬兩の壺

『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』(山中貞雄監督/1935)。 ご存じ、大河内傳次郎の丹下シャゼンである。昭和10年に作られた人情喜劇。映画の面白いところがぐっとつまっているような映画。大河内の人情味のあるコミカルな丹下左膳、揚弓屋の女主

映画>アレキサンダー

『アレキサンダー』(オリバー・ストーン監督/2004)。 たまたまテレビをつけたらちょうど始まったところで、画面にそんなに緊迫感はないにしてもなんだか大作らしき感じだったので、そのまま観た。 世の中にアレックスとかアレキサンダーとか

映画>アニー・ホール

『アニー・ホール』(ウディ・アレン監督/1977)。 どこにでもいそうだけど、やっぱそんなにどこにでもはいそうにない二人の、どこにでもありそうな、でもやっぱ、そうどこにでもないかもしれない気もするニューヨークの恋の物語。ウディ・アレ

映画>拝啓天皇陛下様

『拝啓天皇陛下様』(野村芳太郎監督/1963)。 渥美清主演のコメディ。といってもドタバタ軽いばかりではない。また、今の時代にタイトルから想像するような思想的なものも何もない。 「娑婆は地獄。軍隊は極楽」という山田正助(渥美清)は、

映画>ブルースブラザース

『ブルースブラザース』(ジョン・ランディス監督/1980)。 スターウォーズに続いて、こちらはオクサンと長女を部屋に呼び、三人で観た。前回は約20年前にレンタルビデオで観ていて、たぶん二回目なのだが、ほとんどどんな映画なのか忘れてい

映画>スターウォーズ Ⅳ

「スターウォーズ EPISODE Ⅳ 新たなる希望」(ジョージ・ルーカス監督/1977) スターウォーズも、エピソードなんとかになってから、何がなんだかわかんなくなっていたものだから、この際、最初から観てみるべというわけで、とりあえ

映画>真夏の夜のジャズ

『真夏の夜のジャズ』(バート・スターン監督/1958)。 日曜日にMUSIC AIRで放映されたのを、プロジェクター視聴。有名な音楽映画だけど、初めて観たように思う。 1958年のニューポート・ジャズ・フェスティバルを追った音楽ドキ

映画>謎の戦艦陸奥

『太平洋戦争 謎の戦艦陸奥』(小森白監督/1960)。 昭和18年6月8日午後0時過ぎ。大敗したミッドウエイの戦場から離脱する形で瀬戸内海柱島泊地にとどまっていた戦艦陸奥は、三番砲塔付近が突如大爆発。艦を二つ折りにして2分足らずのう

映画>貸間あり

『貸間あり』(川島雄三監督/1959)。 川島雄三監督のハイスピード・ドタバタコメディ。脚本に当時新進だった藤本義一が参加。この藤本の活躍を、デビュー前の井上ひさしが歯ぎしりしてくやしがった。その頃、二人はプロをめざす投稿作家として

映画>雁の寺

『雁の寺』(川島雄三監督・1962)。 水上勉の同名小説を川島雄三が映画化。レンタルにはなっていないようなのだが、日本映画専門チャンネルで川島雄三特集をやっていて観た。 どろどろで、おどろおどろで、ぐちゃぐちゃで、露悪的でもあり、エ

映画>軍艦武蔵

『軍艦武蔵』(手塚正巳監督/1992)。 昭和19年10月にレイテ沖で沈没した連合艦隊旗艦武蔵から生還した元海軍軍人へのインタビューで全編を構成したドキュメント映画。こういう作品は、とにかく事実を遺しておかなくてはならないという、作

映画>決戦の大空へ

『決戦の大空へ』(渡辺邦雄監督/1943) いわゆる予科練もの。戦意高揚映画として昭和18年に封切られた。挿入歌「若鷲の歌」で知られる。 とだけ書いておけば、今の時代にこれ以上書くこともないのだけれど、一応概要を紹介しておくと、土浦

映画>真昼の決闘

『真昼の決闘』(フレッド・ジンネマン監督/1952)。 さすがに映画オンチのワタシでも、この映画はこれまで3回くらいテレビやビデオで観ていた。おそらくはアメリカが「北高南低」だった時代の、南部だか西部だか南西部だかの、忘れられたよう

映画>アラキメンタリ

『アラキメンタリ』(トラヴィス・クローゼ監督/2005)。 20歳前後の頃に知った荒木経惟という写真家は、あまりに現代的すぎてぼくにはついていけなかった。ついていこうとしても、そのスピード感に物理的に追いついていけないというようなと

映画>柳川堀割物語

『柳川堀割物語』(高畑勲監督/1987)。 高畑勲が9か月ほどもロケして撮った、柳川の水路をめぐる16ミリのドキュメント映画。製作は宮崎駿。完成直後に上映会をやって以来、20年ぶりに観た。 柳川という町は、もともと有明海に面した低湿

通信>あの夜のおすすめ映画は

ひろすけさん。 ごめん。ここ、ボード代わりに使っちゃいます。ほとんど身内ばかりのブログだからいいよね。 こないだの新宿は、急な電話だったのにつきあってくれてありがとうございました。じゅん坊さんもありがとうございました。三本岳さんから

映画>次郎長三国志1~9

『次郎長三国志1~9』(マキノ雅弘監督/東映1952~1954)。 とうとう観てしまった。次郎長三国志。時代劇専門チャンネルで一挙9巻放映されたのを、とりあえず録画しておいたもの。初巻を観たら、大好きな廣澤虎造が、張子の虎三なるコミ

映画>サムソンとデリラ

『サムソンとデリラ』(セシル・B・デミル監督/1950)。 どうもデミル監督というと、あの『十誡』の監督なのであるからして、またしても旧約聖書ものとくると、オープニングからちょっと膝を正して観るというような雰囲気なのだった。もちろん

映画>空軍大戦略

『空軍大戦略』(ガイ・ハミルトン監督/MGM 1969)。 1940年に英国とドイツの間で展開された英本土航空決戦(バトル・オブ・ブリテン)の物語。 いやー、出てくる出てくる。スピットファイア、モスキート、メッサーシュミット、ハイン

映画>雨に唄えば

『雨に唄えば』(ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン監督/1952)。 あまりにも有名な映画なのだが、例によって生まれて初めて観た。 アメリカの夢。ハリウッドの夢。豪華絢爛にして首尾一貫、ハッピーなミュージカル。と、こう書くだけでイ

映画>十三人の刺客

『十三人の刺客』(工藤栄一監督・東映1963)。 いやー、面白い映画だった。 こりゃ、どうかすると『七人の侍』の次にくるくらいの時代劇なんじゃないか。多少甘い台詞とキャラの立て方をいじれば、上にきてもおかしくないけれど、こちらは徹底

映画>独裁者

『独裁者』(チャールズ・チャップリン監督/1940)。 この映画の凄さは、制作年にある。ナチスドイツがポーランドに侵攻し(1939)、フランスをも侵略した年(1940)。そしてその年の暮れには太平洋戦争も始まる。 このヒトラーの最盛

ホーンブロワー(1)-決闘-

フォレスターの『ホーンブロワーシリーズ』は、これこそ読まずに死ねるかといった海洋冒険小説の傑作。8枚組のDVDボックス、前から観たかったのだが、そこらのレンタル屋さんにはないので、わざわざぽすれんに入会したのだった。便利ですな、これ

映画>豚と軍艦

『豚と軍艦』(今村昌平監督/1961)。 いやー、重たい映画だったな。喜劇なんだろうけど、この観終わった後のどかんとくる重たい感じはなんなのだろう。 舞台は昭和20年代の横須賀。長門裕之が演じるチンピラが主人公。兄貴役の丹波哲郎とも

映画>戦国自衛隊1549

『戦国自衛隊1549』(手塚昌明監督/2005)。 なんだか『亡国のイージス』や『ローレライ』とおんなじだなあと思ったら、原作者が同じ福井晴敏だった。 どこかおんなじかというと、「みずからも守れない国など破壊して作りなおせばよいのだ

映画>虎の尾を踏む男達

『虎の尾を踏む男達』(黒澤明監督/1945)。 義経一行の安宅の関越えにまつわる物語。というか、歌舞伎の勧進帳そのものであって、「旅の衣は鈴懸の~」というあの唄も、歌唱風に流れる。 弁慶役の大河内傳次郎と、強力役のエノケンの対比の面

映画>黄金狂時代

今年の3月15日はのっぴきならない日であって、大きなコンペと確定申告が重なった。しかも定期媒体の送りの真っ最中で、新しい仕事の立ち上げもあり、四つまとめて同時進行で気が抜けない状況なのだが、あと15分で「その日」になってしまう。 今

映画>レッド・オクトーバーを追え

『レッド・オクトーバーを追え』(ジョン・マクティアナン監督/1990)。 ジャック・ライアンシリーズは大好きで、確か全巻読んだと思う。ちょうど自分の子どもが幼稚園に行きだして、それまで「男」だったのが「父親」になり、生きることとか働

映画>イントレランス

『イントレランス』(D.W.グリフィス監督/1916)。 最新鋭無人ステルス機の後は、90年前のサイレント映画だ。観始めて数分間は、さすがにこの振幅の大きさに、脳がメマイする思いだったが、すぐ慣れた。 2時間42分の大作。全編を通し

映画>ステルス

『ステルス』(ロブ・コーエン監督/2005)。 前回、『わが谷は緑なりき』を観たことで、ぼくの中の何かのスイッチが入った。レンタル店の「名作ドラマコーナー」の前をうろうろするなどということは、少なくとも去年まではなかったことだ。好き

映画>わが谷は緑なりき

『わが谷は緑なりき』(ジョン・フォード監督/1941)。 19世紀末、ウェールズの炭鉱町で働くモーガン一家の物語。 なんという叙情性だろう。生涯、記憶に残るにちがいない名作。 4:3画面なので、プロジェクター85インチほどで視聴。画

映画>スクール・オブ・ロック

『スクール・オブ・ロック』(リチャード・リンクレイター監督/2003)。 前にTV画面で一度観て、これが二度目。クラス委員の女の子がうちのムスメに似ているので、よく覚えていた。オクサンもドラマーだったしな。 私立の一流校に、食いつめ

映画>ケイン号の叛乱

『ケイン号の叛乱』(エドワード・ドミトリク監督/1954)。 スターチャンネルからHDD録画したものを、プロジェクター視聴。TVの525i、4:3の画面を80インチくらいに拡大すると、どうしても画質はよくないのだが、この映画、特に冒

映画>天井桟敷の人々

『天井桟敷の人々』(マルセル・カルネ監督/1944)。 仕事が山を越したので、ごほうびにとっておきを観た。とっておきといっても「まだ見ぬとっておき」だ。まだいくつも、そういうのがある。 3時間10分もある大作なのだけど、画面が走り始

どんな映画が好きなのかと

考えてみた。映画を観たいのだが、時間がない。仕事の状態を考えれば当たり前だ。 で、まず、「会いたい人物」というのがいることに気づいた。いい映画、よくない映画という以前に、この人に(映画の中で)会いたいと思う人がいる。エーリッヒ・フォ

映画>お熱いのがお好き

『お熱いのがお好き』(ビリー・ワイルダー監督/1959)。先日の『第17捕虜収容所』でワイルダーが好きになった。『サンセット大通り』で、決定的に好きになった。 そのワイルダーのコメディ。古きよき、若きアメリカの空気が、この映画の背景

映画>2001年宇宙の旅

『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督/1968)。ご存知、アーサー・C・クラーク原作。 この映画は、画面から何か特別な波動を発しているにちがいない。眠くなるのだ。眠くなる場所も決まっていて、例の探査機内で発狂したコ

『十誡』の謎

映画『十誡』の最大の謎は、淀川長治氏の解説が内容と全然ちがうことだった。 「はい。この映画ですね。デミルの十誡、デミルの十誡、です。デミルはこの映画、2回作ってますね。私のいうデミルの十誡は、サイレントの方です。」 と、合っていたの

映画>十誡

『十誡』(セシル・B・デミル監督/1923)。「デミルさん、私の準備はいいわよ」(サンセット大通り)の、あのセシル・B・デミル監督である。『十誡』なのである。 デミルはこの映画を二度作っていて、1957年のカラー版を日本では『十戒』

映画>真夜中の弥次さん喜多さん

『真夜中の弥次さん喜多さん』(宮藤官九郎監督/2005)。であります。 「紙みたいにぺらぺらの江戸」を抜け出して、「リヤルを求めて」お伊勢様へてめえ探しの旅に出かけた弥次さん(長瀬智也)喜多さん(中村七之助)。その二人は「ホモ」であ

映画>未知との遭遇

『未知との遭遇』(スティーブン・スピルバーグ監督/1977)。恥ずかしながら初めて観ました。すでに世間では語りつくされた映画だろうし、ぼく以外のほぼ全員が観ているのだろうから、特にコメントはなし。 いわずもがなのいい映画。スピルバー

映画>危し!伊達六十二万石

『危し!伊達六十二万石』(山田達雄監督/1957)。あやしさ100%のタイトルだけど、どうしてどうして、なかなかの傑作。伊達藩のお家騒動もの。嵐寛寿郎の超悪役ぶりに、客(ぼくだ)は激しい「こいつどうしてくれようモード」に突入。幕府大

映画>姿三四郎

『姿三四郎』(黒澤明監督/1943)。公開前に検閲によって1800フィートも削除されてしまい、戦後も修復がかなわなかったため、永遠の不完全版となってしまった。黒澤監督23歳のデビュー作。 娯楽作品を本気で作るのも大変な時代だったろう

映画>観なかった理由

こうやって毎晩のように映画を観ていると、まるで映画好きのようだけど、まだそんなに好きじゃないんだろうと思う。その証拠に映画館に行かない。だから友達と映画の話もできない。なぜ映画館に行かないのかというと、単にそういう習慣がないというこ

映画>ローレライ

『ローレライ』(樋口真嗣監督/2005)。また潜水艦ものだ。『眼下の敵』、『U-571』とはだいぶ毛色がちがって、これは戦場を舞台にしたSFスペクタクル。というか、アニメと呼んだ方が早いのか。 構想は壮大、役者もいいし、カメラもいい

映画>博士の異常な愛情

『博士の異常な愛情』(スタンリー・キューブリック監督/1964)。 えー、つまり。とある米空軍基地の将軍が、おそらくは核への恐怖からアタマがおかしくなり、34機のB52に平均40メガトンの核爆弾を搭載してソ連への攻撃命令を出すわけで

映画>大砂塵

『大砂塵』(ニコラス・レイ監督/1954)。中学三年の頃、友達から西部劇の主題歌を集めたLPレコードをもらって、けっこう気に入って聴いていた。今でもクローゼットのどこかにあると思うけれど、レコードプレーヤーがない。 そのレコードに「

映画>たそがれ清兵衛

図らずも今夜は真田広之豪華二本立てになってしまった。たそがれが真田であったことは知っていたけれど、イージスが真田であることは知らなかったので、まったく偶然。そういえば数日前は、『麻雀放浪記』で20年前の真田を観た。 どうもいい役者で

映画>亡国のイージス

こんなに新しい映画を観るのはひさしぶりのような(^_^;)。 最新鋭のイージス艦が北朝鮮と思わしき革命同志の皆さんと呼応した海上自衛隊の志士の皆さんによって乗っ取られ、東京を完全に滅ぼしてしまう最新鋭爆弾を打ち込むぞという話になり、

映画>スタンド・バイ・ミー

『スタンド・バイ・ミー』(ロブ・ライナー監督/1986)。テレビでやっていたのでナニゲに観ていたら、引きこまれてプロジェクターに切り替え。テレビの525iは大画面で観るにはたいていぎりぎりの解像度なのだが、この映画は元がいいのか、わ

映画>ギター弾きの恋

『ギター弾きの恋』(ウディ・アレン監督/1999)。見栄っぱりでエゴイストで、性格と生活が極限まで破綻している天才ギタリスト、エメット・レイの物語。彼の唯一の弱点は、同時代の超天才ジャンゴ・ラインハルト。ヨーロッパで2回、ジャンゴに

映画>宇宙戦争

『宇宙戦争』(スティーブン・スピルバーグ監督/2005)。ひさしぶりに駄作を観た。暗闇の中で、体の力がへなへなと抜けるほど。この途方もない駄作感の原因は、あの竜頭蛇尾というだけでは言い足りないエンディングだ。 ウェルズの原作は19世

映画>社長漫遊記

『社長漫遊記』(杉江敏男監督/1963)。大工太平記とほぼ同じ時代の森繁もの。ご存知社長シリーズ、といいたいところだけれど、ぼくは初めて観た。 アメリカから帰国したばかりの森繁扮するおとぼけ社長が、すっかりアメリカナイズされちゃって

映画>大工太平記

『大工太平記』(豊田四郎監督/1965)。日本映画専門チャンネルで豊田四郎監督の特集をやっていてテレビで録画しておいたもの。まったく知らない監督なのだが、キャストが森繁久彌,、ハナ肇、藤田まこと、中村玉緒とくれば、観てみようかなとい

映画>タカダワタル的

『タカダワタル的』(タナダユキ監督/2003)。知ったかぶりをしても仕方ないので、ありのままに書くけれど、ぼくは高田渡という人をまったく知らなかった。歌としては「生活の柄」と「値上げ」だけ。それも友達が歌っているのを、なんとなく聴い

映画>姿三四郎

黒澤明のデビュー作の方ではなくて、やれば出来るさ 出来なけりゃ~ と美空ひばりが歌う、あの『姿三四郎』である。渡辺邦男監督、1970年。主演は、ご存知竹脇無我。 いや~、相撲の次は柔道ときたものであります。この竹脇無我の三四郎は、昔

映画>シコふんじゃった

『シコふんじゃった』(周防正行監督/1992)。衛星映画劇場のテレビ視聴。何しろまだクルマの運転ができないものだから身動きがとれず、昼間から映画など観ている。仕方ない。 評判がいい映画なので以前から観ようと思っていた。部員1名の大学

映画>横堀川

『横堀川』(大庭秀雄監督/1966 モノクロ)。これまた日本映画専門チャンネル。プロジェクター視聴。どんなものかまったく予備知識なしで観た。 大阪船場の昆布問屋の娘・倍賞千恵子が見合い結婚した呉服問屋の若旦那(中村扇雀)は、どうにも

映画>ラヂオの時間

『ラヂオの時間』(三谷幸喜監督/2000)。日本映画専門チャンネルで流れたのをプロジェクターで観た。画質は525iで、どうにか鑑賞に耐えるくらい。これはもう、いっひっひと笑いながら、時に激しく照れながら観ればよい。軽い軽いコメディな

映画>Wの悲劇

『Wの悲劇』(澤井信一郎監督/1984)。日本映画専門チャンネルでやってたのを録画してプロジェクターで観た。いずれにしても525iの信号なので、画はそんなにきれいではないけれど、気にせずにけっこう熱中して観ることができた。 角川映画

映画>オペラ座の怪人

『オペラ座の怪人』(ジョエル・シュマッハー監督/2004)。豪華絢爛、細かなディテール、あふれる才気、ゆるぎなき構成、美しい映像、その他あれもあり、これもあり。才能のかたまりみたいな人たちが寄ってたかって作ったような映画。脚本のアン

映画>ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(アルフォンソ・キュアロン監督/2004)。初めて観た。原作も読んでいない。『七人の侍』の後にこれを見るという振幅の大きさが楽しい。画の造りが壮大なのに加えて画質がいいので、100インチでもかな

映画>七人の侍

『七人の侍』(黒澤明監督/1954 モノクロ 4:3)。もう何度目になるのかな。この映画でサムライというもののイメージを、志村喬と千秋実が変えてしまったのだろう。侍のリクルートの場面で、入ってくるところを木戸に隠れて一撃かまそうとす

麻薬かもしれない

ぼくの部屋には、幅268cm高さ130cmの白壁があって、そこがスクリーン代わりになっている。アスペクト16:9の場合、100インチ(220cm、120cm)を映すには十分、120インチ(270cm、150cm)だと、高さが20cm

映画>ドラえもん、サンセット大通り、けんかえれじい

今夜は、ドラえもんを見せろと近所の子供たちまで乱入してきたので、5人の子供たちと『ドラえもん-のび太とロボット王国(2002)』を観る。ロボットとニンゲンが共生しているある惑星で、ロボットから意思を奪うリセット(洗脳)が行われる。そ

映画>ドラえもん、ロイド、チャップリン

夜、ドラえもんを見せろと子供が乱入してきたため、『ドラえもんーのび太のねじ巻き都市冒険記』(1997)を、娘2号、3号とともに観る。 22世紀の大売出しのハズレくじの賞品だった小惑星が、実は「種をまく者(神?)」によって植物の楽園と

映画>Ray

『Ray』(テイラー・ハックフォード監督/2004)。レイ・チャールス物語。昨年公開されて、いいとは聞いていたけれど、こんなにいい映画だとは思わなかった。もう、最初から終わりまで、わくわくしながら観た。ラスト近くの母親の回想(幻想)

映画>望郷

望郷(ジュリアン・デュヴィヴィエ監督/1937年)である。ジャン・ギャバンである。ここは地の果てアルジェリアはカスバの女なのである。 フランス映画の最高傑作だとか、文芸春秋の洋画アンケートBEST150の第12位だとか、とにかくこれ

眼下の敵・第17捕虜収容所

昨夜も3本の映画を観ました。もうとどまるところを知らない感じであります。 1本目は、「眼下の敵」(ディック・パウエル監督/1957)。ロバート・ミッチャム扮する駆逐艦艦長と、クルト・ユルゲンスのUボート艦長が演じる手練手管の戦いを描

映画を3本観ること

プロジェクターというのは、要するにあたりが見えないほどに部屋が真っ暗になるわけで、そうなると映画を観るなら観るで、一度始まってしまえば、もう映画を観るよりほかにないわけです。 テレビで映すよりも画面が大きい分、感動が大きいということ